世界的に名高い建築家の隈研吾(くま けんご)氏、これまで様々な賞を受賞し、新国立競技場の建築以外にもJR品川新駅やデンマークのアンデルセン美術館など、日本だけでなく世界中で多くの建築物に携わっています。
しかし、その美しいデザインの裏で、隈研吾氏の建築物における老朽化の早さと耐久性不足が問題視され、最近では多くの批判の声が上がっています。
SNSやメディアでは「隈研吾の建築は見た目は良いが、実際にはすぐに劣化してしまう」との声が広がり、特に公共施設や商業施設などでの早期修繕の事例が目立つようになっているんです。
今回は、隈研吾氏が設計した建築物に見られる耐久性の課題と、それに対する批判の内容を詳しく見ていきます。
隈研吾の建築は耐久性不足でボロボロ
出典 : https://kkaa.co.jp/about/kengo-kuma/
隈研吾氏の建築は木材や竹などの自然素材をふんだんに使用し、日本の伝統的な技法を現代建築に取り入れたスタイルが高く評価されています。
しかし、その建物は耐久性が悪く、ボロボロなんです。
現在、注目を集めているのが、栃木県那珂川町にある那珂川町馬頭広重美術館です。
【老朽化】隈研吾氏設計の美術館、劣化でボロボロに 改修費は3億円https://t.co/5HtaB1oj6Y
栃木県の「那珂川町馬頭広重美術館」は、屋根の腐食や木材が折れ曲がるなどこの4~5年で劣化が激しくなったという。改修費は3億円に及ぶといい、ふるさと納税やクラウドファンディングで資金を集めている。 pic.twitter.com/AnP5xGGzp0
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 4, 2024
この美術館は、隈研吾氏が手掛けた建物の一つで、彼の独創的なデザインが評価されています。
しかし、完成からわずか24年で、大規模な修繕が必要とされる事態に陥り、その修繕費は約3億円にも上ることが報告されています。
町はこの修繕費用をクラウドファンディングで募ることを決定し、資金調達を開始しましたが、この動きに対し、「隈研吾の建築は美しいが耐久性に問題がありすぎる」という批判の声が相次いでいます。
週間現代より。
世界的建築家 隈研吾の虚像
「海の家」のような代物
この件、これまで散々クマ批判し続けた私だけでなく、
木を愛する建築家や工務店、職人さんまで怒らせていますから、
国民運動にしましょう。 pic.twitter.com/lMoBvXwv6U— 建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 (@mori_arch_econo) September 21, 2024
那珂川町馬頭広重美術館の外壁や屋根には、地元産の八溝杉が使用されており、建物全体が木材に覆われたデザインです。
しかし、この八溝杉が劣化し、屋根や壁がボロボロになってしまったのです。
特に、雨風にさらされる部分が急速に傷んでおり、木材保護塗料の性能不足が指摘されています。
隈研吾氏は「当初の塗料選びが適切でなかった」と説明していますが、建築専門家の中には「そもそも雨が直接当たる場所に木材を使うこと自体が設計ミスだ」との厳しい指摘も出ているんですよね。
そもそもメンテナンスしやすい設計にしてない時点で、もう建築家というよりアーティストみたいなもんですよね。
修繕のこととか、長期的な使い勝手を全く考えてない感じがします。
そして美術館の修繕費用の高さも問題視されており、地方の財政を圧迫するとの懸念の声も…
地元住民からは「デザイン重視で、税金の無駄遣いではないか」という声が上がり、SNS上でも「税金で修繕費を補填するべきではない」といった批判的なコメントが多く見られます。
隈研吾氏は言葉の使い方は上手だけど、100年後に残る設計はないのかもしれませんね。
3億円集めて、また前と同じように修繕しようとしているのは、ちょっと違和感があります。
ダメだったものをまたやるの?
それよりも、これが正しい木の使い方だっていう形で、もっと改善された方法で屋根をかけたりすることを考えるべきだと思います。
もちろん今回の失敗を教訓にして、こういうやり方はダメだったんだっていうだけじゃなくて、次のステップとしてより良い木材の使い方を提案し、街づくり全体を前進させるべきではないでしょうか。
すでに多くの人が取り組んでいるとは思うけど、より一層、良い建築、良い街を目指していくことが大事。
今回のことを無駄にせず、次に繋げるためのステップを考えるのが、今後の発展に繋がるはず。
隈研吾の建築は失敗作が多い?
