「最近よく聞くけど、参政党って結局どんな政党なの?」
そんな疑問を抱いたまま、SNSで断片的な投稿を眺めて終わっていませんか?
「消費税廃止」
「月10万円支給」
「創憲(そうけん)」
など、思わず目を止めるフレーズの裏側には、ある一貫した考え方があります。
そして、その顔とも言えるのが神谷宗幣(かみや そうへい)。
支持を集める理由は、“わかりやすさ”や“共感”だけでは説明できない複雑さをはらんでいます。
どうして今、若い世代や政治に不信感を持つ人たちのあいだで、参政党が支持を広げているのか。
この記事では、話題の公約とともに、神谷宗幣という人物の存在に焦点を当てて、静かに読み解いていきます。
読んだあと、「なんか思ってたのと違ったかも」と思えるかもしれません。
参政党の公約とは?
引用 : 参政党
「“日本人ファースト”って、なんだか強そうな言葉だな」
最初はそんなふうに感じるかもしれません。
でも中身を見ていくと、「あれ?自分たちの暮らしの話じゃん」と思うポイントがけっこうあるんです。
たとえば、消費税の段階的な廃止。
「給料が上がらないのに税金が増えるのはおかしい」という声に応え、参政党は「減らす、なくす」を掲げています。
社会保険料も見直し対象。
税金と保険料の負担を合わせて「国民負担率35%以内」に抑える。
そして給料の“3分の2以上”を手取りとして残せるようにするというのが、参政党の描くイメージです。
次に、食料と農業の政策。
参政党は「食料自給率100%を目指す」と宣言。
農林水産業の予算を3倍に増やし、農家の収入を安定させる仕組みを作ろうとしています。
その柱が「農業従事者の公務員化」。
安定した収入と身分を保証することで、若い人が農業に挑戦しやすくする。
地方に人を戻し、第一次産業を支える構想です。
さらに注目なのが、子育て政策。
子ども1人につき月10万円の支給(0歳から15歳まで)
少子化対策として大胆な支援を打ち出しています。
SNSでは「子どもを産んだら破産」という嘆きの声も多いですが、そこに現金給付で直接応えるかたちです。
教育では、日本の歴史や神話を大切にする教育を推進し、フリースクールを広げる仕組みも提案。
政治教育も重視し、16歳以上の選挙権導入まで視野に入れています。
そして最後に、「創憲(そうけん)」。
今の憲法ではなく、日本人の歴史や文化に基づく“新しい憲法”をつくろう、という考え方です。
これはかなり特徴的で、憲法を「直す」ではなく「つくりなおす」と言っているのがポイント。
ここまでの公約を見て、どう感じましたか?
「ちょっと思いきりすぎじゃない?」
「いや、むしろこれぐらい必要かも…」
そんな“ちょっと立ち止まる時間”をくれるのが、参政党の政策なのかもしれません。
2025年参院選で注目される理由
最近よく耳にする「参政党」。
なぜ、ここまで注目されるようになったのか?
