2026年2月20日、札幌地裁で下された判決が、漫画業界に激震を走らせました。
元高校美術講師でありマンガワンの人気作『堕天作戦』の作者・山本章一氏に、1100万円の損害賠償命令。
当時15歳だった教え子への3年間にわたる加害行為が認定されたのです。
この判決をきっかけに、「山本章一」という名前の裏にある本名、経歴、そして過去の前科までが次々と明るみに出ています。
ネットでは顔画像やSNSアカウントの特定を試みる動きも活発化。
「表の顔」と「裏の顔」のあまりのギャップに、多くの人が言葉を失っている状況です。
この記事では、報道や判決関連の公知情報をもとに、山本章一氏の素顔と経歴を改めて整理していきます。
目次
山本章一氏の本名が栗田和明(くりた かずあき)であること。
これは2月20日の札幌地裁判決以降、あしたの経済新聞や弁護士ドットコム系メディア、J-Castなど複数の報道で明らかにされています。
判決文自体は被告を匿名扱いにしていますが、被害者側弁護士の会見や関係者への取材を通じて本名が特定されました。
もはや報道各社が事実として扱うレベルに達しており、山本氏側がこの情報を否定したという話も今のところ出ていません。
では、栗田和明氏はどんな経歴の持ち主だったのか。
講師時代から漫画家デビューまでを時系列で見ていくと、その「二つの顔」がじわじわと浮かび上がってきます。
2010年代の中盤から2020年頃まで、栗田氏は北海道の私立高校で美術講師を務めていました。
デッサンやイラストを教える先生として、生徒と接する日々。
通信制キャンパスという特性上、個別指導や課題の添削が中心で、生徒との距離がかなり近い環境だったようです。
一方で、漫画家としての道も並行して歩んでいました。
2011年頃から漫画投稿サイト「漫画 on Web」でネーム大賞の佳作などを受賞。
そして2014年、小学館「裏サンデー 第3回連載投稿トーナメント」で『堕天作戦』が優勝し、プロデビューが決まります。
2015年2月からマンガワン・裏サンデーで連載がスタートすると、重厚なSFファンタジーの世界観が評価され、2019年のWEB漫画総選挙で3位を獲得。
講師をしながら人気漫画家でもあるという、いわば「二足のわらじ」で順調にキャリアを積んでいたわけです。
ところが2020年2月、突然の休載。
当時は「体調不良」と説明されていましたが、判決後に明らかになった事実は、まったく別のものでした。
同時期に児童ポルノ(作成・所持)で罰金30万円の略式命令を受けていたことが、被害者側弁護士の会見で公表されたのです。
そしてこの頃に講師も退職したとされています。
2022年7月には被害女性が民事提訴。
同年10月31日に堕天作戦の連載が完全終了した際、山本氏は公式アカウントで「現在も継続中の私的なトラブル」「堕天作戦は甦ります」と意味深なメッセージを残しました。
当時はファンの誰もが「私的なトラブル」の正体を知らなかったはず。
しかし今にして思えば、それは裁判沙汰を「私的なこと」で片付けようとする言葉だったのかもしれません。
WEB漫画総選挙3位の人気作家で、教壇に立つ美術講師。
表から見れば、夢を追いながら生徒を育てる理想的なクリエイター像です。
しかし判決で認定された行為は、その教壇から最も遠い場所にあるものでした。
「漫画の話をしてあげるよ」「父親代わりになるよ」と、家庭環境に悩みを抱える15歳の生徒に近づき、信頼関係を武器にして3年間にわたる支配を続けた。
裁判所は「判断能力の未熟さと自己肯定感の低さに付け込んだ」と厳しく認定し、山本氏の「真剣な交際だった」という弁明を一蹴しています。
Xやはてなでは「作品の支配テーマが現実の加害と重なる」との指摘まで飛び出しています。
ファン層からは「全巻処分した」「もう読めない」という声が溢れ、表の顔を信じていた人ほどショックが大きかったことは容易に想像がつきます。
ネットでは判決直後から、山本章一氏の顔やSNSアカウントを特定しようとする動きが活発になっています。
しかし結論から言うと、確かな情報は驚くほど少ないのが現状です。
ここでは、顔画像・SNS・勤務先校・講師時代の評判について、現時点で分かっていることを整理しておきます。
まず顔画像について。
山本章一氏の確定した公式顔写真は、2月27日時点で一切公開されていません。
マンガワンの作者ページにも、単行本の奥付にも、公式Xアカウントにも顔写真は掲載されたことがない。
ウェブ漫画家としてデビューしたため、もともと顔出しを徹底的に避けるスタイルだったようです。
ネット上では「講師時代の集合写真」や「特定された画像」なるものが一部で出回っていますが、いずれも本人確認が取れていないもの。
Xや5chに「顔画像特定スレ」が立っているものの、ほとんどが誤認やフェイク画像だとされています。
正直、こういう状況では鵜呑みにしないのが賢明でしょう。
SNSアカウントも同様で、公式に確認できるものはほぼありません。
Facebookについては同姓同名の一般アカウントが複数存在しますが、本人と断定できるものはなく、事件後すぐに非公開化や削除された可能性が高いとみられています。
X(旧Twitter)についても、確認できるのは『堕天作戦』の作品公式アカウントのみ。
個人アカウントが特定されたという確かな情報は出ていません。
