テレビが「ガソリン代が上がった」と騒いでいる間に、もっと身近なところで静かな異変が始まっています。

洗面台のシャンプーボトル、台所の食器用洗剤、毎日使うゴミ袋、赤ちゃんの紙おむつ。

これらが「作りにくくなる」「高くなる」という話、聞いたことがありますか。

2026年3月現在、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続いており、その影響は食料だけでなく、私たちの生活を支えるあらゆる日用品に波及し始めています。

「食料は備えた、でも日用品は普通に買えばいいか」と思っていた方、実はそこに大きな盲点があります。

この記事では、原油危機が日用品にどう影響するのかという仕組みを整理しながら、今から賢くストックしておくべき具体的な商品をお伝えしていきたいと思います。

日用品の9割は石油でできている

以前から言われている話ですが、「身の回りの製品で石油由来でないものは5%もない」という言葉があります。

これは誇張でもなんでもなく、現代の日用品の構造を正確に表した言葉です。

シャンプー・コンディショナーのプラスチックボトル、洗濯洗剤の詰め替えパウチ、食器用洗剤のボトル、ゴミ袋、保存用ポリ袋、紙おむつや生理用品のプラスチックシート部分、歯ブラシ、合成繊維のタオルや衣類。

これらすべてが、原油を精製したときに得られる「ナフサ」という物質を原料としています。

 

ナフサを化学工場でさらに分解すると「エチレン」「プロピレン」という基礎化学品になり、そこからポリエチレン・ポリプロピレン・PET樹脂・界面活性剤(泡立ちや洗浄力を生む成分)が生まれます。

シャンプーの「中身」に使われている界面活性剤もナフサ由来ですから、ボトルも中身もどちらもナフサから作られているという、ちょっと驚く構造になっているんですよね。

さらに範囲を広げると、塗料・接着剤・合成ゴム(靴底・タイヤ)・化粧品容器・医薬品の包装まで、生産・流通を含めれば石油抜きで成り立つものは限りなくゼロに近いというのが現実です。

「原油が足りなくなる」ということは、「日用品の原料がまるごと足りなくなる」ということとほぼイコールなのです。

 

2026年3月現在、イラン革命防衛隊の警告によってホルムズ海峡を通る船舶が大幅に減少しており、通常1日100隻前後が通過するところが10隻以下にまで減少しているという報道が出ています。

コンテナ船が引き返す事例も複数確認されており、韓国でも石油製品の輸出制限の動きや、ポリ袋などの買いだめ懸念が報じられています。

「遠い中東の話」が、洗面台の棚に並ぶボトルたちと直結しているのです。

夏までに何がどのくらい高くなるのか

「でも今はまだ普通に買えるし」という感覚、間違っていません。

ただ、これには「タイムラグ」という落とし穴があります。

ナフサが不足してから、それが実際に日用品の値上げや品薄として店頭に現れるまで、製造・加工・流通で1〜3ヶ月のずれが生じます。

国内のエチレン生産設備は12基ありますが、少なくとも6基がすでに減産に入っており、三菱ケミカル・出光興産・三井化学など主要メーカーが軒並み稼働を落としています。

稼働率は70%台前半まで下がっており、プラスチック・合成樹脂の工場が実質半分近く動きを落としているという状態です。

化学工業日報の渡邉康広編集局長をはじめ、複数の専門家が「2026年夏(6〜9月)頃に品薄・値上げが本格化する可能性がある」と警鐘を鳴らしています。

政府は民間備蓄放出(3月16日開始)と国家備蓄放出(3月26日開始)を進めていますが、放出される原油は燃料優先のためナフサ・化学製品向けへの即効性は限定的と指摘されており、「今はまだ大丈夫」という状況がいつまで続くかは不透明です。

 

具体的な値上がり幅の予測(原油30%高・ナフサ20〜30%高シナリオ)を整理すると、こうなります。

  • ゴミ袋・ポリ袋:8〜15%上昇(樹脂比率が最も高く、最優先で影響を受ける)
  • 食品ラップ・保存袋・ジップロック:6〜12%上昇
  • シャンプー・コンディショナー・ボディソープ:5〜9%上昇(ボトル+中身の界面活性剤の両方が上がるダブルパンチ)
  • 洗濯洗剤・食器用洗剤・柔軟剤:4〜8%上昇
  • 紙おむつ・生理用品:数%〜中程度(吸水性ポリマー・不織布・外装フィルムすべてナフサ由来)
  • 歯ブラシ・使い捨て手袋:6〜10%上昇
  • 合成繊維衣類・タオル:数%上昇

