2025年11月30日、みずほPayPayドーム福岡。B’zの「LIVE-GYM 2025 -FYOP-」2日目の公演で、まさかのハプニングが起きました。
盛り上がる会場で突然音楽が止まり、稲葉浩志さんだけがステージから姿を消す——。
「え、何が起きたの?」会場にいたファンも、配信で見ていた人も、一瞬息を呑んだ瞬間でした。
結論から言うと、公演は無事に完走。
しかも、再開時に稲葉さんが笑顔で登場し、「本当に私は大丈夫ですから!」と力強く宣言。その後はバリバリ歌って、ファンを安心させてくれたんです。
この記事では、会場にいた方の証言をもとに、あの夜何が起きたのか、そして稲葉さんの「神対応」の全貌をお届けします。
目次
会場で何が起きていたのか
11月30日の夜、福岡ドームは熱気でムンムン。
開演から最高潮に盛り上がっていた3曲目が終わった直後——突然、稲葉さんだけがステージから姿を消しました。
不思議なことに、松本孝弘さんはそのままステージに残っています。
「え?稲葉さんどうしたの?」
「体調が悪いのかな…?」
会場にざわめきが広がります。
でも、この時点ではまだ正式なアナウンスはありませんでした。
そして5曲目の名曲「ultra soul」が終わった後——今度はメンバー全員がステージから退場。
「お知らせします。本公演は一時中断します。再開に向けてしばらくお待ちください」
会場アナウンスが流れた瞬間、約4万人の会場は一気にざわつきました。
「何があったの?!」
「まさか、深刻な事態…?」
TwitterやXには瞬時に投稿が殺到。
配信を見ていた人たちも、スマホを握りしめて固唾を呑んで見守りました。
心配の声、応援のメッセージ、そして祈るような気持ちのツイートが、タイムラインを埋め尽くしていきます。
B’zのライブといえば、ノンストップで駆け抜ける圧倒的なパフォーマンスが魅力。
だからこそ、この突然の中断は、長年のファンにとっても衝撃的な出来事でした。
特に心配されたのは、2018年のHINOTORI公演での中断を覚えているファンが多かったこと。
あの時も体調面での懸念があり、今回も「また同じようなことが…」という不安がよぎった人も少なくありませんでした。
でも、中断は10分から30分ほど。
思ったより早く、再開のアナウンスが入ります。
「よかった…!」
配信視聴者も「心配したけど、無事で本当によかった」「再開の瞬間、泣きそうになった」と安堵のコメントを次々と投稿。
福岡2日目終了ー!!!
中断した理由は全然わからない、ずっと絶好調にしか見えなかった。
声すっごく綺麗で伸びやかだった!ってか真正面の席すごい、やばい!!
全然見え方違うかも、スクリーンもめちゃくちゃ綺麗!今日も手を繋いでにこにこ挨拶して、いつも通りの最高B’zでの完走でした♡
— ∠いわし 次➠B’z11/29,30福岡 (@iwashi_77) November 30, 2025
あの緊張した空気が、一気に温かいものに変わった瞬間でした。
待っている間の静寂と、再開のアナウンスが流れた瞬間の爆発的な歓声。
このコントラストが、あの夜の福岡ドームをより特別なものにしたのかもしれません。
中断の理由は?
重要なポイントとして、会場では「機材トラブルにより中断」というアナウンスは流れませんでした。
あくまで「一時中断します」という内容のみ。
つまり、中断の理由は公式には明かされていないのです。
それでも、SNSではいくつかの憶測が飛び交っています。
体調面の可能性:
最初の中断で稲葉さんだけがステージを離れたこと、そして2回目は全員退場したことから、稲葉さんの体調に関する心配の声が多く聞かれました。喉の調子やお腹の不調ではないかという憶測も。実は初日の公演でも軽い歌詞ミスがあったとの報告があり、「もしかして体調が万全じゃないのかも」と心配するファンの声がありました。
機材・音響関連の可能性:
イヤモニ(イヤーモニター)の故障や音響システムの不具合の可能性。過去にも2003年の公演で機材関連の中断があったため、この説を支持する声も。ただし、公式アナウンスでは明言されていません。
ここで注目すべきは、再開時の稲葉さんの様子です。
会場にいた方の証言によると、稲葉さんは笑顔でステージに登場。
暗い雰囲気にならないように、ファンを心配させないようにという配慮からか、それとも本当に大したことではなかったのか——
「本当に私は大丈夫ですから!」
力強くそう宣言した稲葉さん。
その後はバリバリ歌って、高音も美しく響き渡り、いつも通り——いや、それ以上の迫力でファンを魅了しました。
もし深刻な体調不良だったら、あそこまでのパフォーマンスは難しかったはず。
この事実が、ファンにとって何よりの安心材料になりました。
2回の中断、それぞれの意味
今回の中断は2回ありました。
それぞれの状況が少し違っていたことも、興味深いポイントです。
1回目の中断:
稲葉さんだけがステージを離れ、松本さんはステージに残っていました。この時点では正式なアナウンスもなく、会場も「どうしたんだろう?」という程度の反応。
2回目の中断:
メンバー全員がステージから退場し、正式に「一時中断」のアナウンスが流れました。この時、会場は大きくざわつき、本格的な心配ムードに。
この2段階の中断は、もしかすると1回目で様子を見て、2回目でしっかり対応を取る判断をしたのかもしれません。
あるいは、状況が変わって再度の対応が必要になったのかもしれません。
いずれにせよ、ファンの安全を最優先に考え、無理に続行せず、きちんと対応を取った——この姿勢は、長年愛されるアーティストの条件だと言えるでしょう。
