道頓堀といえば、グリコの看板、川沿いのネオン、たこ焼きの香り。
大阪・道頓堀のにぎやかなエリアで起きた突然の火事。
朝の通勤・通学時間を直撃したその一報に、多くの人が足を止めました。
現場は「イナカ会館」。
火元は“地下1階”とされています。
いったいどの店から火が出たのでしょうか?
今回は、火災現場となったビルの構造や位置関係、そして注目されているあの店の実態について、丁寧に見ていきます。
道頓堀で火事
2025年8月18日の朝、大阪・道頓堀で大規模な火災が発生しました。
時間は午前9時50分ごろ。
道頓堀川沿いにある雑居ビルから火の手が上がり、現場は一気に騒然となりました。
場所は、大阪市中央区宗右衛門町。
繁華街ど真ん中のあの“グリコの看板”からもすぐのエリアです。
すぐ近くにはドン・キホーテや人気ラーメン店の「一蘭 道頓堀店本館」があり、観光客でいつもにぎわっています。
そんなエリアで突如として広がった火災。
消防車は62台以上が出動し、ヘリコプター1機、消防艇も投入されるという大掛かりな消火活動が行われました。
現場には煙が立ちこめ、通行人たちも驚きの表情で立ち止まるほど。
消火にかかった時間は約3時間。
午後0時56分頃にほぼ鎮火となりましたが、その被害は甚大でした。
焼けたのは、5階建てのビルの地下1階から3階まで。
さらに隣接する7階建てのビルの5~6階にも火が及びました。
焼失面積は報道によると約100~110平方メートル。
しかもこの火災で、2人の消防隊員が殉職しています。
殉職したのは、森貴志さん(55歳)と長友光成さん(22歳)。
大阪市の横山市長は会見で、建物内の崩落により逃げ遅れた可能性があることを明かし、
「再発防止に向けて原因究明を急ぐ」とコメントしています。
X(旧Twitter)では現地の写真や動画が続々と投稿され、状況は瞬く間に拡散されました。
「ミナミが修羅場すぎて出勤どころじゃない」
「ドンキ前が地獄みたいだった」
「ビルの中で消防士さん亡くなったって……もう言葉出ない」
SNSでは、現場を目撃した人の驚きや悲しみ、そして怒りがリアルに伝わってきます。
さらに、建物の老朽化や狭い構造への不安も多くの人が口にしていました。
道頓堀で火事🔥
一蘭のビルと隣のビル。燃え方からしたら、隣の雑居ビルやろなぁ、火元🔥
いつか火事出すやろなぁと思ってたビル
人通りの多い場所だし、消防車も迷惑自転車駐輪でなかなか行けなかったんじゃないかなと思う。外国資本の店ばかりになった頃から道頓堀は、昔の良き道頓堀ではなくなった— Keiko Aoi🪩リアポ東京2023入賞2024 PASHA STYLE 賞🏅アナムネ展3位 (@KeikoAoi3) August 18, 2025
たしかに、大阪ミナミの雑居ビルは、歴史ある建物も多く、入り組んだ構造になっているところが目立ちます。
飲食店がひしめき合い、空調やガス管が複雑に入り組んでいれば、それだけ火災のリスクも高まるというもの。
今回の火災をきっかけに、「このエリアの安全性は大丈夫なのか?」という声が一層強まっています。
ただ、現時点では「火元がどこの店か」はまだ公式には断定されていません。
報道では「地下1階から出火した」とされていますが、店名については明言されていないのが現状です。
それでも、SNSや現場付近の状況から、ある店舗に注目が集まっているのも事実です。
では、いま「火元では?」と話題になっているのは、どの店なのか?
次で詳しく見ていきましょう。
火元はイナカ会館のどの店?
火災の現場となったのは、「イナカ会館」という雑居ビルです。
場所は大阪市中央区宗右衛門町7-17。
道頓堀川沿いに立つ5階建ての建物で、いくつかの飲食店が営業しています。
今回、報道で伝えられた出火場所は地下1階。
ここが一つのカギです。
当初SNS上では、「焼肉店から火が出たらしい」「肉八って店がやばい」などの声が飛び交いました。
最悪🔥道頓堀ビル火災
宗右衛門町イナカ会館
24時間営業の和牛焼肉『肉八』【悲報】
大阪市消防局
森貴志消防司令55歳
長友光成消防士22歳
2人は消火活動中にビル6階に取り残され殉職されました。心からお悔やみ申し上げます。
だから火事は許されへんねんpic.twitter.com/oLiMHKMBdY— C 3号🪃 (@chikaramizu100) August 18, 2025
実際、イナカ会館の1~2階には「和牛焼肉 肉八 宗右衛門町店」が入っています。
しかし、報道では「火元は地下1階」と明確にされています。
肉八は1階と2階にあるため、火元が地下1階という情報とは一致しません。
このため、肉八が出火源である可能性は低いです。
では、地下1階にはどんな店があるのか――。
注目を集めているのが、「チョケバー」というお店です。
えーらいこっちゃなー!
