ある日、何気なくインスタを開いたら、「◯によって投稿が再投稿されました」という通知。
しかも、その◯が知らない人だったら──あなたはどう感じますか?
「え、誰この人?」
「私の投稿、勝手に使われてる…?」
便利なはずのSNSで、思いがけずざわっとする瞬間。
でも実は、この通知には“ある背景”がありました。
しかも、それを正しく理解しておかないと…もっと怖いことにつながるかもしれません。
この記事では、“その違和感”の正体を丁寧にひも解きながら、安心できる使い方まで、わかりやすくお届けします。
目次
「◯によって投稿が再投稿されました」
ある日突然、こんな通知がインスタに出てきて、びっくりした人、きっと多いですよね。
しかもその“◯”が知らない外国人だったり、見覚えのないアカウントだったりすると、なおさら不安になります。
「え、ちょっと待って…私の投稿が勝手に広められてる?」
「乗っ取られた?怖っ!」
X(旧Twitter)でも、そんな声があふれています。
まず結論からお伝えすると、これはインスタが2025年8月に導入した「リポスト機能」によるものです。
この機能、ざっくり言えば
「誰かの投稿を、自分のタイムラインやストーリーで“引用”する」
そんな感じの仕組みです。
Xで言う“リポスト”、TikTokで言えば“シェア”機能に近いイメージですね。
もちろん、リポストされた側には通知が届くようになっていて、そこに「◯によって再投稿されました」と表示されます。
でも、ここで気になるのが、
「なんで“知らない人”から再投稿されるの?」
という部分ですよね。
これにはいくつか理由があります。
ひとつは、あなたのアカウントが“公開設定”になっていた時期がある可能性です。
たとえ今が非公開でも、2025年8月のリポスト機能導入以降に投稿が公開状態だった期間があれば、その間にリポストされた可能性があるということです。
もうひとつは、投稿に付けたハッシュタグや位置情報が、偶然リポストした人の興味と合っていたケース。
たとえば、あなたが「#渋谷カフェ」で可愛いラテの写真を投稿していたとしましょう。
たまたまそのタグを検索していた外国人ユーザーが「オシャレじゃん!」と思って、リポストする。
そんな流れ、実はよくあります。
とくに最近は、インスタのアルゴリズムが“自分の関心に近い投稿”を積極的に見せるようになっていて、フォロー関係なく投稿が拡散されやすい状態になっています。
つまり、知らない人からの再投稿通知は「インスタの仕様によるもの」であることが多いわけです。
もちろん、不安に感じるのは当然。
「自分の顔が写ってる投稿を、知らない人に勝手に使われるのはイヤ…」
その気持ち、めちゃくちゃ分かります。
だからこそ、まずは通知の正体を正しく知ることが、不安解消への第一歩になります。
ちなみに、非公開(鍵アカ)に設定すれば、リポスト機能の対象外になります。
非公開アカウントには、そもそもリポストボタン自体が表示されません。
通知が届いたということは、その投稿がリポストされた時点では公開アカウントだった可能性が高いということ。
非公開にした判断は、今後の安心材料になりますよ。
通知の正体が「リポスト機能」だと分かって、少しホッとした人もいるかもしれません。
でも…こう思いませんでした?
「いや、それでもなんか気持ち悪いんだけど」
「これって本当に“仕様”なの?乗っ取られてない?」
では、どうやって「ただのリポスト」なのか「乗っ取り」なのかを見分けるのか?