稲葉さんの「神MC」が会場を笑いの渦に
そして、ここからが本題です。
再開後、稲葉さんがマイクを握って放ったひと言。こ
れが、もう最高だったんです。
「心配しないで大丈夫。今日のことは友達に面白おかしく伝えてください!」
会場が一瞬静まり返った後——ドッと笑いが起こりました。
無事本編終了。ステージ上みんな元気です。
詳しく説明なかったけど稲葉さんの話ぶりでは稲葉さんに何かあった模様。
「わたしのことは心配しないでください」
「松本さんが(ツアーに)間に合わせてくれたのにわたしがこんなんなっちゃって…」
「友達におもしろおかしく話してくださいw」
などMCあり。— ほしぞら🌟 (@hoshiyukizora) November 30, 2025
緊張が一気にほぐれる。不安が安心に変わる。
そして何より、「このハプニングも含めて、楽しい思い出にしよう」という稲葉さんの温かいメッセージが伝わってきました。
これぞ、プロのエンターテイナー。
普通なら「ご心配をおかけして申し訳ございません」と謝罪するところを、「面白おかしく伝えて」というポジティブな言葉に変えてしまう。
この発想の転換が、稲葉さんならではの魅力なんです。
SNSでは「稲葉さん最高すぎる」「このMCで中断のこと忘れた」「むしろいい思い出になった」という投稿が相次ぎました。
中には「この一言で、30年間ファンやってきてよかったって思った」という感動のコメントも。
ピンチをチャンスに変える。
いや、ピンチを「ネタ」に変えてしまう——。
稲葉さんの言葉の力、人を包み込む優しさに、改めてファンは心を打たれたのです。
長年培われたコミュニケーション力
実は、稲葉さんのMCの巧みさは、B’zファンの間では有名な話。
単なるトークの上手さではなく、その場の空気を読んで、観客が求めている言葉を瞬時に選び取る能力。
これは、30年以上のキャリアの中で磨かれてきたスキルです。
時にはユーモアを交え、時には真剣に。
時には自虐的に笑いを取り、時には感謝の言葉で涙を誘う。
この緩急のつけ方が、稲葉さんのMCを「神」と呼ばれる所以なんです。
今回の「面白おかしく伝えて」という言葉も、計算されたものではなく、その場の空気を感じ取って自然に出てきた言葉なのでしょう。
だからこそ、会場にいた全員の心に響いたのです。
B’z 福岡 2日目終了
途中ちゃんと中断したけど、理由は明かされず再開、稲葉さんが「僕のことは心配しないでください!」と
そりゃ心配しないは無理やろ…泣、と思いつつ1曲も削らずに完走
本編ラストのシャウト、”稲葉浩志”というプロのシンガーの意地とプライドをみた今夜もスゴいLIVE-GYMだった https://t.co/xV662YehsZ pic.twitter.com/ZWI766AIvK
— タケチ˙ᴥ˙ (@srkm_z) November 30, 2025
中断を乗り越えたからこそ深まった絆
待っている間、会場にいたファンたちは互いに声を掛け合い、励まし合っていました。
「大丈夫だよ」「B’zなら絶対戻ってくる」——そんな言葉が自然と交わされていたそうです。
隣の席の知らない人同士でも、「心配ですね」「でも信じましょう」と言葉を交わす光景があちこちで見られました。
これもまた、B’zのライブならではの温かい雰囲気です。
そして再開後の「少しお待たせしました。楽しんでいきましょう!」という稲葉さんの声。
会場の一体感は、中断前よりもさらに強くなっていました。
このハプニングを一緒に乗り越えたという連帯感が、会場全体を包み込んでいたのです。
B’zのライブは、ただ音楽を聴くだけの場所じゃない。
アーティストとファン、そしてファン同士がつながる、特別な空間なんだ——。
そのことを、あの夜改めて実感した人も多いはずです。
「中断すら、思い出の1ページになった」
あるファンが投稿したこの言葉が、すべてを物語っています。
実際、終演後のSNSを見ると、「最高のライブだった」「中断があったことすら忘れるくらい楽しかった」という投稿で溢れていました。
トラブルを乗り越えたからこそ、より深く心に残る公演になったのかもしれません。
B’zが見せたプロフェッショナリズム
今回の中断対応で光ったのは、B’zだけではありません。
運営スタッフの素早い対応も、称賛に値します。
10〜30分という比較的短時間での復旧は、裏方スタッフの迅速な判断と行動があってこそ。
音響、照明、舞台監督など、多くのプロフェッショナルが連携して対応にあたった結果です。
そして何より、ファンの安全を最優先に考えた判断。
無理に続行せず、きちんと原因を確認してから再開する——この姿勢こそが、長年愛されるアーティストの条件なのかもしれません。
B’zは、音楽だけでなく、こうした「人としての在り方」でもファンの心を掴んでいるのです。
次の公演に期待
現時点で公式からの詳しい発表はありませんが、公演は無事に完走。
稲葉さんも松本さんも、元気な姿でファンを楽しませてくれました。
今は何よりも「無事でよかった」「完走してくれてありがとう」という気持ちでいっぱいです。
次の東京ドーム公演も、無理せず、でも最高のパフォーマンスを届けてほしい——。
そんな温かい思いが、全国のファンから寄せられています。
B’zの公演は、12月も各地で続きます。
今回の福岡での出来事を糧に、さらにパワーアップしたステージを見せてくれるはず。
ファンとしては、彼らの健康を第一に願いながら、次の公演を心待ちにしています。




