2025年開催予定の大阪万博で、5か国が撤退するそうです。

 

当初のほぼ2倍の費用をかけてまで、絶対行わなくてはならない程の優先事業ではないと思うんですよね。

 

このまま強行して最終的にはどれだけの国が撤退するんだろう。

 

高度成長期ならまだしらず、こんな世の中でやる方がおかしい…

 

万博の建設予算は日本でも膨らんでいて、国民や大阪市民、企業の負担が増えています。

 

参加国が減ることになれば、大阪万博は赤字になってしまう。

 

国民の税金が、水の泡となってしまうんですよね。

 

今回は大阪万博を中止すべき理由について書いてみた。

 

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大阪万博を中止すべき理由

 

大阪万博 中止

画像引用 : MBSニュース

 

私が大阪万博を中止すべきだと思う理由がこちらです。

 

・建設費用の増加

・パビリオン建設の遅れ

・撤退国が増加する恐れ

・地盤が弱い

 

建設費の増額は2度目。

 

1250億円から1850億円に増額となった2020年、会場デザインの設計変更や暑さ対策などを理由に『増額は最後』と明言していたにもかかわらず、2350億円へとさらに増額。

 

200億円の警備費も加えると2550億円と、当初の2倍以上。

 

材料費が高騰していることが理由で、建設業界の賃金上昇や人手不足なども原因のようですけど、納得できない人も多いです。

 

NHK

引用 : NHK

 

そして、2024年から時間外労働の規制が強化されることで、建設に遅れが出ると予想されています。

 

パビリオンには3つのタイプがあり、

 

 タイプA…注文住宅タイプ(花形)各国の個性が出る
タイプB…博覧会協会がたてる建売レンタルタイプ(単独利用)
タイプC…複数の国が1つのパビリオンに入るコスパ重視系(複数利用)
 

参加する国や地域が趣向を凝らした複雑なデザインになることが多いため、工期内の完成を目指すにはより多くの人手が必要になるということなんです。

 

多くの国がタイプAを希望する中、実際に建設事業者が見つかった国は24カ国。

 

さらに簡易な小規模展示タイプC」に移行した国も2カ国あるけれど、30カ国近くが、どのタイプを採用するか決められない状況となっています。

 

そして個人的に一番心配なのが、地盤の問題。

 

2021年に夢洲の地盤の状態が発表され、N値10以下のところがほとんど でした。

 

二階建てでN値20以上、ビルならN値50以上が必要なんですよね。

 

パビリオンはビルに相当するので、N値10では話にならないと思うんです。

 

ひどいところでは80mの杭打ちが必要なので、当然建設コストもハンパない上に、この物価高…

 

南海トラフ巨大地震が、30年以内に70% くると言われています。

 

そんな時に、ゆるゆるの地盤の上に巨大な建物を建てて大丈夫なんだろうか…

 

 

吉村知事は、いまだに夢洲の地盤沈下の計測データーすら公表していません。

 

そのため、地盤沈下が収束したのか、今後も続くのか…不安でしかない。

 

計画的に埋め立てた関空でさえ、ジワジワ沈んでいます。

 

間違いなくカジノとかホテルの建物も、数年後にはヒビが入ったり、いろいろ問題が出てくると思う。

 

夢洲は関空より、地盤が軟弱みたいなんです。

 

大阪万博開催中に大地震が起こったら、と考えるだけでおそろしい…

 

 

万博とかオリンピックとか、もう誘致はしないほうが絶対良いと思う。

 

結局、当初予算の見積もりはいつも甘く、追加の資金が必要になるのはいつもの流れですよね。

 

予算が足りない分は税金で回収。

 

開催期間中はそれなりに賑わうかも知れないけど、わざわざ税金を払い、高い入場料も払って行くよりは、そのお金を自分達の本当に使いたい事に使ったほうが100倍良いとさえ思ってしまう…

 

やめる勇気も必要ではないでしょうか。

 

 

大阪の前明石市長の泉 房穂(いずみ ふさほ)さんは、750億円の補正予算について、無駄遣いと言っています。

 

大阪万博 中止

引用 : @izumi_akashiのxより

 

私達の血税。

 

予算の7割も国債を追加発行するなんて、 日本の将来が不安になる。

 

 8兆8750億円の国債…使い道1つで、0にも倍にもなるんだから国民のために使ってほしいと思う。

 

所得制限され、控除も減らされ、国民が望まない万博への税金無駄遣いには悔しくて涙が出てくる。

 

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大阪万博は失敗する?

