2022年8月10日、サカイ引越センター労働組合が記者会見を開き固定給部分の割合を増やすように訴えるニュースがあった。
サカイ引越センターの給与は、基本給のほか、4つの手当が「業績給」として出来高払い制の賃金となっているとのこと。
そして今回焦点となっている問題が基本給です。
サカイ引越センターの社員の基本給が5万円なんだそう。
ちょっとこの数字の低さに驚いてしまいました。
サカイ引越センターの社員は基本給5万円
画像引用元 弁護士ドットコムニュース
サカイ引越センターの労働組合によると、給料は基本給プラス出来高払い制の賃金。
基本給の5万円にこれらの手当がついて、給料になるようです。
- 資格手当
- 無事故手当
- 残業手当
- 業績給
- アンケート手当
- その他
頑張れば頑張った分、給料として自分に跳ね返ってくるみたいですけど、いくらなんでも基本給5万円っていつの時代?と思ってしまう私。
やりがいがあるといえばそうなのかもしれません。
今回、労働組合は基本給を上げてほしいと言っています。
基本給が上がらないとボーナスも上がらないし、有給休暇を取得すると1日5,000~6,000円しか払われず、給料が下がるんだそう。
だから有給休暇を取りたくても取れないとのこと。
労働時間を8時間とした場合、有給休暇で6,000円支給されたとしたら時給は750円ということになります。
これって最低賃金を下回ってますよね。
こんなことがあっていいんでしょうか?
2019年4月から大企業も中小企業も年5日以上の有給休暇取得が義務化されています。
万が一、なにかあった時も給料が下がると考えて休む事もできないなんて酷いと思います。
社員に同情する声
サカイ引越センターの社員の中には『手に職もないし他に何もできない』から、と低い条件で仕事をしている人たちがいます。
でも、引っ越しってお客様の荷物を破損せず安全に遠距離まで運び、愛想よくお手伝いをすること、ですよね?
これができてるのなら、他の業界でもやっていけると思うんです。
過酷な重労働、重い物を傷がつかないよう運び、 時には1日何件もかけもち。
こんなことしていたら、若いうちは身体がもっても、 いずれどこか痛めて働けなくなってしまうはず。
言い方悪いけど、使い捨て。
人材は人財として尊重されるべき!
サカイの謳っている「安い」「仕事きっちり」の陰には多くの労働者の涙があるのではないでしょうか。
ネット上にもこんな意見がありました。
若手の労働者数が減っているのに、どのように労働者を使い倒すかを考えているような企業に未来はないと思える社会風土ができてほしい
同感です。
基本給が改善され、人間らしい暮らしができるようになれぱ一番いいと思います。
日本人の平均年収が上がらない
今、日本人の平均年収が上がらないと言われています。
こういう会社が今の日本にはたくさんあるから、いつまで経っても生活が豊かにならないんですよね。
現在の法律では(基本給+各種手当)で最低賃金を超えていればいい、となっています。
とはいえ、こうして制度を悪用する会社が多いのは事実。
それなら法律を変えるしかないと思うんですよね。
コロナ禍で今はどこも不景気。
こんな給料でも環境を変える事に不安を感じて、働き続けるしかないと我慢している人は多いはず。
企業はそれを利用して安く使い続ける。
結果、国民がどんどん貧乏になっていくんです。
この悪循環から抜け出すためには、政府が介入していかないと駄目だと思うんですよね。
国は賃金アップを目標にしてるんだから最低賃金を上げるだけじゃなく、もっとリードして改善するべきではないでしょうか。
最後まで読んでくれてありがとうございました。