南海トラフ地震のような大規模な地震に備える際、季節によって必要な防災グッズが大きく異なることをご存知でしょうか?
特に夏と冬では、命を守るための対策が大きく変わります。
基本的な防災アイテムとして欠かせないのは、モバイルバッテリー、ライト、そして笛です。
南海トラフ地震のような大規模な地震が発生した場合、電気、水道、ガスといったライフラインが停止する可能性があります。
今回は真夏や寒い冬に南海トラフ地震が発生した場合に備えて、どのような防災グッズを準備すべきか詳しく解説します。
南海トラフ地震で備えるものは夏と冬では違う?
引用 : YouTube
日本では、これまで真夏に巨大地震が発生した事例はほとんどないんですよね。
阪神・淡路大震災も東日本大震災も冬に起こりました。
- 阪神・淡路大震災 : 1995年1月17日 午前5時46分
- 東日本大震災 : 2011年3月11日 午後2時46分
そのため、多くの人にとって『夏の防災』という概念はあまり馴染みがないかもしれません。
市販の防災バッグを見ても、低体温症や寒さ対策がメインとなっているものが多く、夏向けの防災グッズは少ないのが現状です。
しかし真夏に巨大地震が発生した場合は暑さや熱中症など、冬とは違うリスクに対応するための備えが必要です。
ですから季節ごと、防災バックの中身を見直すことをおススメします。
- 季節に応じた防災バックの中身の入れ替え
- 夏袋と冬袋の使い分け
- 必要なときにすぐ使えるようにする工夫
これを機に季節に応じた準備をしっかりと行い、愛する家族と自分の命を守るための備えを見直してみましょう。
防災バッグに夏用アイテムを追加すべき理由
防災バッグは、地震や台風などあらゆる災害に備えるために準備されるものですが、その中身は年間を通して使用できる一般的なアイテムで構成されていることがほとんどです。
しかし、真夏の炎天下での避難生活を考えると、通常の防災バッグに加えて、夏用のアイテムを追加することが極めて重要です。
その理由は大きく分けて3つあります。
- 熱中症対策
- 衛生環境の悪化
- メンタル面への影響
夏の高温多湿の環境では、脱水症状や熱中症のリスクが著しく高まります。
特に高齢者や乳幼児にとっては、重篤な健康被害を引き起こす可能性があるため、十分な対策が必要です。
また、避難所では冷房設備が不十分な場合が多く、大勢の人が集まることでさらに温度や湿度が上がり、環境は一層過酷になると考えられるからです。
夏は暑さ対策と衛生用品が必須
夏の防災対策は、冬とは異なる点が多くありますが、これらのアイテムを備えておくことで、より安全かつ快適に過ごすことができます。
- 暑さを乗り切るための必須アイテム
- 汗や虫刺され対策のグッズ
- 熱中症予防のための塩分補給アイテム
夏の暑さを軽減するためには、携帯扇風機や冷却タオル、経口補水液などの暑さ対策グッズを防災バッグに追加しておくことが欠かせません。
夏場の巨大地震では熱中症や脱水症状のリスクも高まります。
OS1のような経口補水液を備えておくことで、迅速に体調を回復させることが可能です。
というのも、災害時には119番が繋がらないことも多いため、自分や家族を守るために、こうした備えが重要なんです。
防災アイテムとして欠かせないのは、こちらです。
- 小型のミニ扇風機
- アイス枕
- 虫除けスプレー
- エアベッド
- 除菌シート
- 汗拭きシート
- 塩分補給
- 携帯トイレ
- 水
40度近い猛暑が続いたら、冷房なしは耐えられないと思うんですよね。
だから-20度の小型ミニ扇風機は必須です。
引用 : 楽天
夜なんてきっと暑くて寝れないと思うので、アイス枕もあったほうがいいでしょう。
引用 : Amazon
個人的にはエアベッドが一番ほしいと思ってます。
だって、固い床では体が痛くて寝れないですよ…
Amazonでは在庫切れになっているものもあったので、このあたりも早めに準備するのがいいでしょう。
そして夏場は、食中毒や虫刺されのリスクが高まります。
停電などで冷蔵庫が使えなくなると食料の保存が難しくなり、食中毒を引き起こす危険性が増加します。
また蚊やハエなどの虫が多くなる季節でもあり、虫刺されによる感染症リスクも無視できません。
そのため虫除けスプレーや除菌シート、携帯トイレなどの衛生用品を備えておくことが必要です。
ポンチョ型のレインコートは、非常用トイレでのプライバシー保護にも役立つため、おすすめです。
