2025年7月1日、東京・池袋の高層ビルで起きた殺人事件。
舞台は全国規模で展開する法律事務所、アディーレ池袋オフィスでした。
【経緯調べる】池袋「サンシャイン60」で従業員が喉を刺され重体、元同僚の男「気付いたら刺していた」 https://t.co/3KuSUtvhZ5
31階の弁護士法人「アディーレ法律事務所」から119番通報があったという。現場から逃走した男は交番に出頭。刃物を所持しており、警察官が殺人未遂容疑で緊急逮捕した。 pic.twitter.com/FzWjDNr0Ws
— ライブドアニュース (@livedoornews) July 1, 2025
報道を見た人たちの多くが気にしたのは、「犯人も被害者も弁護士だったのか?」という一点。
けれど、なぜかどのニュースにも“その答え”がハッキリとは書かれていません。
法律事務所の「従業員」という言葉に含まれる意味。
名前が報じられても「職種」は明かされない不思議。
この違和感は、じつは“報道の常識”と“私たちの思い込み”のズレから生まれているのかもしれません。
この記事では、事件の背景や登場人物の職業だけでなく、アディーレの組織構造や情報の出され方にも注目。
知っているようで知らない「法律事務所という職場のリアル」に触れながら、静かに深掘りしていきます。
アディーレ池袋事件の全貌
2025年7月1日午前11時45分ごろ。
東京都豊島区東池袋の高層ビル「サンシャイン60」で、あまりにも痛ましい事件が起きました。
池袋サンシャインのアディーレ法律事務所刺殺事件
会社内でどんな揉め方したら刃物が出るトラブルになるんだろ
首を連続して刺突って相当強固な殺意がある pic.twitter.com/7qcFPi44r8
— ゆるふわ怪電波☆埼玉 (@yuruhuwa_kdenpa) July 1, 2025
現場は、アディーレ法律事務所の東京オフィス。
ここは全国に拠点を持つ大手法律事務所の一つで、従業員は1,120名以上。
そのうち約233名が弁護士という、業界でも指折りの規模を誇ります。
そんな場所で起きたのが、同僚による刺殺事件。
犠牲になったのは被害者(36)、そして犯人は(50)です。
昼休み前のオフィス内で、被害者の首を複数回ナイフで刺し、搬送先の病院で死亡。
その直後、犯人は自ら近くの交番へ出頭しました。
「正義をあつかう職場で、なぜこんな事件が…」
SNSやネット掲示板には、そんな戸惑いや驚きの声が次々と投稿されました。
複数の従業員が目撃したとされ、警察は殺人事件として捜査を開始。
報道各社も「法律事務所内の殺人事件」として速報で伝えました。
特に注目されたのは、「加害者と被害者は弁護士なのか?」という点。
たしかに、法律事務所と聞けば「弁護士の職場」というイメージが浮かびます。
しかし、事件後に出された報道の内容や、公的な情報を丁寧に見ていくと…
どうやら現実は、私たちが思っていたものとは少し違っていたようです。
犯人と被害者は弁護士か?

引用 : スポニチアネックス
事件の報道を見て、まず気になったのは「職業」ではなかったでしょうか。
「法律事務所で起きた刺殺事件」と聞くと、多くの人が「弁護士同士のトラブルかも?」と感じたはずです。
けれど、実際に報道をよく見ると——そこに「弁護士」という表現は出てきません。
被害者も犯人も、いずれも「従業員」あるいは「事務所職員」とされています。
報道の多くがこの言葉を使っており、職種の詳細までは明かされていないのが現状です。
つまり、2人が弁護士かどうかは、報道では明確にされていません。
そしてここに、読者の“引っかかり”が生まれているのだと思います。
通常、報道で誰かの職業が「弁護士」と記される場合には、警察発表や所属団体の登録情報が元になっていることが多いです。
それなのに、今回はどこを探しても「弁護士」という表現が見当たらない。
この点を不自然に感じる声も、SNSでは多く見かけます。
また、公開情報に基づく「日本弁護士連合会」や「東京弁護士会」の登録名簿にも、被害者や犯人の名前の登録は確認できませんでした。
もちろん、名簿には反映の遅れや表記揺れの可能性もありますが、少なくとも現時点では、そうした情報が見つかっていないというのが事実です。
こうした背景から、2人は弁護士以外の職種、たとえば事務職やパラリーガルなどの可能性がある——と推測する声もありますが、それもまた公式な発表ではありません。
X(旧Twitter)などでは、こんな投稿もありました。
「弁護士だったら、名前と資格肩書きまで絶対に出るでしょ」
「従業員ってことは…たぶん事務方の人なんじゃない?」
確かに、弁護士であれば、その資格や肩書きが報じられることが多いです。
過去の事件例を見ても、弁護士資格がある人物が関与した場合、その点は強調されやすい傾向があります。
とはいえ、今回のケースでは、報道にそうした記述はなし。
このことから、「少なくとも弁護士であると断定できる情報は出ていない」と考えるのが現実的でしょう。
事件の背景には、職場内の人間関係にまつわるトラブルがあったと報じられています。
犯人は「以前から恨んでいた」「痛みを味わわせたかった」などと供述しており、職場環境が何らかの影響を与えた可能性もあります。
とはいえ、あくまで重要なのは「職業」よりも「関係性」や「背景」。
報道が示す範囲内で、できるだけ冷静に状況を見つめることが大切です。
法律事務所の背景
さて、改めて注目したいのが「アディーレ法律事務所」の組織構成です。
「法律事務所」と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは“弁護士の集まり”。
でも実際は、それだけではありません。
アディーレ法律事務所には、従業員が1,120名以上在籍しており、弁護士は約233人です。
つまり、残る約880人は非弁護士のスタッフということになります。
法律の専門家だけでなく、幅広い職種の人たちがこの事務所を支えています。
たとえば、パラリーガル(弁護士を補佐し、法律文書作成などを担う専門スタッフ)。
さらに、受付・経理・広報・ITサポートなど、一般企業と同じようなバックオフィス機能も充実しています。
つまり「法律事務所の従業員」といっても、その中にはさまざまな役割の人たちがいるというわけです。
SNSでも、こんな投稿が目立ちました。
「従業員って言われても、弁護士かどうか分からんよな」
「法律事務所=弁護士だけじゃないの、知らなかった…」
実際、こうした“職業と職場のイメージのズレ”が、今回の事件への誤解や混乱を呼んだ面もあるのかもしれません。
そして事件当時、報道によると2人は異なる部署に所属していました。
日常的にどの程度関わっていたのかは不明ですが、仕事上の直接的な接点は少なかった可能性もあります。
それでも、犯人は「以前から恨んでいた」「我慢の限界だった」と供述。
この発言からは、職場での人間関係にまつわるトラブルが背景にあった可能性があります。
『弁護士かどうか』に注目が集まりがちですが、事件の背景には人間同士の関係があった。
そして、それは職種に関係なく起こりうる現実なのだと思います。
最後に、改めてこの記事のタイトルを振り返りましょう。
「アディーレ池袋殺人事件の犯人と被害者は弁護士?従業員の真相は?」
現時点でわかっているのは、2人が弁護士だったとの報道はなく、いずれも「従業員」と報じられているということ。
そして、アディーレの「従業員」とは非常に広い職種を含んでいるという点です。
この事件の全体像を考えるとき、「弁護士か否か」だけで判断するのではなく、法律事務所という職場の構造や、そこに生まれる人間関係にも目を向けることが、より深い理解につながるのではないでしょうか。