ゴミ袋が最も影響を受けやすいのは、製品のほぼ全体が樹脂(ポリエチレン)でできているからです。

シャンプーや洗剤は「ボトルの値上がり」と「中身の界面活性剤の値上がり」が同時に来るため、見た目の数字以上に家計へのダメージが大きくなる点が注意が必要です。

現在のナフサ価格は一部で66%超の急騰を記録しており、ポリエチレン樹脂の値上がり圧力も強まっています。

シティグループ証券の推計では実際のナフサ在庫は約20日分とされており、政府が説明する「川上(原料)段階で4ヶ月分」という数字とのギャップは、なかなか腑に落ちないところでもあります。

ゴミ袋とポリ袋はどう備えるか

この中で特に影響が大きいのが、ゴミ袋・ポリ袋です。

予想値上がり幅8〜15%と日用品の中で最大水準で、ホームセンターでの品薄リスクも指摘されています。

対策は大きく二つあります。

ひとつは「今のうちにまとめ買いして値上がり前の価格で確保する」こと、もうひとつは「ポリ袋に依存しない代替習慣を作っておく」ことです。

まとめ買いについては、近所のホームセンターやスーパーで大容量パックを買うのが一番手軽です。

45L・70L・90Lなどサイズ別に大容量がまとめて買える楽天のセット販売も充実しており、重くて運びにくいという問題も玄関前まで届けてもらえるので解決します。

 

代替品として活用できるのは、布製エコバッグやガラス保存容器・アルミホイルです。

買い物袋代わりの布エコバッグは、オーガニックコットン・麻素材のものがナフサ影響をほぼ受けません。

食材の保存には、プラスチック容器の代わりにガラス保存容器(無印良品やニトリで手に入る)を使う習慣を今から始めておくと、ポリ袋への依存度を少しずつ下げられます。

韓国でもポリ袋などの買いだめ懸念が報じられており、日本でも同様の動きが起きる前に静かに備えておくのが賢い選択ではないでしょうか。

食品ラップを何で代替するか

食品ラップも、ポリ袋と同様にナフサ由来の製品で、6〜12%の値上がりが見込まれています。

最も現実的な対策は、「今のうちにラップを箱買いしておく」ことと「代替品に慣れておく」の両輪で進めることです。

ラップそのものの備蓄については、スーパーやドラッグストアで普段より多めに買っておくだけで十分です。

大容量の業務用ラップは楽天でまとめ買いすると割安になります。

 

 

代替品として最も使いやすいのがアルミホイルです。

食品の保存・電子レンジ以外の加熱調理・弁当箱の中仕切り・非常時の防寒シートとして使える多用途性は、ラップにはない強みといえるでしょう。

業務用の大きなロールを一本ストックしておくだけで、かなりの期間持ちます。

 

 

蜜蝋ラップ(みつろうラップ)も代替品として注目されています。

 

天然素材の蜜蝋を布に染み込ませた繰り返し使えるラップで、洗えば何度も使えるため長期的なコスパは優秀です。

ただし電子レンジや熱いものへの使用はできないため、用途を確認してから取り入れるとよいでしょう。

ガラス保存容器は最初にコストがかかりますが、一度揃えてしまえばほぼ半永久的に使えます。

「ラップをかけるより蓋をする」習慣に変えるだけで、ラップの消費量をかなり減らせます。

シャンプーは固形に切り替えるのが賢い

シャンプー・コンディショナー・ボディソープのボトル類は、5〜9%の値上がりが予想されています。

ただ単純に「値段が上がる」という話だけでなく、プラスチックボトルの製造コスト上昇と、中身の界面活性剤の原料コスト上昇という二重の打撃がある点が厄介です。

この問題に対して最も根本的な解決策になるのが、固形石けん・固形シャンプーバーへの切り替えです。

固形タイプはプラスチックボトルが不要で、包装はほとんどが紙です。

1個で手洗い・ボディ・シャンプーを兼用できるものもあり、コスパの観点でも優秀といえます。

1個300〜500円程度で1〜2ヶ月持つのも、地味にうれしいポイントです。

 