ここで見分け方を知っておきましょう。
まずはインスタの設定からログイン履歴をチェック。
手順は、
【設定 → セキュリティ → ログインアクティビティ】
ここで、自分のスマホ以外の端末や、身に覚えのない場所やデバイスからアクセスがあれば注意が必要です。
たとえば、「アメリカ合衆国(iPhone)」のような表示があった場合でも、
自分がVPNを使っていたり、海外にいたタイミングなら問題なし。
でも「そんなの絶対使ってない」って状況であれば、早急な対応が必要です。
まずはパスワード変更。
次に「すべてのデバイスからログアウト」の実行。
これだけでも、かなり安心できます。
次に、自分の投稿やDM履歴をざっと見渡してみてください。
このあたりが見つかったら、乗っ取りの可能性ありです。
逆に何もおかしな動きがなければ、通知の原因は“ただのリポスト”だったと判断できます。
通知だけで焦らず、「他に変な動きはないか?」を冷静に見極めていきましょう。
次はメールをチェック。
GmailやYahoo!メールで、「Instagram」「セキュリティ」「ログイン」などのキーワードで検索してみてください。
「パスワードが変更されました」
「新しいデバイスからログインされました」
などのメールが届いていたら、それは何らかの動きがあった証拠。
Instagramの公式メールは「@mail.instagram.com」などの公式ドメインから送られてきます。
「見たことない差出人だけど本物っぽい…」というメールは、フィッシング詐欺の可能性もあるので注意が必要。
リンクを不用意にクリックせず、まずはメールの差出人やURLをよく確認しましょう。
通知が来ただけで、投稿やDMに変な動きがなければそれは“乗っ取り”ではなく、あくまでリポスト機能の通知と考えられます。
一方で、ちょっとでも「おかしいな」と思ったら、すぐに動くこと。
「知らない人にリポストされた」という違和感を無視せず、冷静にチェックを入れる習慣が、あなたのアカウントを守るカギになります。
インスタで「知らない人が再投稿しました」なんて出てきたら、ビビりますよね。
「え、勝手に使われてない?」
「顔出ししてたのに…怖すぎる」
こんな気持ち、あなただけじゃありません。
じゃあ、この“知らない人からの再投稿”をどう防げばいいのか?
ここでしっかり対策しておきましょう。
最も手っ取り早く、かつ効果的なのはアカウントを“非公開”(鍵アカ)にすることです。
非公開アカウントになると、リポスト機能のボタン自体が表示されなくなり、通常の再投稿はできなくなります。
ただし注意点もあります。
非公開といえども、フォロワーであればスクリーンショットを撮ったり、自分のストーリーに画像を貼り付けて再共有することは可能です。
つまり、「完全防止」ではないということ。
とはいえ、外部からのアクセスや無関係な人からのリポストはこれで遮断できるので、かなり有効な手段であることは間違いありません。
意外と見落としがちなのが、リールとストーリーの設定。
リールは公開状態だと“おすすめ欄”に載りやすく、フォロー外にもどんどん拡散されます。
実際、
「タグ付けしてなかったのに、リールだけ再投稿されてた」
という声もちらほら。
一方でストーリーは、公開アカウントであっても、リポストできるのはフォロワーに限定されます。
しかも、「ストーリーの共有を許可」するかどうかの設定も可能なので、ここをオフにすればフォロワーの再共有も防げます。
【設定 → プライバシー → ストーリー → シェアを許可】の項目をチェックしてみてください。
すでに再投稿されてしまった場合。
その相手が明らかに不審だったり、スパムっぽい動きをしているなら、ブロックや報告も選択肢になります。
相手のプロフィールに飛んで「…」をタップ →「ブロック」または「報告」
ただし、公開投稿のリポストは、Instagramの利用規約上「正当な機能の利用」とみなされるため、通報しても受理されない可能性が高いです。
そのため、通知が来ただけで慌てて通報しても、Instagram側が動くケースは少ないのが実情。
だからこそ、再発防止の意味でも、自分側の設定で“広がり方”を制限するのが確実なんです。
最後に、あなたが普段インスタに投稿している内容。
「本当に、知らない人に見られてもいい内容ですか?」
このあたり、1つでも心当たりがあるなら、ちょっとだけ設定を見直してみてください。
たとえば、「投稿の一部だけ公開」「リールだけ非公開」といった選択も可能です。
リポスト通知はたしかに“仕様”かもしれません。
でも、それを「不安」と感じたあなたの直感は、決して間違っていません。
今回の記事で
インスタは楽しく使ってこそ価値があるもの。
だからこそ、ちょっとした設定変更や意識の見直しで、“知らない人の再投稿が怖すぎる”という悩みは、グッと減らせます。
まずは今日、設定画面を開くところから始めてみましょう。
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