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川崎ストーカー殺人事件 | 警察はなぜ動かなかったのか…神奈川県警がヤバいと言われる理由

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「なんで、助けてもらえなかったんだろう」

そんな疑問が、事件を知った多くの人の心に浮かんだのではないでしょうか。

川崎で起きたストーカー殺人事件は、ただの一件の悲劇ではありません。

そこには、警察組織の“対応のあり方”や、“信頼”の問題が複雑に絡み合っていました。

特に注目されているのが、神奈川県警の対応。

「通報しても動かない」

「守るべき命が守られなかった」

その背景には、これまであまり表に出てこなかった“組織のリアル”が見え隠れしています。

本記事では事件の全体像はもちろん、警察がなぜ動かなかったのか、そしてなぜ神奈川県警が「ヤバい」と言われるのか、その理由を丁寧にひも解いていきます。

川崎ストーカー殺人事件

 

2024年12月、20歳の岡崎彩咲陽(おかざき・あさひ)さんが、突如として行方不明になりました。

日常の中から忽然と姿を消した娘に、家族は必死で助けを求めました。

その声は、ちゃんと届いていたはずです。警察に。

しかし、2025年4月30日。

川崎市内の住宅の床下から発見されたのは、岡崎さんの遺体。

一部は焼かれており、白骨化が進んでいたそうです。

あまりにも痛ましい結末でした。

しかもこの家の持ち主は、岡崎さんの元交際相手の27歳男性

 

彼女は失踪前に、ストーカー被害や暴力被害について何度も警察に相談していたことがわかっています。

それなのに、警察の対応はどこか鈍く、遺体が発見されるまで本格的な動きは見られませんでした。

では、警察は一体何をしていたのか?

この問いに答えるように、神奈川県警は2025年5月3日、これまでの経緯を公表しました。

 

川崎ストーカー殺人事件

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警察と岡崎さんのやり取りの記録

 

・2024年6月〜10月

交際中のトラブルや暴行の通報を受けて警察が出動し、一時的に岡崎さんを避難させたこともありました。

その後、暴力被害届が提出されるも、岡崎さん自身が「大げさに話した」として取り下げたため、警察は事態が沈静化したと判断し対応を控えたようです。

 

・2024年11月〜12月中旬

岡崎さん自身や家族から

「白井が家の周りをうろついている」

「無理やり連れ出された」

「脅迫された」

などの複数回の通報がありました。

警察はパトロールや注意喚起を行ったとしていますが、白井容疑者への強制的な措置は講じられませんでした。

 

・2024年12月22日

岡崎さんの祖母から「自宅のガラスが割られている」と通報。

現場に臨場した警察官は「事件性がない」とは明言しなかったとされていますが、実際には事件性を低いと判断したとみられています。

この時点で、岡崎さんの行方はすでにわからなくなっていました。

2024年12月23日以降

ようやく行方不明者届が受理され、警察は

  • 白井容疑者宅の確認
  • 事情聴取
  • GPS履歴の確認

などを進めます。

しかし、これらも任意対応にとどまり、十分な踏み込みとは言いがたいものでした。

 

2025年1月~4月

白井容疑者が国外に出国していたことが確認されます。

そしてようやく、4月28日にストーカー規制法違反で捜索差押え許可状を請求し、4月30日に白井容疑者宅を捜索。

岡崎さんの遺体が発見されました。

 

・2025年5月3日、元交際相手を逮捕

容疑者が海外から帰国した直後のことでした。

警察は死体遺棄容疑で逮捕、男は容疑を認めています。

 

神奈川県警はこの件について、「ストーカー相談を受けた認識はない」と発表しました。

しかし、複数回の相談と通報が記録されているなかで、その説明に納得できる人は多くないでしょう。

市民感情としてはこうです。

「警察は何を見ていたのか?」

「相談があったのに、どうしてもっと早く動かなかったのか?」

「岡崎さんのSOSは、なぜスルーされたのか?」

そんな疑問が、今、全国で渦巻いています。

記録はあるものの、対応が取られなかった。

岡崎さんの命はもう、二度と戻りません。

ひとつの命が消えてしまったのです。

 

この事件は、ただの男女間のトラブルではありません。

背後には、「警察の対応に潜む問題」が見え隠れしています。

SNSでは、

「また警察が動かなかった」

「誰のための組織なのか」と怒りの声が噴出。

今回の事件に関し、警察の対応や制度の見直しを求める署名活動が始まっています。

警察はなぜ動かなかった?

最大の疑問はここです。

「岡崎彩咲陽さんは、あれだけ何度も助けを求めていたのに、なぜ警察は動かなかったのか?」

たしかに、相談はしていた。

ストーカー被害や暴力、つきまとい、夜中の不審行動……。

家族も本人も、何度も警察に通報していたんです。

にもかかわらず、強制力のある捜査や対応は遺体が発見されるまで始まりませんでした。

 

2024年12月に岡崎さんが「いなくなった」と通報されて以降、ようやく行方不明者届を受理したのが12月23日。

元交際相手の自宅にも行っていますが、あくまで「任意」で、細かい部分の確認もされないまま。

結局、捜索令状が出されたのは2025年4月28日になってから。

遅すぎませんか?

