Nintendo Switchを新しく買いかえた人がまずやるのが「まるごと転送」。
ゲームデータも設定も全部移せる便利な機能です。
でも、そこで思わぬ落とし穴にハマってしまう人がいます。
画面にこう表示されるのです——
「この本体とセットになっているソフトがまだ登録されていません。ニンテンドーeショップで登録してから先に進んでください」
意味がわからず、何をどうすればいいのか迷う声も多いです。
今回は、なぜそんなエラーが出るのか?
どうやって解決すればいいのか?
そして“なぜこんなしくみになっているのか”を、わかりやすく解説します。
目次
データ転送ができない?
新しいSwitchに買いかえた人が最初にぶつかる壁——
それが「データ転送できない問題」です。
とくに多いのが、こんな表示が出て進めなくなるケースです。
「この本体とセットになっているソフトがまだ登録されていません。ニンテンドーeショップで登録してから先に進んでください」
え?なにそれ?と思った人は多いはず。
でも実はこのメッセージ、ある“しくみ”を知らないと解読できません。
それは、本体とセットで提供されたソフト——
いわゆる「バンドルソフト」(ダウンロード版やカートリッジで付属したソフト)が原因です。
たとえば、あなたが買ったSwitchに「あつまれ どうぶつの森」がついていたとします。
それは「本体とセット」で提供された特別なソフト。
つまり、そのソフトは旧本体のアカウントと紐づけられているのです。
新しい本体でそれを使おうとしたとき、アカウント認証がされていないと使えません。
せっかく手に入れても、ニンテンドーアカウントへの紐づけが済んでいないため、“自分のもの”と認められない——そんな不条理が起きているのです。
そしてこの認証、ゲームを始めるだけでは、eショップでのアカウント認証が完了しないのです。
次に、どうすれば登録できるのか?
eショップでの操作方法と注意点を解説していきます。
ゲームの引っ越しでつまずいた人が、ほんとうに困っているのは「データ」ではなく、「所有の証明」なのかもしれません。
eショップ登録って何?どこでやるの?
「登録してから進んでください」と言われても、どこでどう登録するのかが分からない。
そんな声が多くあがっています。
画面には「ニンテンドーeショップで登録して」と表示されますが、その具体的な操作が見えづらいのです。
どこで何をすればいいのか?
手順はこうです。
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Switch2でeショップを開く:ホーム画面から「ニンテンドーeショップ」を選択。
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アカウント選択:右上のユーザーアイコンをクリック。
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「本体同梱製品」確認:メニューをスクロールし、「Products Bundled with Console」を選択。
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登録:表示される画面で「確認」→「保存」を選び、ソフトをニンテンドーアカウントに登録。
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ダウンロード:登録後、自動でダウンロード開始。ホーム画面で進捗確認。
これで、ソフトがそのアカウントと正式に紐づけられます。
多くの人がこの操作を見落とす理由は、「登録を後回しにしても、ソフトが一時的に使える場合があるから」です。
起動できてしまうと、「登録なんていらないんじゃないか」と勘違いしてしまいます。
見た目には使えていても、名義が自分になっていない以上、後で制限がかかるのは当然です。
さらに注意が必要なのは、「ニンテンドーアカウントをSwitch本体に連携し、ユーザーと紐づける」操作です。
これをやっていないと、いくらソフトをeショップで表示しても、そのユーザーとは無関係として処理されてしまいます。
eショップでの認証を済ませ、ソフトを正しく管理しましょう。
そうしないと、あなたのデータが“使えない財産”になってしまうかもしれません。
なぜそんな登録が必要なのか
「ソフトはもう入ってるのに、なんでまた登録しなきゃいけないの?」
そう思った人もいるかもしれません。
でもこの“登録”という操作には、任天堂が用意したちゃんとした理由があります。
一言でいえば、それは「デジタルライセンスの管理と所有者の確認」です。
昔のゲームは、物理カセットを差し込めばすぐ遊べました。
つまり、持っている=遊べる、という単純なしくみでした。
でも今のゲームは多くが「ダウンロード版」。
これは、アカウントという“名前”にソフトを結びつけて管理されます。
たとえるなら、
昔は鍵だけで家に入れたけど、今は住人のIDカードがないと入れないマンションのようなもの。
カギ(ソフト本体)があっても、本人確認(アカウント認証)がなければ中に入れません。
では、なぜここまで厳しくしているのか?
それは、不正コピーやアカウントの乗っ取りなどを防ぐためです。
たとえば、ある人が買ったゲームを、他人のSwitchに無制限にコピーできてしまったら、それはメーカーにとって大きな損失になります。
だから、きちんと「この人が持っているソフトです」と証明できる仕組みをつくっているのです。
登録が済んでいないと、「持っているのに使えない」状態になることもあります。
それは、設定ミスや認証忘れといった小さなことでも起きるのです。
少し手間でも、しっかり確認しておくことで、あとからのトラブルを防ぐことができます。
データの引っ越しでつまずく人の落とし穴と回避策
Switchの「データの引っ越し」を試みる人は、大きく2つのタイプに分かれます。
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親が子どものために新しいSwitchを用意する場合
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自分の旧Switchから新しい本体へ乗りかえる場合
どちらもよくあるパターンですが、意外と見落としやすい落とし穴がいくつかあります。
親のアカウントで買ったソフトが使えない
たとえば、親のニンテンドーアカウントで購入したソフトを、子どもが旧Switchで使っていたとします。
そのまま子どものアカウントで新しいSwitchに引っ越しただけでは、ソフトが起動できなくなることがあります。
なぜなら、ソフトは親のアカウントに紐づいているからです。
新しいSwitchでそのソフトを使うには、親のアカウントでもログインしなければいけません。
これはたとえるなら、
お父さん名義のマンガ本を息子が持っていても、自分の本としては使えないようなもの。
“家族のもの”という感覚でも、デジタルではそうはいかないのです。
ダウンロード版のソフトはアカウント必須
Switchのダウンロード版ソフトは、すべてニンテンドーアカウントにひもづいています。
だから、新しいSwitchで使いたい場合は、同じアカウントでログインし、eショップから再ダウンロードする必要があります。
「データを引っ越したのに、ソフトが動かない」というケースの多くは、これが原因です。
バンドルソフトの登録忘れ
とくに多いのが、セット販売のダウンロード版ソフト(例:マリオ同梱版など)でのつまずきです。
このようなソフトは、旧本体で登録=認証されていないと、新しい本体で使えません。
事前にeショップでニンテンドーアカウントを使ってソフトを認証する必要があります。
回避策まとめ
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引っ越し前に、eショップでソフトのアカウント認証を済ませる
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ソフトを購入したニンテンドーアカウントで、新しい本体にログインする
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家族間で複数ユーザーがいる場合、どのアカウントで購入したかを確認しておく
Switchの引っ越しは、アカウントとソフトの管理をしっかり行う必要があります。
「持っているのに使えない」というトラブルを防ぐためにも、事前の確認がカギになります。