肉八24時間営業??
肉八から一蘭に燃え移ったのか?
それとも下のチョケバー??#道頓堀 #宗右衛門町#火事 pic.twitter.com/g9Rngt67hc— 暇潰し (@6rD3nY4Nl4VMrNW) August 18, 2025
店舗のInstagramアカウントを確認すると、「イナカ会館 地下1階」と明記されています。
つまり、出火場所とされる地下1階に実際に入居していた店舗であることは、現時点でも確認可能です。
ただし、ここでハッキリさせておく必要があります。
この「チョケバー」が火元であると正式に発表されたわけではありません。
現在、消防と警察による調査が進められており、出火原因と店舗の特定はまだ確定していない状況です。
それでも、火元とされるビルの構造、出火した階、SNS上の目撃情報、そして店舗情報などを総合すると、この店が火元の可能性として注目されているのは事実です。
Xではこんな声も――
「地下の店で朝から火事って、営業してたの?」
「なんで朝に火が出たのか謎すぎる」
なお、「チョケバー」の営業時間外に起きた火災。
そのため、「なぜ朝9時台に火が?」という疑問の声も多く上がっているのです。
ちなみに、このビルのすぐ隣にあるのが「一蘭 道頓堀店本館」。
こちらは宗右衛門町7-18にあり、1階から4階までが一蘭の店舗です。
火はイナカ会館から隣の7階建てビルにも延焼し、5~6階が焼損。
その影響で、一蘭 道頓堀店本館は臨時休業となっています。
【「一蘭 道頓堀店本館」臨時休業のお知らせ】
本日、「一蘭 道頓堀店本館」の隣接ビルにて火災が発生いたしました。現在のところ、お客様および従業員に人的被害は確認されておりません。安全の確保を最優先とし、関係各所と連携のうえ対応を進めております。… pic.twitter.com/ZEfh4W5s8p
— 天然とんこつラーメン専門店 一蘭 (@ICHIRANJAPAN) August 18, 2025
被害の大きさ、そして火元と見られる店舗の注目度の高さから、
SNSや報道では「チョケバー」が火元か?という議論が続いていますが、最終的には消防・警察による公式な調査結果を待つ必要があります。
それまではあくまで「可能性のある店舗の一つ」として、冷静に情報を追う姿勢が大切です。
チョケバーはどんな店?
チョケバーのインスタをのぞいてみると、オープンしたのは2024年8月1日。
ちょうど一年ぐらいですね。
みんなが気軽に呑んで、楽しくふざけてちょけられるバーで、
- カウンター 5席
- ボックス 5席
- 完全個室VIP 1席
があるようです。
営業時間は、22:00-5:00とのこと。
バーという業態上、深夜営業が中心と考えられるため、「営業外の時間帯にどうして?」と疑問を抱く声も相次いでいます。
考えられる原因としては、設備の不具合や清掃作業中の事故、あるいは電気系統のトラブルなどが挙げられていますが、出火原因はまだ特定されておらず、調査中です。
さらに、店舗が地下1階にあるという構造上、煙や熱がこもりやすく、上階への延焼リスクが非常に高いことも問題視されています。
火災対策や避難経路の整備、安全設備の点検など――
今後、道頓堀エリア全体で見直しが求められるかもしれません。
とはいえ、やはり気になるのは、道頓堀の火事の火元はどこの店だったのか?という核心部分。
現段階で言えるのは、「火元とされるイナカ会館地下1階に、チョケバーが入居していた」
という事実だけです。
店名の注目度が先行する中、本当の火元店舗がどこか、何が原因だったのかは、消防や警察の調査が明らかにしてくれるはずです。
それまでは、あくまで冷静に――。
事実と推測をしっかり区別しながら、情報を受け止めていきたいですね。