「2024年夏、アメリカで『素数ゼミ』と呼ばれる蝉がセミが大量発生する」

スマホを眺めていると、ふとそんなニュースが目に飛び込んできました。

 

その数なんと1兆匹…

しかも221年に一度しか来ないとのこと。

 

ヤバイ…。

可愛い子猫でも1兆匹は怖いのに、蝉が1兆匹とか怖すぎる…。

震えが止まらない。

 

でも、小学生くらいの男の子なら、きっと興味津々なビッグイベントなんだろうなぁ。

アメリカの話だって言っても、まだ夏じゃないと言っても、虫取り網を持って公園に飛び出していきそうです。

 

ということで今回は、小学生男児を持つお父さんお母さんのために

「素数ゼミとは何なのか?」

「なぜ221年ぶりなのか?」

「日本でもセミが大量発生するのか?」

などなどの疑問について分かりやすく解説していきたいと思います。

 

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素数ゼミってなに?

 

『素数ゼミ』とは、特定の周期(しゅうき)で現れるセミのことです。

 

素数ゼミ わかりやすく

画像引用 : @mandarinia04のxより

 

『素数ゼミ』は、13年か17年おきに大発生するセミのことを指します。

 

『周期ゼミ』とも呼ばれていて、このセミは素数の周期で羽化するため、その名前がついています。

 

具体的には、13年ごとに大量発生する13年ゼミと、17年ごとに大量発生する17年ゼミがあります。

 

 

素数ゼミってどんなセミ?

 

『素数ゼミ』は、普通のセミとはちょっと違う特別なセミで、アメリカの一部地域に生息する特別なセミです。

 

素数ゼミ

画像引用 : https://globe.asahi.com/article/15163443

 

日本では見ないような赤茶色がかった小柄なセミで、体長は3センチほど。

 

アブラゼミよりひと回り小さく、赤い目が特徴。

 

地上に出現する周期が13年または17年という、普通のセミとはちょっと違うとても不思議なセミのこと。

 

13年と17年という素性周期で大量発生することから『素数ゼミ』とも呼ばれていて、別名『周期ゼミ』とも呼ばれています。

 

素数ゼミの生存期間は約1カ月ほどで、地上に出てきた場所の近くで死ぬことが多いそうです。

 

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 素数って何?

 

『素数』っていうのは、1と自分自身でしか割り切れない数のことです。

 

たとえば、2、3、5、7、11、13、17、19が素数です。

 

13と17そして19は、1と13、1と17、1と19でしか割れませんよね。

 

これが『素数』なんですよ。

 

 

なぜ素数の年に出てくるの?

 

素数ゼミ わかりやすく

画像引用 : @SnowRudolphのxより

 

素数ゼミが13年や17年ごとに出てくる理由は、

 

 他の動物と会わないようにするため

 

 

13年や17年といった素数のサイクルを使うことで、他の動物と出会う確率が少なくなり、敵が少なくて安全に過ごせるということ。

 

これが自然の中で生き抜くための、素数ゼミの賢い戦略なんですよ。

 

 

どういうことかというと、ほかの動物もいろいろなサイクルで生活しています。

 

でも、13年とか17年みたいな『素数』のサイクルだと、他のサイクルと重なることが少なくなるんです。

 

この特別な性質を持つ数を使って、素数ゼミは他の生き物たちとできるだけ出会わないようにしているんだとか。

 

素数ゼミは飛ぶ能力があまり高くないので、鳥などに簡単に捕まってしまうんですよ…

 

敵が少ないほうが安全ですよね。

 

 

例えば、10年ごとに出てくる動物がいるとします。もし素数ゼミが12年ごとに出てきたら、60年に一度は同じ年に出てきてしまいます。

 

10の倍数 : 10, 20, 30, 40, 50, 60

12の倍数 : 12, 24, 36, 48, 60

 

 

では、10年ごとに出てくる動物と、13年ごとに出てくる素数ゼミの場合、130年に一度しか同じ年に出てきません。

 

10の倍数 : 10, 20, 30, ... 130

13の倍数 : 13, 26, 39, ... 130

 

 

そして10年ごとに出てくる動物と、17年ごとに出てくる素数ゼミの場合はというと、170年に一度しか同じ年に出てきません。

 

10の倍数 : 10, 20, 30, ... 170

17の倍数 : 17, 34, 51, ... 170

 

 

素数の年に出てくることで、他の動物や虫とあまりかぶらないようにしている素数ゼミ。

 

そうすることで敵が少なく、安全に生活できるということですね。

 

 

素数ゼミの鳴き声

 

素数ゼミの鳴き声は、100デシベルに達する可能性があるそうです。

 

短い間ならば耐えられる音の大きさですが、長時間聞くと耳にダメージを与えることがありそう…

 

この100デシベル、どれくらいの音かというと、

 

 

  • 電車が通るときのガード下の音
  • コンサートやライブの音 

 

 

ガード下で電車が通るときの音はとても大きく、話すのも難しいですよね。

 

そしてコンサートやライブだと、スピーカーの近くで感じる音です。

耳栓がないと耳がキーンとすることがあると思います。

 

 

 

素数ゼミの鳴き声、かなりうるさいですね…

 

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なぜ221年周期で発生するのか

 

まず、周期ゼミは2つの種類に分かれています。

 

 

・13年ごとに大量発生する『13年ゼミ』

・17年ごとに現れる『17年ゼミ』

 

 

13年ごとに大量発生する『13年ゼミ』と17年ごとに現れる『17年ゼミ』が同時に羽化することで221年ごとに大量発生するんです。

 

なぜ221年周期なのかというと、

 

 

13 × 17 = 221

 

 

長い間地面の中で過ごして、特定の年にだけ出てくる素数ゼミ、すごいですよね。

 

そんな素数ゼミ、2024年の4月から6月にかけて221年ぶりに約1兆匹も発生すると言われています。

 

 

 

今年のアメリカは皆既日食やオーロラ、素数ゼミと自然界が賑やかですね。