おすすめの商品としては、シャボン玉石けんの「EM台所用固形石けん」や無添加純石けん(紙包装タイプ)があります。

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純石けん分99%で無添加、排水後の環境負荷も低く、敏感肌やアレルギーのある方にも向いています。

固形シャンプーバーはLUSHの商品が有名ですが、国産の無添加ブランドからも多数出ており、楽天でまとめて探すと選択肢が豊富です。

固形石けんはドラッグストアでも購入できますが、品揃えや種類の多さでは楽天のほうが圧倒的に選びやすいのが現実です。

湿気を避けて保管すれば2〜3年は保存できるので、今のうちに家族分をまとめて揃えておくことをおすすめします。

洗濯洗剤は粉末・紙箱一択に

洗濯洗剤・食器用洗剤・柔軟剤は4〜8%の値上がりが予想されており、「液体洗剤のボトル+詰め替えパウチ」というスタイルは、ボトルも詰め替え袋もどちらもナフサ由来です。

対策として最も合理的なのが、紙箱入りの粉末洗剤への切り替えです。

紙箱包装はナフサ依存がほぼゼロで、液体ボトルと比べて包装コストの影響を受けにくいのが最大の強みといえます。

 

おすすめ商品として、ハッピーエレファントの「洗たくパウダー1.2kg」は天然油脂由来で界面活性剤不使用タイプ、シャボン玉スノール粉石けんも同様に無添加で家族の肌に優しい選択肢です。

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どちらも1箱で家族3〜4ヶ月分の洗濯をカバーでき、湿気に注意すれば3年近く保存可能という長期備蓄力があります。

価格帯は1,000〜2,000円程度と、液体洗剤と比べてもコスパは十分です。

粉末洗剤はスーパーやドラッグストアでも普通に購入できますが、大容量タイプや特定ブランドはネット通販のほうが入手しやすいです。

「まず1箱試してみる」という感覚でスーパーで購入し、気に入ったら楽天でまとめ買いというステップが、無理のない現実的な進め方かもしれません。

紙おむつが値上がりする前の現実的な対応

この中でも育児・介護家庭への影響が特に大きいのが、紙おむつと生理用品です。

吸水性ポリマー・不織布・外装フィルムのすべてがナフサ由来で、毎日使うものだからこそ値上がりの影響がじわじわと家計を圧迫します。

まず現実的な対策として「今のうちに紙おむつをまとめ買いして備蓄する」ことが第一優先です。

紙おむつはかさばるので、ドラッグストアで大容量パックを買うのが最もシンプルですが、何袋も持ち帰るのは大変ですよね。

楽天でのまとめ買いは、重さを気にせず届けてもらえる点で育児中の家庭には特に向いています。

 

サイズアップのタイミングが読めない場合は、現在使用中のサイズを多めにストックしておくのが現実的です。

 

一方、布おむつを「サブとして試しておく」という選択肢も検討に値します。

布おむつ(成形タイプ・フラットタイプ)は天然繊維でナフサ影響をほぼ受けず、洗えば繰り返し使えるためランニングコストは圧倒的に低いです。

 

ただし育児の負担が増すことも事実なので、「紙おむつのまとめ買い備蓄」を中心にしつつ、布おむつを1〜2枚試してみるという二段構えが、無理のない現実的なアプローチではないでしょうか。

 

生理用品も同様に、今のうちにまとめ買いしておくことをおすすめします。

月経カップやショーツ型生理用品など、繰り返し使えるタイプへの移行を検討している方にとっては、今がその切り替えのタイミングかもしれません。

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合成繊維タオルより綿素材を選ぶ理由

タオルや衣類に使われているポリエステル・ナイロンなどの合成繊維は、ナフサを原料とする石油化学製品です。

今すぐ大量に値上がりするわけではありませんが、長期的には数%の上昇が見込まれており、特に安価な合成繊維製品から影響が出やすいとされています。

備蓄の観点でいえば、今のうちに使い慣れたタオルを何枚かストックしておくだけで十分です。

選ぶなら、100%オーガニックコットンや麻素材のタオルがナフサ影響をほぼ受けません。

吸水性・速乾性が高く、長期間使えるため一枚あたりのコスパも優秀です。

 

 

