2025年3月、韓国や岡山や愛媛で山火事が次々と発生し、ニュースやSNSで話題になっています。
自然発火が原因との報道もありますが、本当にそれだけでしょうか?
Xでは
- 「最近、山火事多くない?」
- 「乾燥だけでこんなに山火事起きるか?」
なんて憶測も飛び交い、中には「陰謀論」まで混じってくる始末。
ということで今回は、韓国と岡山で起きた山火事の気になる原因や自然発火って何なのか?などを、Q&A形式でサクッと解説!
「ニュースじゃよくわかんないけど、ざっくり真相知りたい」
そんなあなたのために、わかりやすくまとめました!
目次
今年の山火事って多くない?
2025年、日本で山火事のニュースをやたら目にしませんか?
「え、また?」って声が出るくらい、次々と発生しています。
たとえば、2月に起きた岩手県・大船渡の山火事では、なんと約2,900ヘクタールが焼失。
これは日本で起きた山火事の中でも過去最大級のスケールです。
3月には岡山や愛媛でも火災が発生し、住民に避難指示まで出ています。
まるで、日本列島をジワジワ焼き進めてるような感覚になりますよね。
とはいえ、「今年だけ異常なのか?」というと、実はまだハッキリとは言えません。
林野庁によると、山火事の発生数は年間平均で約1,300件。
今年が特に多いのかどうかは、年末の統計待ちです。
ただ、ここで注目したいのが、異常気象の影響。
冬〜春にかけて全国的に乾燥+強風という“火の相棒コンビ”が続いているんです。
さらにもうひとつの要因が、報道の偏りかもしれません。
大規模火災や人的被害があるケースは大きく報道されますが、日々起きている小さな山火事って、ほとんどニュースにならないんですよね。
つまり、今年はたくさん起きてるように見えるけど、それは大きい火事が目立ってるだけって可能性もあるんです。
海外でも、2025年1月にはアメリカ・ロサンゼルスで大規模な山火事が発生して大騒ぎになりましたよね。
SNSでは
- 「また火事」
- 「もう山が燃えるのが日常」
なんて皮肉も飛び交っています。
要するに、2025年は山火事が多い年なのか、それともニュースになる火事が多い年なのか、現時点ではまだわかりません。
でも一つ確かなのは、空気も地面も、そして人の心も、いろいろ乾きすぎてるってこと。
乾燥注意報、火の取り扱いだけじゃなく、ニュースの見え方にも注意していきたいですね。
山火事が多いけど原因って何?
自然発火で山火事って聞くと、なんかすごくミステリアスな感じがしますよね。
でも実際のところ、日本の山火事のほとんどは人間のせいなんです。
林野庁のデータによると、山火事の約70%が人為的な原因なんだとか。
その内訳がこちら
- 焚き火 → 32.5%
- 野焼き → 18.9%
- 放火 → 7.9%
- たばこ → 4.6%
自然発火(雷や火山活動)は、たったの1.23%。
少なっ!って思った方、正解です。
つまり、山火事の原因ってほぼ人間が火を扱っててミスったか、わざとやったかなんです。
ちなみに、2025年の岡山・愛媛の火災でも、雷の報告はナシ。
自然発火の可能性は低くて、何らかの人為的要因が濃厚と言われてます。
韓国でも似たような傾向があるんです。
たとえば2022年に大規模火災を起こした蔚珍(ウルチン)のケースでは、お墓まわりの草を焼いていた火が飛び火して、山全体が大炎上したことがありました。
農村エリアでは枯れ草を燃やして片付けるのが割と日常なんですが、風が強い日や乾燥してる時にやると、一瞬で地獄になります。
あと、もう一つ忘れちゃいけないのが、違法ゴミ焼却問題!
山奥でこっそりゴミを燃やす → 火が消えたと思って帰る
気づいたら「え?ヘリが飛んでる?」みたいなケース、過去にもあるんです。
2025年の岡山・愛媛の火災もまだ調査中ではありますが、
「自然発火で済ませるには、ちょっと無理があるのでは?」
という声もちらほら。
要するに、「山火事=自然現象」と思いがちですが、実際は、ライター1本、たき火ひとつがスタート地点ってことも多いんです。
火って便利だけど、ほんとに怖いですよね。
なので、もし「山奥で焚き火でも〜」って思ってる人がいたら…
その火、風に聞いてから着けてください。
自然発火による山火事は本当にあるの?
