東京・六本木のビルで2023年1月16日午前11時前、7階建ての雑居ビルの2階に入る不動産会社の部屋で火災が起きた。
火元となったのはビルの2階にある不動産会社では、従業員の男性2人がガス缶のガスを抜く作業中に引火し、爆発したとのこと。
大量のスプレー缶を処分せねばならなかった事故のようだが、この事故は防げたと思う。
なぜ過去の事故から学ばないんだろう…
東京・六本木で不動産会社が火事
爆発火災が起こった場所はコープ野村六本木2
画像引用元 https://www.fnn.jp/articles/-/471324
〒106-0032 東京都港区六本木3丁目4−5
火元の不動産会社では当時、男性従業員2人が賃貸物件から出たスプレー缶にハンマーで穴を開け、ガスを抜く作業をしていたそうです。
火災はこのガス抜き作業中に火が移り、爆発したことで起きたとみられている。
50本ほどあったスプレー缶のうちの1本から火が出たとみられ、現場では消防車20台以上が消火活動にあたったが、2階部分の約25㎡が焼けた。
この爆発火災で、不動産会社の男性従業員(50代)が顔や両腕に全治数カ月のけがをしたほか、男性従業員(40代)とビル管理人の男性(70代)が軽傷を負っています。
以前にも同じような事故があったため、ネット上にはこんな意見も。

不動産屋ってそんなにガス缶に穴開ける作業が多いの?
巻き込まれるほうは迷惑でしかないですよね。
スプレー缶の処分に注意!
スプレー缶やカセットコンロの正しい廃棄方法は各自治体の方法に従ってとあるんですよね。
これだけ危険な物なのに処分の仕方が自治体によって違うんだからこういう事故は必ず起きると思う。
環境省はスプレー缶に穴を開けないで処理するよう全国の自治体に求めています。
ただ、対応済みの自治体は、まだ4割なんですよね…
一般的なスプレー缶1本で一部屋を爆発させる恐れがあり、都市ガスなどと違ってにおいもないスプレー缶。
処分するのに注意が必要だ。
過去の爆発事故から教訓を
画像引用元 https://news.1242.com/article/412533
今回と同じ爆発が2018年12月、札幌市豊平区で起きています。
札幌市のケースでは、不動産仲介店舗で店長(当時)がスプレー缶のガス抜き作業をしていて、瞬間湯沸かし器をつけたら爆発が起きました。
除菌消臭スプレーを室内で120本処分(噴射)して爆発した事故は本当にひどかった…
どうして不動産関連業者がスプレー缶のガス抜き作業をするのかというと、賃貸物件などの部屋の消臭作業をするためにスプレー缶を使うのですが、札幌市のケースでは大量の在庫を廃棄しようと店内で噴射。
換気のよくない屋内で一度に大量のスプレー缶のガス抜き作業をすれば、大量の可燃性ガスが部屋に充満するんですよね。
そこに瞬間湯沸かし器をつければ、爆発する危険性は容易に想像できるはず。
もし今回の六本木で起きた爆発が4年前の札幌市のケースを教訓にしていれば、防げたはずだと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。