その背景には、いくつかのわかりやすい理由があります。
まずひとつ目の理由が、「2025年都議選で3議席を獲得した躍進」です。
地方選挙で実際に結果を出したことで、「あれ?ちょっと本物かも…」と注目度が一気に上がりました。
X(旧Twitter)でも「地元で当選してたの見た」「意外に伸びてる」といった声がポストされています。
そして、参院選では東京・大阪・神奈川・愛知といった“選挙の激戦区”に本腰を入れています。
全国の街頭で演説を重ねていて、その様子がSNSや動画でも広く拡散されているのが特徴です。
次の理由は、「他の政党と違う立場を打ち出していること」。
たとえば、選択的夫婦別姓の問題。
立憲民主党、公明党、共産党、れいわ新選組などが「賛成」を明確に表明しているなか、参政党は主要政党で唯一「明確に反対」を掲げています。
国民民主党も全体では賛成が多数ですが、党内に慎重な意見もあるため、ここでも立場がやや分かれています。
Xでは共感の声が広がっています。
「どこも夫婦別姓賛成ばかりで不安だった」
「反対って言ってくれる政党がやっと出てきた」
さらにもう一つ、「スパイ防止法」の存在も見逃せません。
参政党はこの法整備を「必要不可欠」とし、外国人による土地購入の規制や出入国管理の強化とセットで「国を守るための柱」としています。
国民民主党の西岡義高議員など、一部に賛同する動きはあるものの、他の主要政党ではまだ優先度が低いのが現状です。
こんな素朴な疑問に真正面から答えようとしている点も、静かな支持を集めています。
そして三つ目が、「資金の集め方の違い」。
参政党は、大企業や団体からの献金には依存せず、クラウドファンディングや党員からの少額寄付で選挙資金をまかなっています。
この“市民による市民のための運営”というスタンスが、
- 透明性がある
- 本当に自分たちの声で動いてる感がある
と評価されています。
「政治って結局、スポンサーの言いなりでしょ…」と思っていた人たちにとって、ちょっと新鮮な存在です。
最後に見逃せないのが、「ネットでの発信力」。
党首の神谷宗幣や候補者たちは、XやYouTubeで政策を積極的に説明。
短い動画やライブ配信を使い、政治をかみくだいて発信しています。
Xでは「わかりやすい説明で信頼できる」「テレビよりこっちのほうが正直響く」という声も多く、情報の受け取り方が変わりつつあるのを感じます。
まとめると——
- 地方選で現実に勝ち始めている
- 他党と違う視点から問題提起している
- お金や情報の流れも“見える化”されている
この3つが、「注目される理由」として今の参政党を後押ししています。
他と同じことは言わない。
むしろ“あえて逆を行く”。
そんな姿勢が、どこか懐かしく、そして今の時代に必要だと感じる人が増えているのかもしれません。
神谷宗幣が支持される理由
「正直、どの党もピンとこない」
そんな声がXに溢れる中、じわじわと名前が挙がってきたのが——神谷宗幣(かみや・そうへい)です。
参政党の代表として前に立ち、汗をかきながら語るその姿に「こんな政治家、今までいた?」と驚いた人も多いかもしれません。
まず注目されるのが、「日本人ファースト」の明確な姿勢です。
引用 : 参政党
神谷氏は、「日本に何代も住む人たちの生活を守る」と繰り返し語り、生活重視・伝統重視の政策を掲げています。
選択的夫婦別姓には「子どもへの心理的・社会的影響が大きい」と反対し、党員アンケートでは96.1%がその影響を懸念。
一方、スパイ防止法の制定については「国を守るために必要」と訴え続けています。
こうしたスタンスは、他の政党が口をつぐみがちな論点に正面から向き合う姿勢として受け止められています。
Xではこんな声が拡散中。
「誰も触れたがらないことを、ズバッと言ってくれる」
「正直、ほかの政治家がぬるすぎて信用できない」
引用 : 東京新聞
次に、「草の根の代表」としてのリアリティも支持の背景にあります。
2025年都議選では、なんと11日間で4500万円をクラウドファンディングで集めた実績。
支援団体や大企業に頼らず、一般の党員や市民から少額の支援を受けて選挙を戦っています。
こういう“顔が見えるお金の流れ”って、信頼につながりますよね。
また、情報発信のうまさも特筆すべき点です。
XやYouTubeでは、街頭演説のライブ配信や政策解説動画を定期的に発信。
コメント欄では「わかりやすい」「テレビより本音を聞ける」といった好意的な反応が目立ちます。
「神谷さんの動画で政治の見方が変わった」
「学校じゃ教えてくれないことを、この人が言ってくれる」