 

大阪万博

画像引用 : iZa

 

現在、さまざまな手段を使って世界中の情報を入手し、いろんな体験をすることができますよね。

 

このような状況で、多くの費用をかけて大阪万博に参加する意味ってあるんだろうか…

 

オリンピックみたいにどんどん予算が膨らんでいく大阪万博。

 

 

この時期になぜ万博をやるんだろう。

 

第1回の大阪万博は、岡本太郎、小松左京、丹下健三と才能とビジョンのある人が集まり、大成功でした。

 

岡本太郎制作の太陽の塔は今でも保存されています。

 

それに対して今回は、建設費が約350億円かかる世界最大級の木造建築物『リング』

 

これまでは万博終了後に解体と言ってきたのに、

 

男性

半年で解体するのに350億円も使うのか

 

との批判を受け、“モニュメントとして残す”かのようなことを言い始めた。

 

そもそも作らなければいいだけだと思うんだけど…

 

どうしても作らなければならない理由があるんだろうか?

 

 

時間外労働の上限撤廃

 

という人権無視の要請をした挙げ句、350億円リングのボルトやプレート取り付け作業の人員を業務委託で募集してるんですよね。

 

大阪万博 リング 中止

引用 : @momotro018のxより

 

未経験OK!って… 多額の税金を注ぎ込んだ伝統技法と言えるんだろうか。

 

 

リングは木造だから、経年劣化などによる維持費が相当かかるんですよね。

 

残すなら、誰が維持費を払うのでしょうか。

 

負の遺産になるよ…

 

 

大阪万博をやっても失敗する

 

 

との声が多い中、個人的にはプラスになるような気がするんですよね。

 

というのも実際、円安の影響で外国人観光客がどんどん日本に来ています。

 

今、日本に来る外国人のほとんどの金銭感覚は、私達が過去に経験した1ドル80円ぐらいの感覚なんだと思います。

 

安いからお金を気にせず、食べたりお土産を買ったりして、日本にたくさんのお金を落としてくれるはず。

 

そして大阪万博がいざ始まるとなると、半年間という期間限定のイベントなので、今まで不満を言っていた人の中にも行く人はいると考えられるんですよね。

 

2350億円かけて大阪万博を開催しても、黒字になると私は思っています。

 

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まとめ

 

今後、まだまだお金がかかると想像する大阪万博。

 

すべて物価上昇によるもの、の一言で済ませる気なんだろうか。

 

それらはすべて増税となって、国民に跳ね返ってくるんですよね。

 

 

誰のための万博?

 

 

昔、青島幸男都知事が花博を大英断で中止にしたことがあった。

 

かなりバッシングされていたけど、あれは大正解だったと思う。

 

ああいう人が出て来て欲しい!

 

 

そもそも、夢洲でカジノをやりたいというのが大きな問題ではないでしょうか。

 

カジノにすぐに転用できる施設を作ろうとしてるようにしか見えない…

 

ちなみに写真は、同じ場所に作ろうとしている大阪カジノの完成予想図です。

 

大阪万博 中止

画像引用 : @yumehuku_ramuのxより

 

昔、他国に船でしか行けなかった時代には万博も意義があったでしょう。

 

でも、今は飛行機で長くても十数時間でどこへでも行ける時代なんですよね。

 

ましてやスマホやコンピュータで何でも情報が手に入れられる時代に大金を掛けてまでして開催する必要性があるのだろうか。

 

撤退の意向を示している5か国も、参加を表明した当時とは社会情勢が大きく変わってきて仕方がない。

 

開催するのであれば、世界情勢がもっと落ち着いてきて、平和なときにやるべき。

 

今やるべきことではないように思います。

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。