竹製歯ブラシも同様の発想で検討できます。

歯ブラシはプラスチック製がほとんどで6〜10%の値上がりが見込まれており、竹製天然素材タイプはナフサ由来の影響を受けにくいです。

最近はデザインもおしゃれなものが増えており、楽天でまとめ買いするとコスパよく揃えられます。

 

タオル・歯ブラシ類はスーパーやドラッグストアで普段から購入できるものなので、いつものお買い物のついでに少し多めに手に取るだけで備蓄が進みます。

ガラスと金属容器に切り替えるメリット

プラスチック保存容器やポリ袋が値上がりしていく中、「最初から代替品に慣れておく」という発想が長期的には賢い選択です。

ガラス保存容器(無印良品・ニトリ・100均など)は、プラスチック容器の代替として最も使いやすい選択肢のひとつです。

電子レンジ対応のものが多く、においや色がつかず清潔を保ちやすいため、一度使い始めるとプラスチック容器に戻りにくくなる方も少なくありません。

ステンレス製の弁当箱や保存容器も同様で、洗えば半永久的に使える耐久性はプラスチックの比ではありません。

アルミホイルは前述のとおり、ラップの代替としての使い勝手が高く、業務用の大容量ロールを一本ストックしておくとかなりの期間持ちます。

ガラス・金属容器はコストがかかるため、一気に全部揃える必要はありません。

「プラスチック容器が古くなったら、次はガラスに変えてみる」というゆるやかな切り替えで十分です。

急いで揃えたい方には、無印良品やニトリの店頭での購入が価格・品揃えともに安定しています。

日用品備蓄はネット購入が向いている理由

日用品をまとめて備蓄しようとすると、スーパーやドラッグストアではいくつかの壁にぶつかります。

大量に買うと重くて持ち帰れない、レジで周りの視線が気になる、品揃えが限られていて欲しいものが全部揃わない、という正直なかなかしんどい問題です。

ネット通販(特に楽天)での備蓄購入には、こういった日用品特有の強みがあります。

  • 重い洗剤・ゴミ袋の大容量パックが玄関前まで届く
  • 固形石けん・粉末洗剤・布おむつなどの種類が圧倒的に豊富
  • まとめ買いセットで使用期限を統一しやすい
  • レビューで実際の使用感を確認してから買える
  • ポイント還元を活用してコスパを上げられる

一方で、ゴミ袋・ラップ・歯ブラシなど普段から使っているものはスーパーやドラッグストアで「少し多めに買う」だけで備蓄が進みます。

すべてをネットに切り替える必要はなく、「近所で買えるものは店頭で少し多めに、まとめ買いが向いているものはネットで」という使い分けが最も賢い方法です。

3月末時点ではまだ店頭に在庫がありますが、代替調達の目処が立つまでには数ヶ月かかるとの見方が多く、今が値上がり前の備蓄タイミングといえるでしょう。

食料と日用品をセットで考える備蓄の新常識

食料の備蓄と日用品の備蓄を、別々に考える必要はありません。

「食べるものを備えたら、次は洗うものと包むものを備える」というセットの発想が、今の時代の備蓄の基本になってきています。

南海トラフ巨大地震は、政府が30年以内の発生確率を70〜80%と公表しています。

東日本大震災では「最初の72時間を自力で乗り越えられるかどうか」が、その後の生活の質を大きく左右しました。

あのとき、食料だけでなくゴミ袋・洗剤・おむつが手に入らなくて困ったという声は少なくありませんでした。

台湾有事のシナリオでは、輸送ルートの混乱・物価の急騰・特定物資の品薄が予測されており、今回のホルムズ海峡問題と構造的に似た影響が生活全体に及ぶ可能性があります。

原油危機・地震・有事という三つのリスクが重なっている今、「食料だけ備えれば安心」という時代ではなくなっているのではないでしょうか。

備蓄のゴールは「不安をなくすこと」ではなく、「何があっても数日間は普段に近い生活ができる状態を作っておくこと」です。

固形石けん・粉末洗剤・ゴミ袋のまとめ買い・布製品への一部切り替え。

これだけで、日用品の備蓄はほぼ完成します。

食料の缶詰備蓄と合わせて、「食べる・洗う・包む」の三つが揃えば、家族を守るための土台ができます。

まず7日分から、静かに、少しずつ始めていきましょう。

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