「自然発火って、本当にあるの?」って思ったあなた。
答えは・・・あります、が、めちゃくちゃレアです。
日本で発生する山火事のうち、自然発火が原因になるのはわずか1.23%。
100件あっても1件あるかどうかレベル。
もはやレア火災。
じゃあ自然発火ってどんな仕組みなのか?ちょっと見てみましょう。
まず一番イメージしやすいのが、落雷による引火。
雷が乾ききった木や地面にドーン!って落ちて、その熱で発火するパターン。
まさに天からの直火!
次にあるのが、微生物の分解熱。
枯れ葉や堆肥が山積みになると、分解の過程でジワジワ熱が発生。
気づいたらホカホカ通り越してボーボー、って感じです。
そして意外と知られてないのが、油分を多く含む植物。
松とかユーカリって、樹脂に油が多く含まれてるんですよ。
それが酸化して熱を持ちすぎると、自然に着火しちゃうこともあるんだとか。
極めつけは火山活動。
地熱や火山ガスの影響で自然に発火、なんてケースも。
とはいえ
今回の岡山・愛媛、そして韓国で発生した山火事については雷も火山も関係ないんですよね。
実際の天候記録にも落雷は確認されておらず、活発な火山活動もナシ。
ということはつまり、自然発火の線は限りなくゼロに近いってことです。
じゃあ何が原因なのかというと、
- 乾燥しきった大地
- ビュービュー吹く強風
- 人間のうっかり(もしくは故意)
この「火がつきやすい3点セット」が揃ってしまったわけです。
正直、火の気が一切ない山が急に燃えることはほぼないということ。
火の元はたいてい、人のそばにあるワケ。
自然発火っていうより、自然に人災のほうが現実的なんですよね。
山火事が多いのは乾燥が原因?
「今年、なんでこんなに山火事多いの?」
って声、増えてますよね。
その答え、めちゃくちゃシンプルです。
乾燥しすぎで、しかも風強すぎ。
2025年はとにかく雨が少ないんです。
たとえば2月の岩手・大船渡では、降水量が平年の93.9%減という驚異のカラッカラ状態でした。
岡山でも3月は連日乾燥注意報が出され、空気がサウナみたいにカッサカサ。
こうなると、落ち葉も雑草も火がついたら最後ですね。
燃えた葉っぱが風に乗ってピュ〜ンと飛び、
「えっ?さっきまで安全だったとこまで燃えてるんだけど?」
っていう飛び火ドミノが始まるわけです。
これって、消火する側からしたら地獄そのもの。
水かけたそばから別のとこが燃える、まるでモグラたたきの炎バージョン。
実際、日本の山火事は1〜5月に約70%が集中していて、春 = 山火事シーズンなのは昔からの傾向。
でも、ここ最近の気候変動がそれに拍車をかけていて、乾燥期間がどんどん長くなってるんですよ。
「例年よりちょっと乾いてるな〜」じゃなくて、毎年カラッカラ記録更新中みたいな勢いになってます。
要するに、山火事が増えてるのは偶然じゃないってこと。
自然発火よりこっちのほうが、よっぽどリアルで怖いですよね。
焚火による山火事がなくならない理由は?
焚き火で山火事って、もう何十年も前から聞いてる話なのに、なんでいまだに無くならないの?って思いませんか?
