わざわざLANケーブルを用意して、PS5を有線で繋いだのに──なぜかオンラインでマッチングできない。
Wi-Fiなら問題なく繋がるのに、なぜ有線にすると拒まれるのか。
「まさかケーブルが壊れてる?」
「回線のせい?」
と悩んで検索を繰り返す。
それでも「NATタイプ3」「ポート開放」「DMZ」なんて言葉ばかり出てきて、よけいに混乱してしまう。
実はこの現象、特定のルーターやプロバイダの組み合わせで、よく起きる“あるある”なんです。
とくに、J:COM回線×HUMAXルーターという組み合わせでは、初心者が見落としがちな「接続設定の盲点」が存在します。
このページでは、PS5でマッチングできない理由から初心者でもできる設定の見直し方まで、実際に多くの人がつまずいたポイントを、順を追って丁寧にひもといていきます。
目次
PS5でマッチングできない理由
「えオンライン繋がらないの俺だけ?」
『エルデンリング』でマッチングを待ち続ける夜、そんな不安に包まれたこと、ありませんか?
PS5を買った。
LANケーブルで繋いだ。
なのにマッチングしない。
Xにも、そんな声があがっています。
エルデンリング ナイトレイン中々マルチマッチしない😡
— ドラパンパスピス (@DarkDra36162309) June 1, 2025
Wi-Fiだと普通に繋がるのに、なんで有線だとダメなの…?
これ、意外にもよくある話です。
Wi-Fi接続でNATタイプが「タイプ2」になるのは、ルーターがWi-Fiに対して「UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)」という機能を使って、自動で通信に必要なポートを開けてくれているからかもしれません。
つまり、「通っていいよー」ってWi-Fi接続にだけ優しくしてる状態。
ところが、有線接続ではこの“自動ドア”がうまく作動していないことがあるんです。
その結果、PS5が「NATタイプ3」、つまり“門が閉まっている状態”になってしまう。
この「NATタイプ」というのは、簡単に言うと「この通信、誰とでも通していいかどうか」の設定のこと。
NATタイプ3は「ストリクト」。
通信の門がガッチリ閉じられている状態です。
どれくらい閉じてるかというと、「お祭りに来たのに関係者パスを忘れて、入場口で止められてるレベル」。
つまり、マッチングの相手から“見えない”し、自分も“見つけられない”。
「こっちは準備万端なのに、呼び出しベルが届かない」みたいな状態。
ここで勘違いしがちなのが、「回線速度が遅いからかな?」という推測。
でも違います。
回線速度が速く、接続が安定していても、NATタイプ3だと通信ポートが制限されているため、こんな状態です。
- 部屋が見つからない
- 誰とも繋がらない
いわば「道路は空いてるのに、料金所が開いてない」みたいなこと。
こうなると、どんなに高性能なLANケーブルを使っていても、いいルーターを持っていても、肝心の“門”が閉まっていれば意味がないのです。
「なんでやねん」
「Wi-Fiの方がスイスイ進んでるやん」
「有線のほうがエライと思ってたのに…」
と突っ込みたくもなります。
でも大丈夫。
原因が分かれば、対処法もちゃんとあります。
PS5の「NATタイプ3問題」、意外と多くの人が同じ沼にハマってます。
「オレだけじゃなかったんだ」と気づけたら、ちょっとホッとしませんか?
次の章では、なぜ“有線接続のときだけ”拒まれてしまうのか、そのカラクリをやさしく解説します。
なぜ有線接続は拒まれる?
「LANケーブルって最強じゃないの?」
「なんでわざわざ有線で繋いでんのに、ネット拒まれとんねん」
そう思った方、たぶん正解です。
でも、PS5の世界では“有線が正義”とは限らないんです。

それは、有線接続の裏側では、思ったより多くの通信ルールが関わっているからです。
たとえばWi-Fi接続だと、ルーターの「UPnP(ユニバーサルプラグ・アンド・プレイ)」という機能が働き、PS5に必要な通信ポートを自動で開けてくれることが多いです。
「よし、通っていいよ〜」と、通信の通行許可証を自動で発行してくれるイメージです。
ところが、有線接続ではルーターの設定やファームウェアの違いによって、このUPnP機能が有効になっていなかったり、優先的に働かなかったりすることがあります。
これが“Wi-Fiだと繋がるのに、有線だとマッチングできない”という状況を引き起こします。
つまり、同じルーターなのに接続方法で挙動が変わってしまうんですね。
しかも、HUMAXのHG100R-02JGルーターは、設定画面が少しわかりにくいことがあります。
「ネットワークの詳細設定」など、ポート開放やDMZ設定のメニューを探すのに手間取る場合もあります。
Xでもよく見かけます。
「J」
「UPnPどこにあんねん… って30分迷子になった」
など、共感の嵐。
さらに混乱しやすいのが「二重ルーター問題」。
J:COMのモデムのほかに市販のルーターを追加で接続している場合、知らないうちに“ルーターが2段構え”になっているケースがあります。
この状態だと、PS5が2つの関所を通らなきゃいけないので、通信がうまくいかないことがあるんです。
例えるなら、郵便を出すときに2つの検閲所を通るようなもの。
最初の関所で止まるか、どこかで行き先がわからなくなるか──とにかく不安定です。
「有線で繋いだら安定するはずなのに、かえって変なことになる」なんて声もよく聞きます。
この場合は、市販のルーターを「ブリッジモード」にするか、J:でルーター1台に絞ると解決しやすいです。
そして最後の選択肢として出てくるのが、「DMZ設定」。
これは、特定の端末(ここではPS5)に対して、すべてのポートを開放する設定です。
いわば、「この子だけ特別扱いで、全ドア開けてあげてください」モード。
便利ではありますが、これには注意が必要。
DMZ設定をすることで、全ポートを開け放つことが可能です。
ただしこれは“家の鍵を全部開けっぱなしにする”ようなもので、セキュリティリスクが増えます。
PS5は比較的安全な機器ですが、システムソフトウェアを常に最新に保ち、PSNパスワードも強力なものに設定しておくことが大切です。
油断は禁物。
「DMZにしたらマッチングできた!」
という声もありますが、設定するなら自己防衛もセットで。
安心と快適のバランス、大事です。
さて、なぜ有線接続が弾かれるのか、その背景が少し見えてきたでしょうか?
次はいよいよ、初心者でもできる「具体的な設定方法」を、ステップごとにやさしく解説していきます。