「また手に入らなかった」
「うちの子も泣いた」
そんな声がSNSにあふれるたび、心がザワつきます。
マクドナルドのハッピーセットが発売されると、なぜ毎回こうなるのか。
人気キャラクターとのコラボと聞けば、わくわくするはずなのに、現実は“転売ヤーとの競争”が待っています。
ルールはあるし、呼びかけもある。
けれど、なぜマクドナルドは転売を本気で止めないのか。
同じ問題が繰り返される背景には、どんな理由があるのか。
これまでの経緯を知らなくても、気づけば「おかしいな」と感じている人が多くいます。
この記事では、企業の対応や現場の声、法的な事情まで、じっくりと掘り下げていきます。
2025年5月16日にスタートしたマクドナルドのハッピーセット「ちいかわ」「マインクラフト ザ・ムービー」コラボ。
発売初日から全国各地の店舗で行列が発生し、その日のうちに売り切れる店舗が続出しました。
SNSを開けば、
「やっと来たのにもう終了してた」
「子どもが欲しがっていたのに買えなかった」
という声が、いくつも流れてきます。
そして、フリマアプリでは「新品未開封」「コンプリートセット」と並ぶ商品たち。
おもちゃ1体が定価の3倍近い1500円、セットで5000円以上。
※現在は安くなってます。
またか、と思った人は少なくないはずです。
そして、「なぜマクドナルドはこれを毎回放置するんだろう?」という疑問も。
マクドナルドは公式サイト上で「1人4セットまで」と購入制限を明記し、
転売または再販売、その他営利を目的としたご購入はご遠慮ください
とも呼びかけています。
つまり、ルールはある。
でも、それが現場でしっかり機能しているかというと――そうでもなさそうです。
SNSでは「制限を無視して買えた」といった報告も見られるほか、「店舗によって対応が違うのでは?」という声も多く上がっています。
ルールがあっても、それをどう徹底するか。
なぜ、ここまで大きな反響があっても、本気で転売対策を強化しないのか?
その理由には、いくつかの現実的な事情があるようです。
まず、法律的に個人の転売を完全に規制するのは難しいという点。
商標権や不正競争防止法に抵触するようなケースを除き、フリマアプリでの個人売買は基本的に合法とされています。
マクドナルド側が、「転売はやめてください」と呼びかけたとしても、それ以上の強制力を持たせることは困難なのです。
また、人気キャラクターとのコラボは、どれほど需要があるかを正確に予測するのが難しいため、在庫を必要以上に抱えることもできません。
その結果、このような見方が、企業内部でも優先されてしまっているのかもしれません。
SNSではこんな投稿も見かけました。
「結局売れれば勝ちでしょ」
「子どもじゃなくて、大人の財布を見てる」
言い過ぎだとは思いつつ、たしかに“売上”だけを見れば、今回の施策は大成功。
でも、“目的”はどうだったのでしょうか。
しかも今回は、おもちゃだけ受け取って食べ物を捨てるという報告まで出てきました。
横浜の一部店舗で起きたとされるこの行動は、SNS上でも大きな話題になりました。
「おもちゃ欲しさに、ハンバーガーを捨てるなんて」
「子ども向け商品で、こんなことが起きるなんて」
アイドルグループ・仮面女子の猪狩ともかさんも、「ハンバーガーを捨てる行為に胸が痛む」と投稿。
商品に罪はないけれど、それを扱う人間の手で、“意味”が変わってしまうこともあるのだと、改めて感じさせられます。
マクドナルドは転売目的の購入を控えるよう呼びかけているものの、それがどれほど実効性を持っているのかは、依然として不透明です。
「またか」と感じる人がいるたびに、本来の“ハッピーセット”が、少しずつ“モヤモヤセット”に変わってしまっているのかもしれません。
マクドナルドのハッピーセット。
毎回、発売されるたびに、なんだかんだで話題になります。
でも、今回はとくに早かった。
発売初日、午前中には「売り切れ」の文字があちこちで踊っていました。
それだけならまだしも、SNSでは
「子どもに買ってあげられなかった」
「並んだのに買えなかった」という声が多くて。
ちょっとした悲鳴みたいにも聞こえました。
一方で、フリマアプリを開くと、新品未開封のちいかわやマイクラのおもちゃたちが、ずらりと並んでいる。
あれっ?
これ、どういうこと?
「マクドナルドさん、また転売されてますよ」
そう言いたくなるのも無理はありません。
マクドナルドは、たしかに「1人4セットまで」と購入制限を出していて、「転売目的のご購入はご遠慮ください」と注意喚起もしています。
じゃあ、なぜこんなに転売が止まらないのか。
どうして「本気の対策」を取らないのか。
――今回はその理由を考えてみたいと思います。
まず、現実問題として、転売対策にはさまざまな制約があるのかもしれません。
たとえば、店舗での個数制限。
これは、ルールとしては存在していても、すべての店舗で同じように徹底されるわけではないようです。
混雑時に何度も確認するのは、店員さんにとっても大変。
「列に並び直せば、また買える」といった報告も出てきています。
そこには、現場ごとの対応力の差もありそうです。
言い換えると、ルールと運用のあいだに“すきま”があるということ。
また、転売そのものを法律で取り締まるのは、かなり難しい問題です。
たとえば、「チケットの高額転売」は法律で禁止されていますが、ハッピーセットのおもちゃの転売は法的に規制が難しい。
商標権や不正競争防止法に明確に抵触しない限り、「出品しただけ」で取り締まることはできません。
たとえマクドナルドがフリマアプリ運営に「削除してほしい」と要請したとしても、
削除を求めても、転売出品が続くのが実情です。
つまり、「やめて」と言っても、「やめてもらえるとは限らない」んです。
そして、もう一つ。
これは、ちょっと言いにくいけれど、でも触れておきたいこと!
