YouTubeを開いた際、ホーム画面の動画がたった5個ほどで、スクロールがすぐ底につく現象に困るという声が増えています。
「故障かな?」と不安になるかもしれませんが、実は2023年頃から多くのユーザーが直面している共通の仕様変更が原因なのです。
SNSでも「画面がスカスカで不便」という声が相次いでいます。
本記事では、このストレスを解消し、元の賑やかな画面を取り戻す具体的な手順を詳しく解説しますね。
目次
なぜホーム画面に5個しか動画が表示されないのか
この問題には、いくつかの根深い原因が考えられます。
単なるバグではなく、YouTube側のシステム設計が大きく関わっているケースがほとんどなんです。
1. 視聴履歴がオフになっている(最も多い原因)
YouTubeのアルゴリズムは、膨大なデータからあなたの視聴履歴を分析し、好みに合った動画を選別しています。
もし視聴履歴がオフだと、システムは「何をおすすめすればいいか」の判断基準を完全に失ってしまうのです。
例えば、真っ白なキャンバスに何を描けばいいか迷っている画家の状態をイメージすると分かりやすいかもしれません。
2023年の大規模アップデート以降、Googleはプライバシー保護とデータ活用の透明性を高めるため、「履歴がないなら無理におすすめを出さない」という極端な仕様を標準化しました。
これがホーム画面が空っぽに見える最大の要因ですね。
2. 視聴履歴が少なすぎる
新しいアカウントを作成した直後や、数ヶ月ぶりにログインした場合は、おすすめの基盤となる学習データが圧倒的に不足しています。
YouTube側としては「外したくない」という心理が働くため、確実性の低い動画を表示させないように制御がかかる場合があるのです。
実はシークレットモードを多用している際も、このデータ不足に陥りやすいという盲点がありますよ。
3. 視聴ジャンルが偏りすぎている
特定の趣味や、非常に狭いニッチなジャンルばかりを視聴していると、関連動画のストックが底をついてしまうことがあります。
例えば、特定の古いアニメの一場面だけを繰り返し見ていると、アルゴリズムが「これ以外の興味はない」と判断し、表示候補を極端に絞り込んでしまうのです。
また、「興味なし」ボタンを特定のカテゴリーで連発した際も、おすすめの供給源が断たれてしまうケースが少なくありません。
4. アプリやブラウザの一時的な不具合
端末内のキャッシュメモリが飽和状態になったり、通信プロトコルの不整合でデータ受信が途切れたりすることもあります。
技術的な側面で見ると、アプリ側の描画エンジンが新しい動画リストを取得する前に「読み込み終了」と誤判定している可能性も考えられるでしょう。
サーバーとの同期タイミングがずれることで、本来表示されるはずの動画がマスクされてしまうわけですね。
ホーム画面の動画を増やす解決方法
ここからは、具体的に画面を元通りにするための対処法をご紹介します。
まずは影響力の大きい設定から、順番に確認していきましょう!