SNSでも怒りの声が次々と上がりました。

「どうせまたスルーされた」

「命を守れない警察って何?」と、信頼はガタ落ちです。

さらに、「交通違反はしつこく取り締まるのに、ストーカーは放置?」という疑問も広がっています。

なぜ、被害が大きくなるまで動かないのか――。

これには、ある“制度の問題”が背景にあるのでは?と指摘する声もあります。

 

X(旧Twitter)上では、警察官の評価に“ポイント制”が導入されている可能性があるという話が拡散されています。

つまり、「未遂」よりも「事件化」したほうが加点されるシステム。

もしそれが本当なら、初期対応には力を入れない理由にも見えてしまいます。

「未遂じゃ点数にならない」

「点になるまで待ってるの?」

そんな声も、現場を知る元警察官や市民から上がっています。

たしかに、制度としての正当性はあるのかもしれません。

でも、命がかかっている場面で、そんな評価制度が優先されるとしたら――それは本末転倒です。

しかも、今回だけではありません。

過去にも、警察が「通報を信じなかった」ことで命が奪われた事件がありました。

たとえば、愛知県警が「子どもが拉致されそう」と通報した母親を門前払いした事件。

このときも、後に実際に子どもが連れ去られていたことが発覚しています。

そして、また繰り返された。

岡崎さんの命も、警察が“危機を危機として扱わなかった”ことで失われたのです。

どうして防げなかったのか。

どうしてもっと早く、強制力のある対応ができなかったのか。

 

たしかに、警察としても複雑な事情があったのかもしれません。

岡崎さんが途中で被害届を取り下げたり、再び交際したりしていたことも、判断を難しくさせた面はあるでしょう。

でも、それでもなお、何度も発信された「助けて」という声があった。

そして、それを本当の意味で受け止める仕組みや行動がなかった。

この事件は、制度や組織の限界を、私たちに突きつけてきます。

だからこそ、同じような悲劇を二度と繰り返さないためにも、今こそ真剣な見直しが求められているのです。

神奈川県警がヤバい理由

「神奈川県警って、なんかヤバくない?」

事件の報道を見て、そう感じた人も多いのではないでしょうか。

川崎ストーカー殺人事件は、その疑念に“確信”を与えるきっかけになりました。

そもそも神奈川県警、過去にもいろいろやらかしているんです。

たとえば、覚醒剤使用を隠蔽した警察本部長らが有罪になった、あの事件。

日本の警察史でも類を見ない「本部長有罪」という衝撃の事案でした。

他にも、警備中に路面電車と衝突したり、押収した犬猫の行方がわからなくなったり…。

細かい話かもしれませんが、「またか」と感じた人も少なくないはずです。

現場のミスが続くのは仕方ないとしても、それを組織としてどう対応するのかが問われるのが警察の責任。

でも神奈川県警の場合、

  • 逃げる
  • 誤魔化す
  • 説明しない

というパターンが多いんです。

 

岡崎彩咲陽さんの事件でもそれは顕著でした。

対応の遅れを指摘されると、「ストーカー相談は受けた認識がない」と発表したのです。

はたして、これが市民にとって納得できる答えでしょうか?

しかも、家族や支援者が臨港警察署に抗議に訪れた際には、

警察官がハシゴを使って裏口から逃げようとしたという信じられないような話まで。

まるでドラマのワンシーンのようですが、これが現実。

“ヤバい”という評価がつくのも無理はありません。

 

さらに市民の怒りを買ったのが、説明責任のなさです。

記者会見では明確な謝罪や反省の言葉も乏しく、組織としての誠意が感じられない。

SNSでは

「税金で動いてる自覚あるの?」

「国民を守る気がないなら解体して」

といった怒りとあきらめが入り混じった声が飛び交いました。

もちろん、「神奈川県警だけが特別に悪いわけではない」という声もあります。

全国の警察組織それぞれに課題はあります。

でも、神奈川県警の場合は、その頻度と内容が他と比べて際立っているのです。

 

今回の川崎ストーカー殺人事件では、その問題体質が最悪の形で露呈しました。

岡崎さんの命は、警察が危機を危機として扱わなかったことで失われた――そう感じる人が多いのも当然です。

警察は“必要な措置を取った”と主張しますが、結果として守られなかった命がある。

それがすべてです。

 

信頼というのは、一朝一夕には築けません。

でも、一つの事件対応で一気に崩れます。

だからこそ、神奈川県警が“ヤバい”と言われる理由は、単なるイメージではありません。

明確な背景と積み重ねがあるんです。

この事件が問いかけたのは、

警察はなぜ動かなかったのか

という、重くて根本的な疑問。

そしてその疑問は、今なお答えられていないままです。

川崎ストーカー殺人事件と神奈川県警の対応――

これは一過性の話題で終わらせていい問題ではありません。

真の改革が必要とされている今、私たちはこの“ヤバさ”にしっかり向き合うべき時を迎えています。