『呪術廻戦』本編の激闘が終わった“数十年後”の世界を描く続編、『呪術廻戦≡モジュロ』。
死滅回游を終えた後の世界が描かれていて、ファンとしては「こういう日常回が見たかった!」と胸が熱くなる内容でしたよね。
そんな中、久しぶりに再会した釘崎野薔薇が虎杖悠仁に放った「ある一言」が、いまネット上で大きな議論を巻き起こしているんです。
「虎杖、もう歳取らないんじゃない?」
さらっと描かれたこのシーン、読んでいるときは「野薔薇ちゃんらしい軽口だな~」なんて笑って見ていたんですが……よくよく考えると、これってめちゃくちゃ怖い伏線なんじゃありませんか?
数年ぶりに会った仲間たちは明らかに大人っぽくなっているのに、虎杖だけ時間が止まっているとしたら。
今回は、この野薔薇の発言の真意と、虎杖が「不老」になってしまった可能性について、主婦目線で分かりやすく、でもガッツリ深掘りして考察していきます!
目次
まず最初に冷静になって確認しておきたいのが、野薔薇ちゃんの言い方です。
彼女はシリアスな顔で「あんた、身体がおかしいわよ」と言ったわけではありません。
久しぶりに会った友達に対して、「あれ、なんかお前全然変わってなくない? 若作り?」なんて茶化すような、あくまで冗談めかした軽い口調でした。
私たちも久しぶりに会った同級生に「全然変わらないね~!」なんて言うこと、よくありますよね。
あの感覚に近いのかもしれません。
ですが、そこは『呪術廻戦』。
作者の芥見先生のことですから、ただの世間話に重要な意味を持たせている可能性が高いんですよね……。
では、なぜこの何気ない一言がここまでファンの心をざわつかせているのでしょうか。
理由は大きく分けて3つあると考えられます。
作中の時間は数年が経過しています。
成長期の数年って、顔つきや体つきがガラッと変わるものですよね。
実際、他のキャラクターたちは以前よりも大人びた雰囲気をまとっています。
それなのに、虎杖だけが「高校生の時のまま」に見える……。
野薔薇ちゃんも、その違和感を直感的に感じ取ったのではないでしょうか。
虎杖は長い間、呪いの王・両面宿儺を体内に宿していました。
ただの同居ではありません。
完全に肉体が馴染むレベルで融合していた時期があったわけです。
あれだけ強大な呪いの影響を受けて、身体に何の変化も起きていないと考えるほうが、むしろ不自然かもしれません。
これが一番の理由かもしれません(笑)。
この作品は、何気ないギャグシーンやセリフが、後になってとんでもない悲劇や真実の伏線だった……という展開が多すぎます。
だからこそ、読者は「野薔薇の勘は当たるから怖い」と身構えてしまっているんですね。
では、実際に虎杖が歳を取らなくなっている可能性はあるのでしょうか?
作中の設定を振り返りながら、可能性がありそうなポイントを整理してみました。
一番の根拠は、やはり「宿儺の指を20本すべて取り込んだ」という事実でしょう。
約2年間もの間、特級呪物と一体化していた虎杖の肉体は、すでに人間という枠組みを超えてしまっている可能性があります。
また、公式ファンブックなどで示唆されている「虎杖は宿儺の器として作られた」という設定も気になりますよね。
最初から「頑丈で壊れない(=老化しない)」ように設計されていたとしたら……と考えると、背筋が凍る思いです。
一方で、「さすがに考えすぎでは?」という見方もあります。
虎杖といえば驚異的な回復力が持ち味ですが、これは「傷の治りが早い」だけであって、「老化しない」のとは別物だという意見です。
それに、もし本当に身体に異変が起きていたら、虎杖本人がもっと気にしていそうですよね。
今のところ本人からの言及が一切ないのも、不老説を決定づけるには弱い点と言えるでしょう。
個人的には、「不老であってほしくない(普通に幸せになってほしい)」という願望も含めて、まだ確定ではないと信じたいところです!
ここで気になるのが、同じく宿儺の器となった伏黒恵くんのことです。
「虎杖が不老なら、伏黒もそうなっちゃうの?」と心配になりますが、これについては「可能性は限りなく低い」と言えそうです。
二人の状況には、明確な違いがあります。
それは「宿儺の指を消化して取り込んだかどうか」です。
虎杖は指を食べ、体内で呪力を定着させていきました。
一方で伏黒は、宿儺が強制的に肉体を乗っ取っただけで、指そのものを摂取して融合したわけではありません。
また、宿儺が伏黒の中にいた期間も、虎杖の2年間に比べればごくわずかな時間でした。
この「期間の短さ」と「融合のプロセス」の違いから見ても、伏黒の肉体が変質して不老になるということは考えにくいでしょう。
伏黒くんに関しては、ひとまず安心して良さそうですね。
今回の野薔薇ちゃんの発言、みなさんはどう受け取りましたか?
現状の情報を整理すると、こんな感じです。
まず、野薔薇の発言はあくまで「見た目の印象」と「軽い冗談」の範囲であること。
そして、虎杖の不老説は「状況証拠的にはあり得るけど、確証はない」という段階です。
伏黒に関しては、ほぼ心配ないでしょう。
ただ、芥見先生は私たちの予想の斜め上を行く展開を用意していることが多いので、「実は伏黒も……」なんてどんでん返しが来る可能性も、0.01%くらいは覚悟しておいたほうがいいかもしれません(笑)。
物語が終わってもなお、こうして考察で盛り上がれるのは『呪術廻戦』の大きな魅力ですよね。
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