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参政党の憲法改正草案に問題点?ヤバいと言われる噂は本当か?

 

「参政党の憲法草案に問題点?」

SNSでそんな投稿が流れてきて、つい気になった人もいるかもしれません。

最近よく聞く「ヤバいらしい」という噂。

でも、どこがどう“ヤバい”のか、ちゃんと説明できる人は少ないのではないでしょうか。

実際、「参政党の草案を読んでみたけど、難しすぎてよく分からない」「話題になってるけど、中身までは知らない」そんな声も少なくありません。

この記事では、そんな“もやっとした疑問”をスッキリさせるために、草案の基本から問題点、そして噂の真相まで、順を追ってひもといていきます。

ただの批判ではなく、なぜそう言われるのか? どこに違和感を感じる人がいるのか?

社会の空気や変化を映しながら、じわじわと伝えていきます

参政党の憲法改正草案とは何か

 

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「参政党って、あのオレンジののぼりの人たちでしょ?」

なんとなく見たことあるけど、実はよく知らないという人も、少なくないかもしれません。

参政党は2020年に神谷宗幣(かみやそうへい)を中心に結党された新興の国政政党です。

2022年の参院選で約177万票を獲得して1議席を得たあと、2024年の衆院選で比例区3議席を獲得。

さらに2025年の東京都議選でも4人中3人が当選するなど、地方議会でも勢いを見せています。

彼らが掲げる主なスローガンは「日本人ファースト」。

新型コロナワクチン接種推進策の見直しを訴えたり、オーガニック食品の推奨、教育改革や伝統文化の回復など、多岐にわたります。

そのため「保守的」とも「生活密着型」とも取られ、一部ではスピリチュアルな印象を与えることも。

では、その参政党が2025年5月に発表した「憲法草案」。

これは一体、どんな内容なのでしょうか?

結論から言うと――現行の日本国憲法をかなり大胆に“書き換える”ものです。

たとえば、基本的人権の保障について。

現行憲法では「すべて国民は、個人として尊重される」(第13条)と明記されていますが、参政党の草案では「人権」という言葉自体が明示されず、代わりに「国家」や「共同体」の価値を重視する条文が目立ちます。

また、天皇の位置づけも注目点。

現行憲法では天皇は「日本国および日本国民統合の象徴」(第1条)ですが、参政党の草案では天皇を「元首」とし、「君民一体の国家」と明記。

「国家の中心に据える」というより、「象徴から実体へ」と踏み込んだ形です。

このあたりに、SNSでは疑問や不安の声も。

「これ大丈夫?」

「戦前っぽい…」

という投稿が多く見られました。

一方で、神谷宗幣はXで「これは国民主権を否定するものではなく、国民主権を守るために国家主権を明確にした」と説明しています。

 

確かに、現行憲法はGHQ主導で短期間に作られた背景があり、「日本人の手で憲法を作り直すべきだ」という考え方には、一定の支持もあります。

参政党も「アメリカに押しつけられた憲法を見直す」というより、「日本人の価値観と独立を取り戻す」ことを目指しているようです。

ただし、問題は中身です。

この草案が実際に採用されたら、どうなるのでしょうか?

たとえば、個人の自由より国家のルールが優先されるようになったら?

教育や報道、生活のあらゆる場面に、今までと違う“価値観のフィルター”がかかってくるかもしれません。

それは、まるでスマホのOSがまるごと変わってしまうようなもの。

見た目や使い勝手が変わるだけじゃなく、何を「正しい」と判断するかの基準ごと、入れ替わってしまう可能性もあります。

参政党の憲法草案――

まだ知られていないかもしれませんが、それがもしも日本の新しいルールブックになるとしたら?

その中身を知っておくことは、決して他人事じゃないはずです。

次は、その草案に「どんな問題点があるのか?」を見ていきましょう。

参政党の憲法草案の問題点とは

参政党の憲法草案がどんな内容かをざっくり見てきました。

今回は、その中で「具体的にどこが問題視されているのか?」を取り上げます。

まず注目されているのが、「人権保障」のあり方です。

参政党の憲法草案では、「人権」という言葉が明示されていません。

代わりに「国家」「共同体」「家族」といった、集団を優先する表現が目立ちます。

たとえば、第7条には「家族は社会の基礎」と書かれています。

家族の大切さを訴えているようにも見えますが、Xではこんな声も。

「家族が基本って、じゃあ家庭内暴力や虐待にはどう対応するの?」

「個人の権利より“家”が優先されたら、かえって弱い人が守られなくなるのでは?」

たしかに、現行憲法の第13条には「すべて国民は、個人として尊重される」と明記されています。

これは戦中の“お国のために個人が犠牲になった時代”への反省から生まれた条文です。

しかし、参政党の草案ではこうした個人尊重の文言は登場せず、全体としては「国」や「集団」の利益を優先する方向性が感じられます。

 

