兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑が連日ニュースで流れています。
その中枢核といっても過言ではない、百条委員会。
あまり聞きなれない言葉ですよね。
告発者がこの世を去った後も継続される『百条委員会』について、わかりやすく解説していきたいと思います。
百条委員会とは?わかりやすく解説
引用元 : 讀賣新聞オンライン
百条委員会を簡単に説明すると、地方議会のやっていることを調査する特別な第三者委員会みたいなものです。
分かりやすく言うと、水戸黄門が
「この印籠が目に入らぬか!」
と悪者に迫る、あの印籠のイメージに近いかもしれません。
普通の第三者委員会とは違い、百条委員会では明確な理由なく証拠の提出や委員会への出頭を拒否すると法的に罰せられます。
それくらい強力な調査権を保持しています。
自治体の活動が適切かどうかを判断するだけなら、情報公開請求や監査請求で十分なのでここまでの調査権は不要。
普通なら設置されることはないです。
これでもピンと来ないのであれば、こんな例えはどうでしょうか。
仮に、現首相の岸田氏が広島県知事などの知事職に就いていたとします。
議会で問題を、あの手この手で上手くかわして、知事の椅子にしがみついていたとしましょう。
その結果、百条委員会が設置されることになります。
すると、さすがの岸田氏もどうにもならず急に態度を変えてビビリ始めると思います。
辞職に追い込まれるレベルになるぐらい、かなり強い委員会 (というか百条委員会が設置されたら100%誰でもビクビクする)
今後、ニュースなどで百条委員会が設置されたと報道されたら、かなり重い問題だと考えてください。
百条委員会の罰則
引用元 : https://www.city.fukutsu.lg.jp/material/files/group/20/02-03Pgikaidayori64.pdf
虚偽の証言をした場合は、3カ月以上5年以下の禁錮刑。
正当な理由がないのに議会に出頭しなかったり記録を提出しないとき又は証言を拒否した場合は、6カ月以下の禁錮刑や10万円以下の罰金を科すことがある。
警察のような捜査権まではなく、関係者を直接罰することはできません。
ただ、偽証や隠ぺいがあったと判断される場合には地方議会が検察に刑事告発し、司法の判断で刑罰が科せられることがあります。
兵庫県の百条委員会メンバー
2024年6月14日に開かれた初会合には、県議会の6つの会派から15人が委員として出席。
委員長に自民党の、奥谷謙一(おくたに けんいち)議員
引用元 : 奥谷謙一さんのホームページより
1985年 (昭和60年) 8月13日生
神戸市立谷上小学校 卒業
甲南中学・高校・大学 法学部 卒業
甲南大学大学院法律研究科(法務専攻)修了
- 平成23年
- 司法試験合格(新65期)
- 兵庫県弁護士会登録
- 神戸中央法律事務所 入所
- 平成27年
- 兵庫県議会議員選挙において21557票を頂き初当選
- 現在2期目
現在39歳。
副委員長に維新の会の、岸口実議員
引用元 : 岸口実さんのホームページより
1964年(昭和39年)7月7日生まれ
神戸大学大学院法学研究科 博士前期課程修了
兵庫県議会議員(5期)
維新の会兵庫県議会議員団団長
議会運営委員会副委員長
兵庫県監査委員
社会福祉法人美友会理事長
保護司
明石野球協会相談役
明石ハンドボール協会顧問
ローンボウルズ日本顧問
●国会議員公設秘書
●関西広域連合議会議員
●兵庫県社会福祉審議会委員
●芦屋大学客員教授
●社会福祉法人監事・評議員、学校評議員 他
現在60歳。
この2人を筆頭に、兵庫県の百条委員会のメンバーは女性1人と男性12人です。
2回目の会合では委員会の設置に反対していた維新会派の増山誠委員と、賛成していた他の委員の間で意見がぶつかりました。
引用元 : @plastic_shinyaのxより
現在のところ、分かっている百条委員会のメンバーがこちらです。
無所属の丸尾まき議員
引用元 : 丸尾まきさんのホームページより
ひょうご県民連合議員の上野英一(うえの ひでかず)議員
引用元 : 上野英一さんのホームページより
ひょうご県民連合議員の竹内英明(たけうち ひであき)議員
引用元 : 竹内英明さんのホームページより
分かり次第こちらの記事で追記したいと思います。
まとめ
元県民局長が「死をもって抗議する」というメッセージとともに遺族に託した陳述書や音声データーの存在が明らかになりました。
その意思は凄いと思いますが、生きて糾弾する方が良かったのではないでしょうか。
これから事実関係が明らかになるでしょうが、ご自分の正しさを証明する前に、亡くなってしまったのは残念でなりません。
生きて正義を貫いて欲しかったです。
百条委員会は政治色が強いため、知事が辞職すれば目的を果たしたと事実解明が有耶無耶になる恐れがあります。
真実を明らかにしてほしいと、皆が願っています。