那珂川町の美術館以外にも、隈研吾氏が設計した建築物には、耐久性に問題がある例が報告されています。
たとえば、東京浅草にある『浅草文化観光センター』では、開業からわずか5年で雨漏りや外壁の剥がれが発生し、修繕工事が行われました。
出典 : https://iskaa.net/architecture/asakusa-center/
デザイン性に優れたこの建物は2012年に完成した7階建ての建物で、観光スポットとして多くの人々に愛されていますが、その裏で耐久性に関する問題が浮上しています。
グッドデザイン賞を受賞するなど、建築界からも高い評価を受けていたんですけど…
隈研吾氏の最大の公共建築である国立競技場でも、雨漏りが指摘されています。
8月21日国立競技場雨漏りしてました。 pic.twitter.com/mMyYQo8hTd
— ニート鈴木 (@suzuki210) September 5, 2024
これらの事例により、隈研吾氏の建築は失敗作が多いとの評価が定着しつつあります。
雨風に晒される木造家屋の外壁は、維持管理を適切に行わなければ腐食は進むんですよね。
こうした事例に対して、木材業界では不安の声が上がっています。
-
正しい木の使い方がなされていないとの懸念
-
木材が悪者にされることへの不安
SNSとか見てると、建築家の先生たちが「メンテナンス性が悪い」とか「正しい木材の使い方をしていない」って議論しているのをよく目にします。
それで、木材業界の人たちが怒るべきだとか「こんな使い方されて、木が悪いものだと思われるのは悲しい」っていう意見も出てて、確かにその通りだと思うんですよね。
木をちゃんと理解している人なら、こんな使い方したらダメだよってわかってたはずなのに、なんでそれが通っちゃったのでしょうか。
しかも公共の建物で…そういう無理な木の使い方が承認されちゃったのは、やっぱり構造的に問題があるよねっていう声も多いです。
でも一方で、建築のいいところもちゃんと見て評価しなきゃいけないと考えていて、問題はあっても全てが悪いわけじゃないし、良さもちゃんと理解した上で議論できるといいと思います。
木造建築って、実は思っているよりもずっと長持ちするんです。
法的には木造住宅の耐用年数は22年とされていて、税金の計算に使われる基準ですが、実際の寿命とは別の話。
一般的には30年くらいは持つって言われてますが、それは最低限の目安で、きちんとメンテナンスすれば65年以上、場合によっては100年以上も保つことができるそうです。
ポイントは、定期的な点検や湿気対策。
特に木材保護塗料をしっかり使ったり、水が建物に侵入しないように工夫することが大切で昔の木造建築なんかだと、何百年も生き延びてるものもありますよね。
これは、適切なメンテナンスと修繕が行われてきたからこそなんですよね。
結局のところ、木造建築の寿命は一概には言えませんが、丁寧にケアすれば、意外と長く使えるということ。
設計時の工夫とその後の維持管理、両方が大事ということですね。
隈研吾の設計料はいくら?
隈研吾氏の設計料については、具体的な数字が公表されていないため分かりません。
一般的に、世界的な建築家の設計料は非常に高額であることが知られています。
建築業界では、著名な建築家の設計料が建設費の10〜15%程度とされていますが、隈研吾氏のような国際的な名声を持つ建築家の場合、それ以上の額である可能性もあります。
また、隈研吾氏は個人住宅の設計依頼も受けていることがあり、予算に応じた柔軟な対応を行っていることが公式ウェブサイトで確認できます。
ただし、隈研吾氏の建築作品は独自のデザインや特殊な材料を使用するため、建設コストだけでなく、その後の維持管理費用も非常に高額になる傾向があります。
実際、多くの建築物で修繕費が建設費を上回るケースも報告されており、これが批判の一因となっています。
隈研吾の建築が問題になる理由
出典 : https://hash-casa.com/2019/10/07/kengokumalifestyle/
隈研吾氏の建築が問題視される理由は、以下のとおりです。
- 耐久性の不足
- 高額な維持費
- 機能性よりデザイン重視
隈研吾氏の建築物は、独特の木材デザインが美しい一方で、早期劣化が問題になっています。
さらに調べてみたら、隈研吾氏が初めて手掛けた木造建築である高知県梼原町の「雲の上ホテル」は、“老朽化”で2021年に取り壊されていました。グッドデザイン賞も受賞した隈氏の代表作。これは1994年竣工なので、わずか27年しかもたなかったことになります。町営施設がたった築27年で解体…。 https://t.co/NULw4mgmst pic.twitter.com/4wuRN5Jsfh
— ミド建築・都市観測所 (@Mid_observatory) September 6, 2024
隈研吾氏が初めて手掛けた木造建築である高知県梼原町の『雲の上ホテル』が、2021年に老朽化のため取り壊されたようです。
このホテルは1994年に竣工し、グッドデザイン賞を受賞した隈研吾氏の代表作の一つでしたが、築27年で解体されたことになります。
町営施設でありながら、この短い寿命が問題視されています。
雲の上ホテルの建て替え計画は、建設費の高騰などにより財源の確保が難航し、当初予定していた2024年4月のリニューアルオープンが実現できない状況にあるそうです。
当初、隈研吾氏の設計による新しいホテルを建てる予定でしたが、梼原町は計画を縮小せざるを得なくなったとのこと。
隈氏のデザインは自然素材を多用し、地域の環境に調和することを重視していましたが、耐久性や維持管理の課題が浮き彫りになった事例ではないでしょうか。
公共施設がこれほど短い期間で解体されるのは、資金面や維持管理の問題を再考するきっかけとなり、木造建築の寿命に関する議論を呼び起こしています。
隈研吾氏の建築は芸術性が高く、そのため修繕や維持管理には特殊な技術や材料が必要になることが多いんですよね。
これが、税金が投入される美術館や公共施設では、大きな問題として注目されています。
また、隈研吾氏の建築は自然との調和を重視する一方で、実用性を欠く場合があります。
例えば、雨水の排水が不十分だったり、清掃や点検が難しい設計が早期劣化の一因とされています。
隈研吾氏は負ける建築と称し、環境との調和を大切にしていますが、今後はこの理念と実用性のバランスをどう取っていくかが重要な課題です。
まとめ
隈研吾氏の建築は、その美しさと独創性で世界的な評価を得ていますが、耐久性や維持管理の面での課題が浮き彫りになっています。
那珂川町馬頭広重美術館や浅草文化観光センターなど、隈研吾氏の建築物での早期劣化の事例は、そのデザイン哲学に対する再考を促すものであり、今後の建築においてデザイン性と耐久性のバランスをどのように取るかが重要な課題となるでしょう。
神社仏閣は100年どころでなく存在続けているのに、隈研吾氏の建築は次々と壊れています。
これはどうしてなんでしょうね。
ザハ・ハディド案の国立競技場は高すぎるからと採用後にダメ出しして隈研吾氏案に落ち着いたのに、メンテナンス費用が莫大になるどころか耐用年数30年に満たない可能性がある巨大スタジアム…
デザイン性重視で他は考えてないのかな?