「またかよ…」って思った人、多いんじゃないでしょうか。
最近のSNSって、定期的に謎の”禁断ワード”が湧いてきますよね。
今回は「ヤギックス」。
この言葉、最初に目にした時の「ん?」っていう違和感が忘れられなくて。
正直、記事にするか迷いました。だって、こういうネタって書くこと自体が拡散に加担している気がして。
でも昨日、うちのバイトが「ヤギックスって知ってます?」って真顔で聞いてきたんですよ。
そこで「あ、これはもう一般層にも届いてるな」と思って。
それで、「ヤギックスって何?」「動画はどこ?」みたいな検索が爆増している今、ちゃんと向き合うべきかなと。
目次
結論から言うと…
「ヤギックス」動画は、今のところ存在が確認されていません。
…って書くと「じゃあ探せばあるってこと?」みたいに捉える人も出てきそうですが、そうじゃなくて。
「あるとしたらここ」みたいな話も含めて、今のところは「ない」と考えるのが妥当だと思うんです。
噂の発生源と広がり方が…なんというか”いつもの感じ”
「ヤギックス」って、結局のところ何なのか。
キャッチーで謎めいたこの言葉は、特定の動物と人間の不適切な関係性を示唆するスラング。
「ドバイ」「富裕層」「日本人女性」「高額報酬」みたいなキーワードと絡めて広がっていったんですよね。
昨日のXタイムラインを見てたら「ヤギックス、マジで吐きそう…」みたいな投稿が流れてきて、でも実際に「見た」って書いてる人のアカウントを開くと、だいたいフォロワー10人以下のアカウントだったりして。
なんかもう、この展開…去年流行った「アレ」と同じパターンじゃん…って思いません?
「見たら人生観が変わる」「一度見たら忘れられない」
こういう煽り文句、なんか定期的に出てくる気がするんですよね〜。
「存在するかどうか」より気になること
ここで冷静に考えたいのが、そもそもこんな動画、存在するのかってこと。
証拠は一切ないんですよね、実際。
「見た」って言う人はいるけど、スクショ一枚出せない。
これ、「幽霊見た」っていうのと同じ構図じゃないですか?(いや、幽霊信じてる人ごめんなさい)
むしろ思うのは、なんでこのタイミングでこの手の話が出てくるんだろう…ってこと。
芸能ニュースが少ない時期に限ってこういう話題が湧いてくるの、ちょっと計算高い感じがして。
…まぁ、陰謀論者みたいなこと言うつもりはないんですが、タイミングがねぇ…ちょっと都合良すぎる気も。
「検索」が招く踏み絵
「気になるから見てみたい」
その気持ち、すごくわかります。人間の好奇心って、そういうもんですから。
でも、「ヤギックス 動画」とか検索した結果、あなたが見るのは…
- とりあえず「サムネ詐欺」のクリックベイト動画
- 「続きはこちら」→「まずは無料会員登録を」の罠
- マルウェア満載の怪しいダウンロードページ
- 全く関係ないのに「ヤギックス」タグ付けしただけの動画
…まぁ、想像つきますよね。
「この動画を見たい方はこちら」
こういうの、クリックしたくなる気持ちもわかる。
でも、それでウイルス仕込まれたらマジで終わるから。
そして、正直、もし本当にこんな違法性バリバリのコンテンツ持ってる人がいたら、わざわざSNSで「持ってまーす」なんて言わないと思うんです。
だって、捕まるじゃん…?
「ダークウェブ」の実態は映画とは違う
「ダークウェブなら見られる」説。
これ、もはやネット都市伝説の定番フレーズですよね。
なんか、ドラマとか映画の見すぎな気がします(笑)
確かに、一般のウェブじゃ見られないものがダークウェブにはあるかもしれない。
でも、ダークウェブが「特殊な秘密クラブ」みたいにイメージされてるのって、かなりズレてるんですよね。
実際には専用のブラウザが必要だったり、たどり着くまでの手順も複雑だったり。
「裏サイトで見た」って言う人に「どこ?」って聞くと黙るの、もはやお約束みたいになってますから。
昔から「◯◯動画がダークウェブで出回ってる」系の話って定期的に出てきますけど、結局現物を見せられる人はほとんどいないんですよね。
「見たい」の心理、不思議と身近
ここまで読んで、「結局デマじゃん」って納得した人もいれば、「いや、どこかにあるはずだ」って思ってる人もいるかも。
これ、単に「動画がある・ない」って話じゃなくて、現代人の心理の話な気がします。
なんでこんなに「見たい」って思っちゃうんだろう。
- 「みんなが知らないことを知ってる」特別感
- トレンドについていけてる安心感
- 禁断のものへの本能的な好奇心
- 「別に興味ないけど…」という建前と本音の葛藤
…ちょっと自分でも考えてみて、怖くなりました。
自分だって「そんなのあるわけない」って思いつつ、「でも、もし本当にあったら…」って思っちゃうんですから。
集合知が生み出す「ない」モノ
SNSでは「見た」って言ってるだけで実際には見てない人が大量発生する。
そして「見た人が言ってた」って拡散されて、いつの間にか「確かにどこかにはある」という集合認識が生まれる。
これ、ある意味現代のフォークロアですよね。
誰も直接体験してないのに、みんなが「あるらしい」って噂することで、あたかも存在するかのような現象が生まれる。
昔なら「河童がいる」「天狗を見た」ってレベルの話が、今はネット上で「◯◯動画がある」って形になってるだけのような。
最後に考えたいこと
「ヤギックス」動画は、少なくとも今の時点では「都市伝説」か「ネットミーム」のどちらかでしょう。
でも、それを探し求める心理、そこには現代社会の何かが映し出されてる気がしてなりません。
単なる「見たいけど見えないもの」じゃなくて、私たちの中にある「知りたい」「特別でありたい」「真実を見抜きたい」という欲求が、こういう形で表れているのかもしれない。
あえて言うなら、本当の闇は「動画」じゃなくて、それを探してしまう自分の中にあるんじゃないかって。
…って書いといて、自分もつい「ヤギックス」って検索しちゃったんですけどね。
人間って、結局そういうもんなのかな。