「長嶋茂雄の遺産は、次女の三奈だけが相続するのでは?」
そんな声がネットやSNSで静かに広がっています。
確かに、喪主を務めたのは三奈さん。
しかも、ブランド管理の中心にいるのも彼女。
でも、それだけで“独り占め”と決めつけてしまっていいのでしょうか?
長嶋家には、兄の一茂さんをはじめ、ほかにも兄妹がいます。
それぞれが何を思い、どんな立場でこの「相続」というテーマと向き合っているのか。
そして、そもそも家族の中でどんな関係性があったのか。
実は、表には出てこない人間関係や過去の出来事が、遺産の行方に大きく影響している可能性もあるのです。
法的な手続きや財産の分配ルールだけでは説明しきれない“家族のリアル”。
そこには、数字だけでは測れない重みと葛藤が隠れています。
三奈だけが遺産を相続するのか?
「長嶋茂雄の遺産って、三奈だけが相続するの?」
そんな疑問の声がSNSでもじわじわと広がっています。
長嶋茂雄といえば、“ミスタープロ野球”として誰もが知るレジェンド。
その彼が遺した遺産は、不動産や知的財産を含めて推定20億円超とも言われています。
長嶋茂雄の遺産の推定額が20~30億って水原一平が大谷翔平からパクったのとほぼ同じ額やん
— うにたる (@uni_tal) June 3, 2025
亡くなった際、喪主を務めたのが次女の長島三奈さん。
喪主は長島三奈さんか。
しかも今日誕生日やん😢 pic.twitter.com/E0q6YeU3zm— ひーくん牧場@ダビマス (@aku_hirochann) June 3, 2025
そこから「三奈がすべてを相続するんじゃないか?」という憶測が一気に加速しました。
実際、三奈さんは父の個人事務所「オフィスエヌ」の代表であり、新設された「長嶋茂雄一般財団法人」にも関与しています。
要するに、「長嶋茂雄」ブランドの管理・運用を任されている中心人物。
だからこそ、「相続=三奈さんに一任」みたいな見方が生まれているんですね。
ただ、これって本当に“独り占め”なんでしょうか?
長嶋家には三奈さんの他に3人の兄妹がいます。
- 長女の有希さん
- 長男でタレントの長嶋一茂さん
- 次男の正興さん
つまり、法的には子ども4人全員が相続権を持っているわけです。
もし遺言書がなければ、民法上は「1/4ずつ均等に分ける」のが基本ルール。
したがって、三奈さん“だけ”が遺産を相続するとは限りません。
ところが、ここでややこしいのが、兄妹の関係性。
特に一茂さんとの関係が……かなりギクシャクしていたと報じられています。
そして、テレビや雑誌で一茂自身が「遺産はいらない。放棄する」とたびたび発言していることもあって、「じゃあ、三奈が全部もらうの?」という話につながっているのです。
でもね。
法律的には“生前に放棄”って認められていません。
正式な手続きが必要なんです。
もし一茂さんが本当に放棄するなら、死後3ヶ月以内に家庭裁判所へ申し出が必要。
(民法第915条にそう書いてあるんですよ)
現時点(2025年6月)では、一茂さんがその手続きを済ませたかどうかは不明です。
つまり、結論はまだ出ていません。
そして、他の兄妹(有希さんや正興さん)については、ほとんど情報がないのが実情。
公の場に出てこないため、メディアもSNSも“ノータッチ状態”なんですよね。
にもかかわらず、ネットではあれこれと言われてます。
でも冷静に考えてみてほしいんですけど、三奈さんは長年、父をそばで支え続け、事務所の運営や知的財産の管理も担ってきた人物。
「相続したいから近づいた」と言うには、ちょっと乱暴すぎますよね。
もちろん、実務面で“管理者”になるのは自然な流れ。
ただ、それと「財産をすべて手に入れる」はイコールではないのです。
X(旧Twitter)でもこんな声がありました。
「そりゃ三奈さんが代表になるのは当然でしょ。ずっと支えてたんだから」
「でも一茂も子供なんだし、相続はゼロじゃ納得いかないよね」
まさに“両論あり”の状況。
つまり、三奈さんが相続の中心人物であることは間違いない。
でも「三奈さんだけがすべてを相続した」と断定するのは、まだ早いというのが現実なんです。
次のパートでは、兄妹の間でどんな確執があったのか。
そして一茂さんの“相続放棄発言”の背景を深掘りしていきます。
兄妹との確執と相続放棄の真相
三奈さんが「遺産を一人で相続するのか?」という疑問。
その根底には、兄妹間の関係がどうだったのか——という点が大きく関わってきます。
長嶋茂雄さんには4人の子どもがいます。
長女・有希さん

長男・一茂さん
次女・三奈さん
次男・正興さん
この4人全員が、法的に「相続の対象」となる子どもたちです。
けれども、メディアやSNSで注目されるのは、いつも一茂さんと三奈さんばかり。
なぜでしょうか?