そんな投稿も多く、ネット発信で若い世代にも確実に届いています。
さらに、地方選挙でも実績を重ねています。
2025年都議選では3議席を獲得し、尼崎市、あわら市、西尾市ではトップ当選を果たしました。
街頭での演説には多くの人が自発的に集まり、通行人が立ち止まって聞き入る様子も。
ネット動画を見てわざわざ足を運ぶ人もいるなど、草の根的な支持が広がっていることがうかがえます。
そして、もうひとつ重要なのが「既存政党への不信感」の受け皿としての存在です。
- 自民党の裏金問題
- 野党のバラつきや、どこか他人事のような政策
「誰がやっても一緒」とあきらめかけていた層に、「この人なら何か変えてくれるかも」と思わせる説得力があるのです。
一方で、批判も存在します。
過去の発言(例:沖縄戦での日本軍否定や天皇側室発言)が極端との指摘や、2024年に報じられた元公設秘書の自死をめぐるパワハラ的言動。
こうした点については、ネットでも賛否が分かれています。
まとめると——
✔ 明確な国家観と生活重視の主張
✔ 草の根の資金調達と身近さ
✔ SNSを駆使した政策の見える化
✔ 地方での当選という現実的な実績
✔ 政治に失望した層の「最後の期待枠」
神谷宗幣の支持拡大は、単なるブームではなく「長く続く政治への違和感」が形になったものなのかもしれません。
参政党を推すメリットと課題
「参政党、ちょっと気になるけど…実際どうなの?」
Xではそんなリアルな声が日々流れてきます。
共感と疑念が入り混じる今だからこそ、静かに整理してみましょう。
まず、参政党を推す“わかりやすい”メリットは、その政策の明確さにあります。
消費税を段階的に廃止し、税金と社会保険料の負担を合わせて35%以内に抑えるという方針。
これにより「給料の3分の2以上を手取りに」というビジョンを掲げています。
「大胆な提案に希望が持てる」
「どうせ何も変わらないと思ってたけど、方向性があるだけで安心感ある」
そんな声がX上ではじわじわ増えています。
農業政策も注目です。
食料自給率100%を目指すとし、そのために「農業従事者に安定した収入と身分を保証する“公務員化”」という具体策を提示。
若い世代が農業を職業として選びやすくする、という狙いも込められています。
教育や子育て支援では、子ども1人につき月10万円を支給(0歳から15歳まで)。
さらに、地方でのフリースクール推進や、政治教育の拡充にも積極的です。
どれも、「こうなったらいいのに」と思っていたことを、“実際に言葉にしてくれる”のが、参政党の強みともいえます。
一方、課題ももちろんあります。
一番大きいのは「財源どうするの?」という疑問。
消費税の廃止や大規模な現金給付、教育支援などが並ぶなかで、参政党は「積極財政」を掲げています。
つまり、国の借金を気にせずに、まずは経済を活性化させる方向。
ただし、「基礎的財政収支の黒字化目標を撤回」と明言している点について、
「理屈はわかるけど、現実味がない」との声も一定数あります。
また、外国人政策に関しても評価が分かれます。
たとえば、外国人による土地購入の規制強化や、出入国管理の厳格化などを打ち出していますが、「日本を守るためには必要」と共感される一方で、「差別的だ」「極端すぎる」といった批判も出ています。
Xでも、
「国を守るって言葉にドキッとした。でも冷静に考えると一理あるかも」
「表現が強すぎてついていけない」
という意見が交錯しています。
さらに、神谷宗幣代表個人への懸念も無視できません。
過去の発言——たとえば沖縄戦での日本軍の否定や、天皇の側室制度に関する発言——が「極端」と批判された経緯があります。
加えて、2024年には元公設秘書の自死をめぐるパワハラ報道もあり、党運営そのものに疑問を持つ声も上がりました。
つまり、参政党には「熱量と主張の強さ」という魅力がある一方で、「実現性と表現のバランス」には課題があるということです。
けれども、それでも多くの人が注目している理由——
それはやはり、「誰も代弁してくれなかった声を拾ってくれる」という安心感なのかもしれません。
政治がどこか遠く感じる今の時代。
そのなかで、現場に立ち、耳を傾け、SNSで直接語りかける政党はやはり異色です。
「参政党を推すメリット」も、「不安や課題」も、両方見えてきた今——
あなたはどう感じましたか?
2025年参院選に向けて、「参政党の公約をわかりやすく解説」してきたこの流れが、
ただの“選挙前の情報”で終わるのか。
それとも、“自分の選択を考えるきっかけ”になるのか。
その答えは、読むあなた自身が持っています。