洋服は作れるんだけど『型紙』が作れないので
いつも同じ形の洋服しか作れない。

 

本当はちょっとデザインのある洋服を作りたいんだけど
自分で『型紙』が作れないから諦めるしかない。

 

こんな歯がゆさを抱いている人が、けっこう多いんですよね。

 

洋服は作れるのに、どうして『型紙』は作れないのでしょうか?

洋服の『型紙』を作ることは本当に難しいことなんでしょうか?

 

今回は、洋服は作れるけど『型紙』が作れない人が多い理由や
どうして多くの人が『型紙』を難しく考えてしまうのかについて
わかりやすく話をしていきますね。

 

洋服の型紙を作れる人ってどんな人?

 

型紙とノート

 

洋服の『型紙作り』を勉強し、洋服を縫製することが出来る人
というのが洋服の『型紙』を作れる人なんです。

 

勉強って学校へ通わなくちゃいけないの?
と考えてしまう人がいるかもしれませんが
それは学校へ通って勉強しても、独学で勉強しても
どちらで勉強しても『型紙』は作れるようになります。

 

ただ、ここで大切なことは

 

洋服を縫製したことがない人は型紙を作れない

 

ということ。

 

これはどういうことかというと
実際に自分で布を裁断し、ミシンを使って縫い合わせ、洋服を作るからこそ
洋服の仕組みがわかり『型紙』が作れるということなんです。

 

 

たとえば、家やビルを建てる時には必ず設計図というものがありますよね。

 

この設計図がないと家やビルを建てることは出来ません。

 

そしてこの設計図というのが洋服の型紙のことなんです。

 

 

では、この設計図が書ける人はどんな人なんでしょうか?

 

現場を知っている人

 

これは実際に家やビルが出来上がっていく工程を現場へ行き
自分の目で見て、いろんな経験と失敗を体験しながら
設計図通りの建物を作ったことがある人。

 

そういう人が設計図を書けるんです。

 

ただ、始めのうちは型通りの設計図しか書けないはず。

 

でもいろんな建物を設計していくうちに、たくさんの知識が身につき
そのうちデザイン性の高い設計図が書けるようになり、
最終的には外構のことまで考えられるようになるんですよ。

 

洋服の『型紙』もこれと同じなんです。

 

要するにたくさんの洋服を作り、この『型紙』で作った洋服はこうなる。

 

ここをもう少し小さくするには『型紙』のどこをどう修正すればいいのか?

 

こういうことを繰り返しやっているうちに、どんな洋服の『型紙』も
作れるようになっていくんです。

 

この『型紙』を専門で作る職業というのがあって、それが

 

パタンナー

 

と呼ばれているものなのです。

 

パタンナーは『型紙』を毎日毎日書いて作っているけど、
必ず洋服を縫製したことがなければ出来ない仕事なんですよ。

 

 

洋服の『型紙』を作れる人というのは、こういう洋服を作りたいと思った時

 

一人でその洋服を作り上げることが出来る

 

そういう人なんですよ。

 

洋服は作れるけど型紙を作れない理由は?

 

洋服の『型紙』を作ることは難しいと思い込んでいる人が多いのは、
自分で『型紙』を作ろうと思わないから作れないんです。

 

これは料理のレシピと同じで

 

料理のレシピを考案する人=型紙を作れる人

 

料理のレシピを見て料理をする人=型紙が作れない人

 

ということなんですよ。

 

洋服は作れるけど『型紙』が作れない人というのは
人が考案した料理のレシピを見ればどんな料理も作れるけど、
自分は料理のレシピを考案をしないからなんです。

 

たしかに料理のレシピを考案するのは大変かもしれません。

 

人が考案したレシピを見ながら料理していたほうが
楽なのも理解できます。

 

でも、レシピを考案する側になったら

 

  • 料理のレシピを探す時間
  • レシピ通りに作ったのにまずい
  • 好き嫌いが多いので自分が作れそうなレシピがない

 

こういうことから解放されるんですよ。

 

そうなったら料理も楽しくなりますよね。

 

 

洋服の『型紙』も難しそうだからといってやらなければ、当然ですけど
作ることは出来ません。

 

ほとんどの人は洋服の『型紙』を作る図形を見ただけで
自分には無理だと判断してしまうんですよね。

 

でも、洋服の『型紙』を作る時はきちんとした方程式があるので
それに数字を入れて、定規をうまく使って書いていくだけなんですよ。

 

『型紙』を作れるようになると、今まで作りたくても作れなかった洋服が
作れるようになるので、今まで以上に洋服作りが楽しくなるはず。

 

konamiからのアドバイス

 

はじめから原寸大で『型紙』を書くより、縮小サイズで書くことをオススメします。

二度手間じゃん、めんどくさいと感じてしまうかもしれませんが
一度書いてみると、数字もハッキリと決まるのでスムーズに書けるんですよ。

 

縮尺定規

※これが縮尺定規です。

型紙は応用できるって本当?

 

同じ型紙を使えば同じ形の洋服しか作れないけど、
型紙を応用すればいろんな形の洋服が出来るんですよ。

 

たとえばスカート。

 

タイトのミニスカートの型紙をそのまま丈を長くすれば
ロングスカートになります。

 

ロングスカートも切り開けばフレアースカートになり、
その切り開くcmによってフレアーの量が変わるんですよ。

 

ですから自分でフレアーの分量の調整が出来るんです。

 

このように一つの『型紙』からたくさんの種類のスカートが出来るので
応用しないなんてもったいない。

 

 

それからポケットや衿もまっすぐ縫うのではなく、
スカラップにすれば同じ『型紙』を使って洋服を作っても
違った印象の洋服になりますよ。

 

スカラップのジャケット

※私が作った洋服で、衿と袖口、ポケットは
スカラップにしました。

 

洋服の『型紙』は一回使って終わりではなく、
応用して使えば何度でも楽しめる洋服が作れるので
ぜひ参考にしてみて下さい。