顔もSNSもここまで出てこないのは、ある意味で徹底しているとも言えます。
事件発覚前から「私的トラブル」という言葉で身元を隠し続けてきた経緯を考えると、デジタル上の痕跡を極力残さない意識があったのかもしれません。
山本章一こと栗田和明氏が講師を務めていた学校については、報道で北海道芸術高校(通信制・札幌サテライトキャンパス)と特定されています。
判決文には「北海道の私立高校で美術講師を務めていた50代男性」と記されており、これと一致する学校として各メディアが報じました。
通信制の高校というと、あまりなじみのない方もいるかもしれません。
通常の全日制と違い、登校日数が限られていて、レポート提出やスクーリング(対面授業)を組み合わせて単位を取る仕組みです。
生徒一人ひとりに合わせた個別対応が多くなるため、必然的に講師と生徒の距離が近くなりやすい環境になります。
家庭環境に事情を抱えて通信制を選ぶ生徒も少なくないため、自己肯定感の低い生徒が多い傾向にあるとも言われています。
判決では、まさにこの環境が悪用されたことが指摘されました。
学校法人に対する使用者責任の請求は「行為が授業時間外・場所外」として棄却されましたが、ネットでは「学校がまったく把握していなかったのか」と疑問視する声も上がっています。
講師時代の山本氏は、「親しみやすい先生」「漫画の裏話を教えてくれる面白い人」として一部の生徒からは好評だったとされています。
プロの漫画家が直接デッサンやイラストを教えてくれるわけですから、漫画好きの生徒にとっては憧れの存在だったことでしょう。
しかし、判決で認定された内容を知ると、この「親しみやすさ」こそがグルーミングの入り口だったことが分かります。
グルーミングとは、加害者が被害者の信頼を少しずつ獲得し、心理的な支配関係を築いていく手法のこと。
課題後の送迎を装って車内で二人きりになる、「父親代わりだよ」と家庭の悩みに付け入る。
こうした行為がすべて、信頼を悪用するためのステップだったと裁判所は認定しました。
事件発覚後のネットでは、「当時から女子生徒と親しすぎるという噂があった」という後付けの情報も散見されます。
こうした話の真偽は確認しようがありませんが、いずれにしても「親しみやすい先生」という仮面の下で何が行われていたのかを考えると、教育現場における距離感の問題は改めて考え直す必要がありそうです。
この事件で多くの人が衝撃を受けたのは、判決で認定された行為の凄惨さだけではありません。
山本章一氏には、今回の裁判より前に、すでに前科があったという事実です。
2020年頃、児童ポルノ(作成・所持)で罰金30万円の略式命令を受けていたことが、被害者側弁護士の会見で明らかにされました。
この件は判決文でも関連が示唆されており、今回の被害者女性が警察に相談したことが発覚のきっかけの一つになったとも言われています。
ここで多くの人が感じるであろう疑問は、「前科があるのに、なぜ漫画家として活動を続けられたのか」ということ。
これには、漫画業界の構造的な問題が大きく関わっています。
罰金刑は確かに前科として記録に残りますが、その情報が自動的に出版社に共有される仕組みは日本にはありません。
つまり、出版社側が積極的に調べない限り、前科があっても普通に仕事を続けられてしまうのです。
小学館は2020年の休載時に「体調不良」と公表していました。
前科の事実を把握していたのか、あるいは意図的に目をつぶっていたのか。
この点について小学館は2月27日時点で一切のコメントを出していません。
ただし、2021年5月には担当編集の成田卓哉氏が被害者・山本氏との3者LINEグループを作成し、「150万円即払い+守秘義務」で事態を収めようとしていたとするリーク情報が出ています。
もしこれが事実であれば、遅くとも2021年の時点で編集部は事件の概要を知っていたことになる。
それでも連載を「私的トラブル」として処理し、別名義での活動まで継続させていた疑いがあるわけです。
Xでは「前科持ちの作家を知りながら起用し続けた小学館は共犯だ」という声が後を絶ちません。
「罰金30万円で済んで、民事で1100万円。結局お金で解決できる世界なのか」という怒りも根強い。
一度目の罪で止められなかった結果、被害がさらに深刻なものになったと見る人も多いでしょう。
漫画業界に限らず、「前科があっても周囲が見て見ぬふりをすれば活動を続けられる」という構造は、あらゆる業界に潜んでいる問題なのかもしれません。
ネットでは「二度と業界に戻すな」「永久追放以外ありえない」という声が圧倒的多数を占めています。
被害女性は今もPTSDと闘い続けていて、大学中退にまで追い込まれました。
加害者が名前を変えて再び漫画を描ける可能性が残されている一方で、被害者の人生は元には戻らない。
この非対称さこそが、人々の怒りの核心にあるのだろうと感じます。
現在も小学館からは一切の公式声明が出ておらず、山本氏本人からの謝罪や新たな発言もありません。
控訴期限は3月下旬頃(判決から30日以内)とされており、今後の動き次第ではさらに大きな展開が待っている可能性もあります。
被害に遭われた女性の心の回復を心から願うとともに、この事件が業界の体質を変える転機になってほしいと、一人の読者として切に思っています。
This website uses cookies.