2024年8月8日起きた宮崎県の震度6地震の後、スーパーなどでは品物が棚から無くなるという状況になりました。
南海トラフ地震臨時情報 スーパーで品薄も「安心して」|NHK 静岡県のニュース https://t.co/TzgcdhtUBz
— プレトリアン(懲罰部隊) (@praetorian0) August 9, 2024
ネットでも品薄状態になる可能性が高いので、水は早めに箱買いすることをおススメします。
命を守るために必要な水。
災害時には、飲み水や非常食を作るのにも必要です。
料理研究家のリュウジさんは、災害時のライフハックとしてサッポロ一番は水だけで作れるとXで紹介しています。
#災害時ライフハック
サッポロ一番って実は水だけで作れる乾麺を水450ccに浸して25分くらい置くと麺がもどる
おまけに付属の粉末スープは水に溶けるようになってるのでスープも旨い
水さえあれば食料になるので災害時のライフハックとしてどこかで役に立てば… pic.twitter.com/RONx6EZBvg
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) August 8, 2024
実際私も作って食べてみたんですけど、冷やしラーメンのようで美味しかったです。
水は一日3L必要と言われていて、これ1箱で6日分です。
引用 : Amazon
ただ、真夏に3Lで足りるでしょうか?
ちょっと不安なので、多めに準備したほうが安心かもしれませんね。
暑さや湿気による不快感は、避難生活でのストレスを大きく増加させ、心身に悪影響を与える可能性があります。
特に過酷な避難生活が長期化すると、精神的な負担が蓄積されやすくなります。
これを少しでも和らげるために、普段から使い慣れた暑さ対策グッズやリフレッシュできるアイテムを防災バッグに加えておくとよいでしょう。
冬は防寒対策と保温アイテムが必須
冬は雪などの影響でライフラインの復旧に時間がかかることが予想されるため、厳しい寒さの中でも健康を維持できるよう、万全の準備をしておきましょう。
これらのアイテムを備えておくことで、より安全かつ快適に過ごすことができます。
- 寒さから身を守るための防寒具
- 手足を温めるカイロやブランケット
- 冬に特有の避難所での過ごし方
阪神・淡路大震災や東日本大震災といった大規模な地震が発生した際、多くの人が直面したのは厳しい冬の寒さでしたよね。
特に東日本大震災では、真冬の冷え込む中で避難生活を余儀なくされ、多くの人が防寒対策の重要性を痛感しました。
冬の災害においては、寒さから身を守るための防寒対策と保温アイテムが、命を守るために欠かせないものとなります。
寒さに晒されると低体温症のリスクが高まり、特に高齢者や乳幼児にとっては命に関わる問題となります。
冬の災害に備えるためには、防寒具や保温アイテムを事前に用意しておくことが極めて重要です。
- 寝袋
- マスク
- 使い捨てカイロ
- 湯たんぽ
- カセットコンロ
例えばヒートテックやウールの下着、フリース、ダウンジャケットといった保温性の高い衣類を準備しておくことはもちろん、毛布や寝袋も必需品です。
引用 : Amazon
東日本大震災の際には手や足が冷え切ってしまうことで、避難生活中の健康状態が悪化するケースが多く見られました。
こうしたリスクを軽減するために手袋や靴下、帽子といった小物も忘れずに用意しておくことが大切です。
また、暖かさを維持するための工夫も重要です。
使い捨てカイロやアルミブランケットは、体温を効率よく保つために非常に役立ちます。
引用 : Amazon
アルミブランケットは、体から放出される熱を反射して体温を保つことができるため、非常に軽量でコンパクトながらも大きな効果を発揮します。
実際に東日本大震災で避難された方々の中には、アルミブランケットで暖を取ったり、カイロを使って体を温めることで、極寒の避難生活を乗り切ったという声が多く聞かれました。
まとめ
南海トラフ地震はいつくるのか分かりません。
過去の震災では下着を変えたいとの声が多く聞かれました。
救援物資は食べ物と飲み物が一番に運ばれてくるので、衣類などは一番最後なんですよね。
ですから防災グッズの中には、必ず替えの下着を何枚か入れることを忘れないでください。
安全で快適な避難生活を送るため、愛する家族や自身の命を守るために今一度防災バッグの中身を見直し、季節ごとのリスクに備えた対策を行いましょう。