実はこの2人、過去にたびたび確執が報じられてきた兄妹なんです。
2008年には、一茂さんが「長嶋茂雄」という名前の商標登録を試みたとして問題になった件がありました。
この行動に対して、三奈さんが反発。
長嶋家内部での対立が表面化したと報じられました。
さらに2009年には、一茂さんが長嶋家に関連する記念品をオークションに出品したと報じられ、「なぜそんなことを?」という批判が集中。
この騒動も、兄妹関係をさらに悪化させた要因とされています。
Xでは当時を振り返り、
「一茂の行動は強引だった」
「三奈が怒るのもわかる」
といった声も見られました。
家族だからといって、いつも仲が良いわけではない。
誰もが共感できる“身内の複雑さ”が、ここにもあるわけですね。
このような経緯から、一茂さんはたびたびテレビ番組などで
「遺産はいらない」
「相続は放棄する」
と発言しています。
2017年や2019年の『ワイドナショー』、2021年の『週刊文春』インタビューでも同様の発言をしていました。
その理由として、
- 「家族と揉めたくないから」
- 「“長嶋”という名前に縛られたくない」
という気持ちを語っていました。
たしかに、カメラの前で堂々と「いらない」と言えるのは、ある意味かっこいい。
でも、そう簡単な話でもないんです。
というのも——
「相続放棄する」
と口で言うだけでは法律的な効果はまったくないんです。
正式に相続を放棄するには、本人が家庭裁判所に書類を提出して手続きを行う必要がある。
しかも、その期限は茂雄さんが亡くなった後、3カ月以内と民法で決まっています(民法915条)。
現時点では、その手続きを一茂さんが行ったかどうかは公表されていません。
つまり、「相続放棄を宣言した=放棄が完了した」というわけではないんですね。
だからこそ、世間からはこうした声も——
「あれだけ放棄すると言ってたけど、ちゃんと手続きしたのかな?」
「“放棄する詐欺”じゃないよね…?」
皮肉交じりのツッコミも少なくありません。
一方で、三奈さんは長嶋茂雄さんの晩年を支え、「オフィスエヌ」や「長嶋茂雄一般財団法人」を通じて実務を一手に引き受けてきました。
誰よりも父に近く、誰よりも父の“ブランド”を守り続けてきた存在とも言えます。
「だからこそ、父も彼女に任せたんじゃないか」
という推測が出てくるのも、自然な流れでしょう。
ただ、それと「他の兄妹を排除して三奈さんだけが相続」という話は、また別問題です。
有希さんや正興さんといった他の兄妹については、情報がほとんど出ていません。
けれど、情報がない=相続に関与していないとは限らないのがやっかいなところ。
相続は基本的に個人間のプライベートな手続きですから、報道されていないことのほうが多いのです。
結果として、三奈さんが“遺産を牛耳っている”かのような印象だけが先行し、
「三奈だけズルい」
「兄妹の関係は大丈夫?」
という憶測が膨らんでしまう構図になっているわけですね。
このパートのポイントをまとめると
- 一茂と三奈には過去の確執があり
- 一茂は相続放棄を公言しているが、法的手続きは不明
- 他の兄妹については情報がなく、報道の空白が誤解を生んでいる
なお、遺言書の有無や財団の設立意図、そして知的財産の取り扱いなども、今後の相続状況に大きな影響を与える要素です。
次はその「財産の行方と遺言の可能性」について見ていきましょう。
財産の行方と遺言の可能性

ここまで読んで、「じゃあ結局、財産はどうなるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
