東シナ海の空で、今まさに緊張が高まっていてニュースを見ていると、「スクランブル発進」なんて言葉を耳にすることも増えましたよね。
そこで気になるのが、中国の最新鋭艦上戦闘機「J-15」と、日本の主力戦闘機「F-15」がもし空で出会ったら、一体どちらが勝利を掴むのか? ということ。
「え、どっちも同じくらいじゃないの?」
なんて思っているとしたら、それは少し危険な認識かもしれません。
実は、2025年12月に報じられたレーダー照射に関するニュースをきっかけに、この2機の「本当の実力差」に注目が集まっているんです。
ネット上でも、
「J-15Tの新しいカタパルト対応は脅威だ」
「いやいや、実戦経験ならF-15Jでしょ」
と、様々な議論が飛び交っています。
今回は、J-15とF-15Jのスペック比較から、意外と知られていないエンジンの弱点、そしてミサイル性能までを分かりやすく解説していきます。
知れば知るほど、「なるほど!」と驚く事実が出てきますよ。
J15とF15のスペック差は?本当の性能を徹底比較!
まずは、それぞれの「身体測定」から始めてみましょう。
J-15とF-15J、どちらも空を飛ぶ戦闘機ですが、その体格には明確な違いがあるんです。
カタログスペックを見てみると、中国のJ-15(特に最新型のJ-15T)は、全長22.28m。
これに対して日本のF-15Jは全長19.43mです。
J-15の方がひと回り体が大きく、翼の面積も広いため、低速でゆっくり飛ぶときの安定性に優れていると言われています。
特に注目なのが、J-15Tから採用されたと噂される「電磁カタパルト」への対応です。
これまでのようにスキージャンプ台から「よいしょっ」と飛び出す方式とは違い、強力な力で射出されるため、燃料や武器をたくさん積めるようになったんですね。
その搭載量は、最大で8,000kgにもなると推定されています。
これだけの重さを積んで空母から飛び立てるというのは、純粋に技術の進歩を感じさせますよね。
一方で、日本のF-15Jはどうでしょうか。
こちらは「スピードスター」としての側面が光ります。
最大速度はマッハ2.5(時速約2,655km)。
J-15のマッハ2.17(時速約2,300km)を上回り、敵を素早く追いかけたり、逆に振り切ったりする能力に長けているんです。
さらに航続距離も長く、追加の燃料タンクを使えば5,550kmもの距離を飛べるとされています。
J-15の3,500kmと比べると、スタミナ面でもF-15Jがリードしているようですね。
しかし、スペック表の数字だけでは見えない「強さ」もあります。
F-15という機体は、世界中で運用されてきた実績があり、なんと「撃墜数104機に対して、撃ち落とされた数はゼロ」という驚異的な記録を持っているんです。
対するJ-15は、まだ実戦データが少なく、空母での運用にも制約があるため、稼働率は60〜70%程度ではないかと推測されています。
つまり、最新の機能を盛り込んだJ-15に対して、F-15Jは「長年の経験と信頼性で勝負するベテラン選手」といったところでしょうか。
道具として使うなら、壊れにくくて使い慣れたものの方が安心感がありますよね。
J-15は機体が大きく搭載量に優れますが、F-15Jはスピードとスタミナ、そして何より「負け知らず」の実績で勝っています。
J15はF15に勝てない?エンジンの致命的な弱点とは!
戦闘機の心臓部ともいえる「エンジン」。
実はここに、J-15が抱える大きな悩みの種があると言われています。
「見た目は強そうだけど、心臓がちょっと心配…」
そんな状況かもしれません。
初期のJ-15にはロシア製のエンジンが積まれていましたが、信頼性不足がたびたび指摘されていました。
そこで最新のJ-15Tでは、中国国産の「WS-10A」というエンジンに載せ替えられました。
パワーを表す「推力重量比」などは向上しているものの、高温環境での耐久性や、メンテナンスの頻度にはまだ課題が残っているとの声も聞かれます。
専門家の間でも、「エンジンの品質はまだ世界トップレベルには及ばないのでは?」という厳しい評価があるようですね。
これに対し、F-15Jのエンジンはどうでしょう。
搭載されている「F100-PW-220E」は、40年以上もの長い間、世界中の空で揉まれてきたエンジンです。
推力こそJ-15と同等レベルですが、その信頼性は段違い。
故障率は極めて低く、過酷な東シナ海でのパトロール任務でも、当たり前のように安定して飛び続けています。
私たちも車を選ぶとき、「カタログ上の馬力」より「故障しにくいこと」を重視したりしますよね?
命を預ける戦闘機なら、なおさらです。
特にJ-15のような艦載機は、海の上という厳しい環境で、短い滑走路からフルパワーで離陸しなければなりません。
エンジンにかかる負担は想像を絶するものがあります。
そう考えると、エンジンの安定性という一点においても、F-15Jの方が総合的な安心感が高いと言えるのではないでしょうか。
自衛隊F15の改修内容は?ミサイル性能で圧倒する理由
「でもF-15Jって、設計が古い飛行機なんでしょ?」
そう思う方もいるかもしれません。
確かに基本設計は古いですが、今のF-15Jは中身が別物。
いわば「フルリノベーションされた古民家」のように、最新設備が詰め込まれているんです。
自衛隊では「J-MSIP」と呼ばれる近代化改修を続けており、2025年現在、約200機あるうちの半数以上が生まれ変わっています。
特にすごいのが「目」の役割を果たすレーダー。
最新のAESAレーダーに交換されたことで、遠くの敵をより早く、より正確に見つけられるようになりました。
その検知範囲は、以前とは比べ物にならないほど広範囲(推定200km以上)に拡大していると言われています。
さらに、敵からのレーダーロック(照準合わせ)を察知して妨害する「電子戦」の装備も強化されました。
これがあるおかげで、相手に気づかれる前にこちらが有利な位置を取ることができるんですね。
そして極めつけは「ミサイル」です。
F-15Jは、日本が独自に開発した「AAM-4B」という高性能ミサイルを搭載できます。
このミサイル、一度狙った獲物は逃さない高い命中精度を誇り、射程も約120kmと十分な長さ。
さらに、アメリカ製のAIM-120(アムラーム)というミサイルと組み合わせることで、どんな状況にも対応できる柔軟さを持っています。
一方のJ-15も、射程の長いPL-15ミサイルを持っていますが、ミサイル自体の信頼性や、システム全体の連携という点では、F-15Jに一日の長があるでしょう。
「古い機体だから弱い」なんてことは全くなく、むしろ「熟成された機体に最新の武器を積んだ最強のパッケージ」と評価されているのも納得ですよね。
J-15の開発には、ロシアの戦闘機を参考に独自改良したという経緯がありますが、やはり「オリジナルの壁」や「実戦ノウハウの蓄積」を超えるのは簡単ではありません。
F-15Jの強さは、単なるマシンの性能だけでなく、日々の厳しい訓練や、アメリカ軍との連携で培った「戦うための知恵」にもあります。
実際に東シナ海で接近した際も、F-15Jの電子戦能力が高すぎて、J-15側がうまく反応できなかった…なんて噂も聞こえてくるほど。
これには、目に見えない「電子戦能力」の差が大きく影響している可能性が高いでしょう。
結論として…
F-15Jは徹底的な近代化改修によって、AESAレーダーや最新ミサイルを装備。単なる旧型機ではなく、現代の空戦でも圧倒的な強さを発揮できる「ハイテク機」へと進化しています。




