高野山真言宗鷲林 トイレ

画像引用元 https://maidonanews.jp/

 

兵庫県のお寺の境内にある参拝者用トイレの撤去工事が始まったとニュースを見た。

 

このトイレ、2007年に檀家の高齢女性からの高額な寄付で建てられたもので2010年には西宮市都市景観賞まちなみ建築部門を受賞するくらい外観写真だけでもすごく立派なもの。

 

そんな素敵なトイレが一部の人たちのせいで撤去しなくてはならないということが残念だ。

 

そして素敵な佇まいのトイレなのに寄付したおばあちゃんの気持ち、長年悩まされた住職の事を思うと更に悲しい。

 

今日はトイレについて考えたいと思う。

 

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善意の寄付で建てられたトイレが撤去【兵庫県】

 

兵庫県西宮市、六甲山の麓にある高野山真言宗鷲林(じゅうりん)寺の境内にある参拝用のトイレ、もともとは水洗ではない昔ながらのトイレだったそうです。

 

お寺には参拝しない見ず知らずの人たちにトイレを汚されることに、檀家さんであるおばあちゃんは心を痛めていたようで『トイレを新しくしたら、汚くはしないでしょう』と寄付をしてくれたんです。

 

弘法大師の言葉を短冊に書き入れトイレの壁面に飾り『布教もできるトイレ』として完成。

 

 

本来トイレは参拝者用に設置したはず。

 

でも実際はハイキングをする人の利用が9割。

 

ハイキングガイドには、ここのトイレが登山コースにある最後のトイレスポットと紹介されていて「トイレはここで済ませておきましょう」と利用を促すアドバイスが書かれているそうです。

 

一部の人がトイレを汚しても拭き取らず、そのままの状態で立ち去るマナーの悪さ。

 

山歩きの途中に便意を催し、必死になって歩いてきて間に合わずに便器の周辺まで汚してしまうということがあるそうでそのたびにお寺の人たちが掃除をすることに…

 

 

汚され、壊され、暴言を吐かれながら数十年!

 

 

とうとう住職はトイレの撤去を決め、2022年11月21日から工事が始まったのです。

 

 

実際にお寺さんに世話になっている檀家さんたちは、我々の寺の施設だから粗相をしたら綺麗にしようと大事にトイレを使うと思うんですよね。

 

それをハイキングガイドが勝手にハイカー用の公衆トイレにしちゃったからいけないんだと思う。

 

心ないハイカーたちがハイカー用の公衆トイレだから、多少汚してもいいだろう。

 

面倒だし粗相を放っておいても役所か寺の誰かが掃除してくれるだろう、と思って飛び散った汚れをそのままにするのでしょう。

 

おばあちゃんの想いが伝わらなかった事が寂しい…。

 

心無い人のせいで本当に残念だと思います。

 

六甲山を登るなら心も綺麗なままで登っていただきたい。

 

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トイレは綺麗に使おう

 

トイレって誰かが掃除してるから綺麗なんですよ。

 

こんなツイッターを見つけました。

 

 

私は家族が使うトイレ掃除もウッてなる時がある。

 

それを仕事とはいえ綺麗に掃除してくれる人って素晴らしいと思います。

 

1人1人がトイレを綺麗に使えば、今回のようにトイレを撤去することだってなかったと思う。

 

 

兵庫県出身のシンガー植村花菜さんが「トイレの神様」という曲を歌ってましたよね。

 

亡くなった祖母の教えでトイレをきれいに使うというとても素敵な歌。

 

大人なら、トイレを汚したら自分で掃除するのがマナーではないでしょうか。

 

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トイレを有料にしてもいいと思う

 

 善意の寄付で建てられたトイレが、善意に欠いた行為の積み重ねの末に撤去されなければならないことになんだかやるせない気持ちになる。

 

お寺のお客さんじゃないのに無償で管理する時間と労力、その他必要な経費など、そこに費やす負担がどれほど大きかったでしょう。

 

日本の場合トイレの利用については無料であることが多いけど、こういう話を聞くと有料化も選択肢にしてもいいんじゃないかと思う。

 

コンビニなどでトイレを無料で使えるから、ありがたいという気持ちが薄れてるのではないでしょうか。

 

無料だったものを有料にしたら、文句を言う人も出てくるかもしれません。

 

そうならないためにも

 

  • 汚したら自分で掃除する
  • 後に入った人が不快な気持ちにならないようトイレを出る前にチェックする

 

たったこれだけのことで、皆が気持ちよくトイレを使うことができるんですよね。

 

皆が使うトイレだからこそ、気持ちよく使いたい。

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。