長嶋茂雄という偉大な人物が遺した“莫大な財産”。
その行方を左右するのが、遺言書の有無と財産の中身です。
まず、気になる総額について。
遺産の総額は、一部報道で約20億円程度と推定されています。
もちろん、これは確定情報ではありませんが、不動産や知的財産の価値を含めた“規模感”としては妥当なラインと見られています。
たとえば、田園調布の豪邸、世田谷の土地といった高級住宅地の不動産。
それに加えて、何より大きいのが「長嶋茂雄」という名前のブランド価値。
そう、CM起用、書籍、テレビ番組、イベントでのイメージ使用料など、“名前だけでお金が動く”レベルの知的財産が含まれているんです。
その管理を担っているのが、三奈さんが代表を務めるオフィスエヌ。
そして、2025年頃に設立されたとされる長嶋茂雄一般財団法人です。
つまり、少なくとも運用や管理の面では三奈さんが中心的な存在であることは間違いありません。
ここで「やっぱり三奈が全部もらったってことじゃん!」と思った方。
ちょっと落ち着いてください。
たしかに管理はしていますが、それが個人として財産を相続したということとはイコールではありません。
たとえば財団という仕組みを使えば、ブランドの一括管理や一部の税務対策が可能になると考えられます。
著名人の遺産ではよくあるケースで、個人が直接すべてを所有するのではなく、“法人を通じて公益性や継続性を保つ”という選択肢もあるわけです。
とはいえ、気になるのはやっぱり遺言書の存在ですよね。
もし、長嶋茂雄さんが生前に遺言書を残していた場合、その内容に従って、財産は分配されます。
一方で、もし遺言書がなかった場合は?
そのときは、民法に基づき法定相続分で分けられるのが基本。
ここで注意したいのが、配偶者の存在です。
仮に長嶋茂雄の配偶者(亜希子氏)が存命だった場合、法定相続分は「配偶者が1/2、残り1/2を4人の子供が等分(1人あたり1/8)」となります。
つまり、「子供が1/4ずつもらう」という話は、配偶者がいないケースに限ったルールなんですね。
この点、ネットでも混乱している方が多いようで……
「え?兄妹4人で1/4ずつじゃないの?」
「奥さんがいれば半分持っていくって知らなかった…」
そうなんです。
相続って、意外と複雑なんですよ。
さらにややこしいのが、“遺留分”という考え方。
たとえ遺言で「三奈にすべてを相続させる」と書かれていたとしても、他の相続人(兄妹たち)は「最低限の取り分(=遺留分)」を請求することができます。
つまり、三奈さんが全部もらうには、他の兄妹が何も言わないことが前提なんです。
とはいえ、現時点では遺言書の存在は明らかになっていません。
そして、法的な相続手続きがどう進められているのかも非公開です。
そのため、Xでもこんな声が――
「三奈が中心に管理しているのでは?」
「一茂も放棄しなければ取り分があるはず」
「財団は税対策では?」
どれももっともな意見ですが、やっぱり“確かなこと”はまだ見えてきていません。
こうした曖昧さが、「三奈だけが遺産を相続したんじゃないか?」という印象につながり、
同時に、「兄妹との確執が原因で財産の行方が変わるんじゃないか?」という憶測も生んでいるのです。
ですが、大事なのはここから。
相続とは単に財産を受け取る行為ではなく、責任を持って管理し、次世代につなげる役目を担う行為でもあるということ。
三奈さんはその点で、父・茂雄さんの意思を継ぐべく、表舞台に立たずとも“影の存在”として支え続けてきた人物です。
だからこそ、財団や事務所を通じてブランドの管理を任されたのも納得できます。