次に問題とされるのが、「天皇の位置づけ」です。

草案の第1条では、天皇を「元首」と明記し、「君民一体の国家」を掲げています。

この表現は、戦前の大日本帝国憲法に通じる要素として、Xでもさまざまな意見が出ています。

「元首って…ほんとに現代の話?」

「これ戦前の体制をまるっと復活させたいってこと?」

一方で、神谷宗幣代表は「国民主権を守るために、国家主権を強調したもの」と反論。

「国民が主権者であることに変わりはない」としています。

ここでポイントになるのが、草案に記された制度設計の“曖昧さ”です。

たとえば、選挙制度や司法制度に関する詳細な規定がほとんど見当たりません。

全体の条文数は33条と、現行憲法の3分の1以下。

憲法学者の清水雅彦教授は「非常に未熟で、権力の歯止めが不十分」と厳しく批判しています。

「憲法って、政府がやりすぎないようにする“ストッパー”でしょ?」

そんな素朴な疑問が、SNSでも多く見られます。

 

そして、もうひとつ気になるのが「緊急事態条項」に関する記述。

参政党の草案では、災害や外敵による国家非常事態の際に、特別な権限を政府に認める可能性が示唆されていますが、具体的な発動条件や制限の範囲は曖昧です。

これについては、自民党の改憲案でも「濫用されるおそれがある」と批判されてきたポイント。

参政党草案はさらに詳細が不明なため、「国家に白紙委任状を渡すのでは」と懸念する声がXで広がっています。

たとえば、表現の自由や財産権が、緊急事態を理由に制限される可能性がある。

それって、どんな影響を私たちの生活にもたらすのでしょうか?

想像してみてください。

政府が「今は非常時だから」と言えば、SNSの投稿が検閲される。

「国益に反する発言は削除」と言われても、どこが“反する”のかは政府の判断次第。

そんな状況が、現実に起こりうるということです。

もちろん、参政党の支持者たちは「日本が外圧に弱い現状を変えたい」「独立国家として主権を強化すべき」と語っています。

神谷代表も「これは国民を守るための創憲だ」と繰り返しています。

ですが、だからこそ――

その「創憲」が私たちの生活にどう影響するのか、具体的に説明されなければ不安は消えません。

次のパートでは、「なぜ今こんな草案が出てきたのか?」

そして「なぜ一部の人たちは『これはヤバい』と感じているのか?」を掘り下げていきます。

なぜヤバいと言われているのか

「参政党 やばい」で検索すると、Xではたしかに多くの声が上がっています。

この投稿には1.7万のいいねがついています。

そして、こちらには1.6万のいいねが。

では、なぜそこまで“ヤバい”と感じる人が増えているのでしょうか?

ひとつは、SNSや動画サイトでの“異常なほどの露出”。

メディアが取り上げない政党、という触れ込みがかえって拡散力を増し、アルゴリズム上も優位に働いているようです。

その情報量に圧倒されて、「何か変だな…」という違和感を持つ人が出てきています。

 

さらに、神谷氏のロリコン容認発言もちょっとヤバいですよね。

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さらに「メロンパン一個食べて翌日死んだ人は沢山見てます」というポストも発見。

この発言をしたのはこの人みたいです。

ただ、この発言は3年ぐらい前のことみたいですね。

Xにはこんな声があります。

裁判なしで死刑が行えると書かれているとのこと。

そんな憲法草案を読んだのか問いかける投稿には、1万いいねがついています。

 

国民の多くは難しい話をされても、正直ピンときません。

今の暮らしに直結する不満や不安――まずはそこをどうにかしたい。

多くの人がそう感じているからこそ、「わかりやすくて響く言葉」が心に刺さるのです。

そのメッセージが、自分の代わりに言ってくれている気がする。

だからこそ、つい惹かれてしまう。

結局のところ、「SNSでよく見るし、愛国っぽくていいかな」と思っていた人が、草案の“国家優先”や“人権の薄さ”に気づき、急に不安になっている。

その温度差が、“ヤバい”という言葉に凝縮されているのかもしれません。

そしてその“ざわつき”は、まさに今も広がり続けています。

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