【最優先】視聴履歴をオンにする
これが最も根本的、かつ即効性のある解決策と言えます。
YouTube側に「自分はこういう動画が好きだ」というシグナルを送る窓口を開放してあげましょう。
スマホアプリの場合
- YouTubeアプリを開き、右下のアカウントアイコンをタップしてください。
- 次に、右上の歯車マークから「全履歴を管理」または「設定」→「履歴とプライバシー」を選択します。
- 「視聴履歴を保存する」がオフになっていないか確認し、スイッチをオンに切り替えましょう。
- 併せて「検索履歴を保存する」も有効化すると、より多角的なおすすめが表示されるようになりますよ。
PCブラウザの場合
- YouTubeを開き、画面左側のメニューか右上のアイコンから「設定」をクリックしてください。
- 「履歴」タブを選択し、アクティビティのコントロール画面へ進みます。
- ここで視聴履歴の保存を許可する設定に変更してくださいね。
設定を切り替えた直後は、まだAIが戸惑っている状態かもしれません。
まずは適当な動画を3〜5本ほど再生してみるのがコツです。
早ければ数分、遅くとも1日程度で学習が反映され、ホーム画面に活気が戻ってくるはずですよ。
キャッシュとデータを削除する
設定に問題がないのに表示が少ない場合は、アプリ内部に溜まった「古い情報のゴミ」が邪魔をしているのかもしれません。
一度クリアにすることで、強制的に最新のリストを取得させることが可能です。
Androidの場合
- 設定アプリから「アプリ」一覧を開き、「YouTube」を選択しましょう。
- 「ストレージ」の項目内にある「キャッシュを削除」をタップします。
- それでも直らない際は「データを消去」を試すべきですが、オフライン動画などの再ダウンロードが必要になる点は注意してくださいね。
iPhoneの場合
iOSにはキャッシュのみを消す機能がないため、アプリの再インストールが最も確実です。
一度ホーム画面から削除し、App Storeから最新版を入れ直してみましょう。
これにより、システム領域の不整合がリセットされますよ。
PCブラウザの場合
ブラウザの「閲覧履歴データの削除」からキャッシュとCookieをクリアしてください。
ただし、全てのWebサイトからログアウトされてしまうのを避けたい場合は、YouTubeのドメイン指定でCookieのみを削除する詳細設定を活用するのが賢い選択でしょう。
アプリを最新版にアップデートする
古いバージョンのアプリを使い続けていると、YouTube側のサーバー仕様変更に追いつけず、表示エラーが頻発することがあります。
特に2025年現在はUIの変更が頻繁に行われているため、数ヶ月前のバージョンでも不具合のトリガーになり得るのです。
App StoreやGoogle Playストアにアクセスし、更新ボタンが表示されていないか今すぐチェックしてください。
自動更新をオフにしている方は、意外な落とし穴になっているかもしれませんよ!
いろいろなジャンルの動画を見てみる
視聴履歴を再開したら、あえて「普段なら見ない動画」をいくつか踏んでみるのも効果的です。
AIに対して「私の興味の幅は広いですよ」とアピールするわけですね。
- 「探索」タブから、今話題のトレンド動画を数分間眺めてみてください。
- 検索窓に「料理」「旅行」「ガジェット」など、一般的なキーワードを入れて検索結果をスクロールしましょう。
- 登録チャンネルの動画だけでなく、ホームにわずかに出ている関連動画を意識的にタップしてみてくださいね。
こうすることで、アルゴリズムの「おすすめ候補リスト」が急速に拡大していきます。
特定のフィルターバブルに閉じこもるのを防ぐ、健康的な解決策と言えるでしょう。
「興味なし」の使いすぎに注意
もしあなたが「嫌いな動画を消したい」という一心で「興味なし」を連発しているなら、少し手を休めてみてください。
YouTubeのAIは非常に忠実なので、否定的なフィードバックを大量に受けると「表示できる動画がもうありません」と匙を投げてしまいます。
特に「チャンネルをおすすめに表示しない」は強力な拒絶反応として記録されるため、本当に不快なものだけに絞って使うのが、快適なフィードバックループを保つ秘訣なんです。
それでもダメなら待ってみる
あらゆる設定を見直しても改善しない場合、YouTube側のサーバー側で大規模な「インデックスの再構築」が行われている可能性があります。
これはユーザー側ではどうすることもできない領域の話ですね。
具体的には、あなたの視聴データを別のデータセンターへ移行している最中などは、一時的にホーム画面が制限されることがあるのです。
このような時は、時間を置くことが唯一の解決策になります。
焦って設定をいじくり回すより、「登録チャンネル」タブから動画を楽しみつつ、数日様子を見てみるのが精神衛生的にも良いでしょう。
まとめ
YouTubeのホーム画面に動画が5個しか表示されない問題は、多くの場合、設定の「視聴履歴」がオフになっていることが引き金となっています。
まずは履歴の設定をオンに戻し、いくつかの動画を視聴してAIにあなたの好みを教えてあげましょう。
ほとんどのケースでは、この操作だけで24時間以内に賑やかな画面が復活しますよ。
もし改善が見られない時は、アプリのアップデートやキャッシュクリアといった、デバイス側のメンテナンスを並行して試してみてください。
決してあなただけの特殊な故障ではないので、冷静に対処して、また楽しいYouTubeライフを満喫してくださいね!




