「推しカプの同人誌が無料で読めるって聞いたけど…ちょっと怖くない?」
BL作品が無料で読める「ふじょコミ!」を見つけて、そんな気持ちになっていませんか?
結論から言うと、「ふじょコミ!」の安全性については注意が必要です。運営元の透明性やコンテンツの合法性に不明点が多く、個人情報保護やセキュリティ面で潜在的なリスクがあります。
でも大丈夫、推しカプを安全に楽しむ方法はあります。この記事では、「ふじょコミ!」の実態と安全に使うための具体的な方法をお伝えします。
目次
無料BLサイトの裏側にある3つの危険

「タダより高いものはない」という言葉、萌え語録じゃないけど真理ですよね。
特に美形男子たちの胸キュン同人誌が無料で読めるなんて、裏には何かあるんじゃ…と思っちゃいますよね。
まず、「ふじょコミ!」のような無料サイトが抱える主なリスクは次の3つです。
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個人情報の漏洩リスク:マイリスト登録やお気に入り機能を使うためにアカウント作成が必要な場合、メールアドレスやパスワードを入力することになります。でも、「〇〇×△△がアングスト尽くしで尊い」みたいなワードで登録していたとしても、そのデータがどう保護されているか不明なサイトでは、情報漏洩の危険性があります。
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マルウェアやフィッシング詐欺:無料サイトの多くは、広告収入で運営されています。中には悪意のある広告(偽のダウンロードボタンや怪しいポップアップ)が紛れ込んでいることも。先日もXで「BL無料サイトからの変な広告でスマホがフリーズして、推しカプ画像フォルダ全部消えた」という悲鳴を見かけました。
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著作権問題と海賊版リスク:二次創作BL作品を扱うサイトは、原作者や出版社の許諾がない場合、著作権侵害となる可能性があります。同担嫌いにはなりたくないけど、海賊版利用は創作者さんにとっても悲しいことですよね。
「でも、◯◯先生の新刊がアップされてるって聞いたし…」
その気持ち、痛いほどわかります。でも、「皆読んでるから」という理由で、自分の個人情報やスマホの中の推し画像コレクションが危険にさらされるのは避けたいところ。
「ふじょコミ!」の怪しい点と安心できない理由
腐女子歴10年の私が、ちょっと待った方がいいなと思う「ふじょコミ!」の気になるポイントをいくつか挙げてみます。
まず、運営元の不透明さ。多くの無料漫画サイトは、運営会社や責任者の情報を明記していません。「ふじょコミ!」も同様に、誰が、どのような目的で運営しているのか不明確です。「運営は◯◯受け好きなふじょし」などと親近感を出していても、実態が見えないのは不安ですよね。
次に、ABJマークの有無。正規のコンテンツ使用許諾を示すABJマークが確認できないサイトは、コンテンツの合法性に疑問符がつきます。サイト下部にABJマークがないかチェックしてみてください。
さらに、HTTPSの対応状況も重要です。サイトのURLが「https://」で始まっていなければ、データ通信が暗号化されておらず、入力した情報が第三者に盗み見られる可能性があります。「推し×攻め」の検索履歴まで見られるのは避けたいですよね。
「でも使いやすいし、アンソロ未収録作品も読めるし…」
その気持ち、激しく共感します。担当作品に飢えている時の一滴の水のような存在ですよね。
でも、ここで深呼吸。「尊いものが見たい」という気持ちと引き換えに、アプリ内の推し画像フォルダや個人情報が危険にさらされているかもしれないのです。
BL作品を安全に楽しむための具体的対策
ではどうすれば、「ふじょコミ!」のようなサイトを少しでも安全に利用できるのでしょうか?
私は推し活しながらITセキュリティ会社で働いている友人(実は腐女子)からもらった実践的なアドバイスをシェアします。
1. 最低限のセキュリティ対策
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広告ブロッカーを導入する:uBlock Originなどの広告ブロッカーを使えば、悪意のある広告をカットできます。「推し×攻めを読んでたら変な広告が出て家族に見られた」という悲劇も防げますよ。
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VPNを使用する:VPNを使うことで、あなたの実際のIPアドレスや位置情報を隠すことができます。ExpressVPNやNordVPNなど、信頼性の高いサービスを選びましょう。
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専用ブラウザを使う:普段使いのブラウザとは別に、BL閲覧専用のブラウザを用意するのも有効です。Firefoxのプライベートモードやブレイブブラウザがおすすめ。「何コレ?」と家族に聞かれても「仕事用」と言い訳できます(笑)
2. 個人情報を守るために
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アカウント作成時の注意点:どうしてもアカウントが必要な場合は、使い捨てのメールアドレスを使いましょう。ProtonMailなどの匿名メールサービスが便利です。オタク趣味丸出しのメアドは使わないように!
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パスワードの使い回しはNG:ファンクラブサイトと同じパスワードは絶対に使わないでください。Bitwardenなどのパスワードマネージャーを使って、サイトごとに異なる強力なパスワードを生成するのがベスト。
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デバイスのセキュリティソフト:スマホやPCに信頼できるセキュリティソフトを導入しておくと、マルウェアの侵入をブロックできます。推しの画像フォルダを守るためにも大切です。
3. 安全な代替サービスを検討する
正直なところ、安全性を最優先するなら、以下のような有料だけど安心して使えるBL漫画プラットフォームを検討することをおすすめします:
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めちゃコミック:2006年から運営され、会員数約1,800万人(2022年12月時点)。安全性が高く、ABJマークも掲示。BL専門レーベルも充実しています。
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Renta!:BLやTLに特化した電子書籍サービスで、運営元が明確でセキュリティ対策も充実。レンタル機能で安く読めるのが嬉しい!
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コミックシーモア:大手電子書籍プラットフォームで、BL作品も豊富。プライバシーポリシーが明確で、初回登録で無料ポイントがもらえることも。
「300円でコンビニコーヒー買うより、300円で推しカプの新刊買った方が幸せ度高いよね」という現実。
それでも「無料がいい」という方には、少年ジャンプ+やマンガワンなど公式が無料公開している漫画アプリがおすすめ。最近はBL要素のある作品も増えています。
また、DLsiteでは、BL同人誌の無料お試し版や期間限定セールもありますよ。
安全と推し活、どちらも大切にするために
さて、「ふじょコミ!」は安全なのか?という最初の問いに戻りましょう。
結論として、「ふじョコミ!」には運営元の透明性やセキュリティ面で不安要素があり、使用するなら十分な注意が必要です。たとえ「尊い」シーンが見たくても、自分の安全を最優先にしましょう。
私たち腐女子が本当に考えるべきなのは、「無料で読める便利さ」と「推しカプを描いてくれる創作者への愛」のバランスなのかもしれません。
実は先日、とあるBL作家さんのツイートで「海賊版サイトのせいで同人誌の売上が激減して、次回作が出せるか悩んでいる」という投稿を見かけました。好きなカップリングの新刊が出なくなるのは、推し活としても悲しいことですよね。
「今週の推し活予算、ガチャ1回分を我慢して、その分で先生の同人誌を買おうかな」
そんな小さな選択が、長い目で見れば自分自身の安全も守り、推しカプの新刊も読めることにつながるのではないでしょうか。
腐女子仲間と安全に情報共有する方法としては、pixivのブックマーク機能やXのリスト機能を使って、好きな作家さんの情報をチェックするのもおすすめです。特に最近はFanboxで少額から作家さんを支援できるシステムも増えています。
あなたの二次元沼ライフと個人情報、どちらも大切に守りながら、素敵な推しカプ作品を楽しんでくださいね。