転売目的でも、とにかく商品が売れれば企業としては“売上”になる。
それって、ある意味では“広告”としての効果もあるんですよね。
もちろん、「そんなことのためにやってるんじゃない」と企業は思っているかもしれません。
でも、結果としてそう見えてしまう部分もあるんですよね。
だからこそ、SNSではこんな声が出てきます。
「子どもより、大人の財布を見てる」
「話題性だけを優先してるように見える」
それは、たぶん、批判というより期待の裏返しなんだと思います。
そして、もう一つ大事なポイント。
「じゃあ、予約制にすればいいんじゃない?」
「子ども連れに限定すればいい」
たしかに、それらの対策は有効かもしれません。
でも、それを全店舗で実施するには、システム的にも人手的にもコストがかかる。
朝から行列ができて、注文が殺到しているなかで、
「お子さまはご一緒ですか?」
「何個目ですか?」
って確認するのは、現場の負担がとても大きいんです。
それを考えると、「もうこれ以上は難しい」と判断している可能性もある。
ただ、現状のように、
そういう状態が続くと、「本当に子どもたちのためにやってるの?」って疑問が膨らんでしまいます。
消費者は、それを感じ取ってしまうんですよね。
思っているよりずっと、敏感に。
だから、今のように、対策が不十分では、期待に応えられない。
少しずつでもいいから、「この問題をちゃんと考えています」と伝わる行動を。
それがあれば、「またか」という声も、少しずつ減っていくかもしれません。
そして、“ハッピーセット”という名前に、ちゃんと「ハッピー」が残るように。
Xにはこんな投稿がありました。
まさにその通りだと思います!
次に子どもがワクワクしながら「行きたい」と言ったとき、大人が胸を張って「行こう!」って言えるように世の中が変わっていくことを願うばかりです。
「またか」
このひとことに、たくさんの怒りと、あきらめと、悲しみが詰まっています。
ハッピーセットが発売されるたびに、SNSにはこの言葉が並びます。
今回の「ちいかわ」「マインクラフト」のコラボでも、やっぱり起きました。
子どもたちのためのはずの商品が、いちばん届いてほしい子どもたちに届かない。
それが、もう何度目なのかも分からないくらい、繰り返されています。
でも、マクドナルドから出てくるのは、いつもと似たような対応。
たしかに、何もしていないわけではありません。
でも、じゃあそれで「転売が止まったか」と聞かれると、答えはノーです。
フリマアプリでは、今回もすぐに商品が高額で出品されました。
しかも、一部店舗では購入制限が徹底されていないとの報告もありました。
「一人4つまで」のルールが守られなかったという声も出ています。
そしてSNSには、また同じ声が並びます。
「子どもに買ってあげられなかった」
「何店舗回っても無理だった」
「転売ヤーばっかり得してる」
そうした声に、共感とリポストが重なって、気づけば“ハッピーセット”が“トレンドワード”に。
ただし、“うれしい意味でのトレンド”ではありません。
「またか」という投稿に、
「本当にそれ」
「マクドナルドは学ばない」とのリプライがつく。
そして、それが拡散される。
まるで、悲しみのデジャヴです。
もちろん、企業側にも事情があります。
それも分かります。
でも、分かるからこそ、こう思うのです。
「じゃあ、いつになったら変わるの?」
問題は、“対策があるか”ではなく、“対策が効いているか”です。
ハッピーセットのたびに炎上している現実がある以上、いまの方法では不十分だと認めるところから始めるべきじゃないでしょうか。
同じ失敗を繰り返しているのに、いつも“想定外”のように扱われる。
そのたびに、親たちはスケジュールを調整して朝から並び、子どもたちは手ぶらで帰って泣く。
一方で、アプリには「即購入OK」「全種セット」の出品がズラリ。
この不公平、いつまで続くのでしょう。
過去にも、同じような騒動がありました。
もはや“人気キャラ=転売ターゲット”という構図が定着しつつあります。
そしてマクドナルドは、これらの事例から何を学んだのでしょうか。
少なくとも、多くの消費者は「学ばれていない」と感じています。
そうして、
「マクドナルド 転売対策 しない理由」
「マクドナルド 問題 放置」
こんなキーワードが、検索欄に並びはじめます。
企業のブランドがどう築かれるかというと、商品力だけじゃなく、信頼でできています。
子どもの笑顔のそばに、マクドナルドがある。
そのイメージは、長年積み重ねられてきたものです。
だからこそ、「またか」と思われたときの失望も大きい。
マクドナルドは、子どもたちに“ハッピー”を届けるはずの存在です。
その使命を忘れないでいてほしい。
そして、「またか」を「今度こそ」に変えていってほしい。
批判が集まるのは、期待があるから。
放置されるたびに、その期待は少しずつ削れていきます。
だからこそ、今。
マクドナルドが転売対策をしない理由は?
企業はなぜ問題を放置するのか?
その問いに、これまでと違う形で向き合ってほしいと、願わずにはいられません。
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