理由はみんな火をナメてるからです。
まず1つ目は、認識不足。
乾燥+強風の危険性が、全然伝わってないんですよ。
たとえば「今日は風強いし乾いてるな〜」って思っても、「まあ、火つけるくらい大丈夫か」って軽く判断しちゃう人が多いんです。
でも実際は、乾燥注意報が出てるときの火の扱いって爆発物の取扱いレベルの緊張感が必要。
たとえるならスニーカーでマグマを歩いてるくらい危ないってこと。
2つ目は、習慣の壁。
農作業中の野焼きとか、キャンプでの焚き火しながらコーヒータイムとか。
これ、もう生活の一部になってるから、火を使うのが当たり前って感覚なんですよね。
でも自然相手にいつも通りって、実はめちゃくちゃ危険。
3つ目、規制のゆるさ。
法律的には「野焼きは禁止」なんですが、農業目的は例外なんです。
つまり「これは農業です!」って言えば、結構OK出ちゃうという火の抜け道があるんですよ。
そして最後は、みんな大好きな自信の過信。
「自分の火の管理はちゃんとしてるから大丈夫」ってやつです。
でも、火って自分の言うこと聞かないからね。
火の勢いって、急にスイッチ入るんですよ。
さっきまで優しくパチパチしてたのに、次の瞬間、風に乗って木の上までジャンプ!
2025年の大船渡や岡山のケースでも、乾燥注意報が出てる中で火を扱っていた可能性が指摘されています。
火って自分だけの問題じゃないから、うっかりがそのまま近所の山まで巻き込む大惨事になることがあります。
火を使う人みんなが、自分の火は安全だからじゃなくて、何が起きても不思議じゃないと思って動くことが必要なんですよね。
要は、火を扱うときは過信より覚悟を!
それが今の時代の焚き火マナーかもしれません。
移民が放火してるって噂は本当?
最近、山火事のニュースが増える中で、「これ、移民の放火じゃないの?」みたいな声を見かけることがあります。
SNSでもちょくちょく流れてきますよね。
でも、これ完全に根拠はありません。
日本では、山火事の原因として放火が全体の約7.9%を占めていますが、その中に「外国人がやった」みたいな国籍別の統計は一切ありません。
ゼロです。
出てません。
なんなら調べても出てきません。
つまり、「外国人がやった説」は想像の域を出ていないということです。
たとえば、2023年に韓国・釜山の機張郡(キジャングン)で起きた大規模山火事では、
犯人は地元住民の高齢者で、動機は腹いせや地域への不満でした。
海外でも、こういうケースはだいたい個人的なトラブルや復讐が動機になっていて、
「よそ者がやった」という話じゃないんですよね。
2025年の大船渡や岡山の山火事に関しては、移民が関与したという報道や証拠は一切ないです。
むしろ乾燥・強風+人為的ミス(たき火や野焼きなど)という、日本あるあるの原因セットが疑われています。
だから、SNSで流れてくる
「外国人が放火したらしい」
「○○国籍の人っぽい」
みたいな話は、正直ほぼ都市伝説レベルと思ってOK。
ネットでは誰かのせいにしたい心理が働きやすいけど、こういう憶測って、問題の本質を見誤るだけなんですよね。
火の原因を探るなら、「誰が」より「どうして起きたか」を冷静に見たほうが、対策につながると思います。
岡山の山火事を見に行くのは危険?
お願いだから山火事現場には絶対に近づかないでください!
2025年3月23日現在、岡山市南区で山火事が発生中です。
NHKによると、現在も消火活動が続いているとのこと。
山火事って、ただの燃えてる山じゃないんですよ。
風の向きひとつで、火が急にこっちに向かってくることがあるんです。
しかも火だけじゃなく、煙で窒息、熱風で火傷、その場にいるだけで命の危険があります。
大船渡の火災(2025年2月)では、1人が死亡・210棟が焼失。
あのときも「もう大丈夫かと思ったら一気に燃え広がった」って証言がありました。
つまり、予測不能。
- 「ちょっと見に行くだけ」
- 「遠くからなら大丈夫」
そう思ってる人、特に危険ですからやめてください。
安全な距離は、煙が見えないくらいの場所です。
具体的には、数百メートル〜数キロ先が避難指示圏外。
もし火事見物に来る人が多いと、救急車や消防車が現場に入れなくなる可能性がありますよね。
たとえば細い道に自転車が何台も停まってたら、それだけで命が救えなくなることもあります。
現場の状況は報道や自治体の発信で確認できます。
生で見るスリルを求めて動くのは、自分と他人を危険に晒す行為です。
「自分は大丈夫」は通用しません。
山火事は観光地じゃありません。
どうか、現場には絶対に近づかないでください。
山火事でまた陰謀論?