「最近また“いいね欄”が見られるようになるって話、聞いた?」
そんなつぶやきがX(旧Twitter)でぽつぽつと増え始めたのは、ちょっと前のこと。
実際に検索してみたら、意外と同じことを気にしている人、多いんですよね。
思えば、“いいね”ってなんとなく押してしまうもの。
でもそれが誰かに見られるかもしれないとなると、ちょっとドキッとしませんか?
過去の記憶を辿りながら、「あの投稿にも“いいね”したかも…」とヒヤッとした人、少なくないはず。
仕様の変化や不確かな噂に振り回される前に、いま一度立ち止まって、本当に信じるべき情報を見極めておきたいところ。
この記事では、「X いいね欄 復活」というキーワードの裏にある“本当の話”と、あなたのプライバシーを守るために知っておきたい視点を整理してみました。
目次
「え、また他人の“いいね”見られるようになるの?」
そんなざわついた空気がX(旧Twitter)上を駆け巡ったのは、2024年12月頃のことでした。
「明日から“いいね欄”がまた公開されるらしい」
そんな投稿が次々と拡散され、一時はトレンドにまで上がったこの噂。
しかし、結論から言えば、現時点(2025年5月)で「いいね欄」が再公開されるという公式な情報は一切ありません。
Xの公式アカウント(@X、@XEng、@Support)、あるいはイーロン・マスク氏(@elonmusk)からも、これに関する言及はゼロ。
信頼性の高い国内外のメディアにも、復活を示唆する報道は見られません。
そもそも、「いいね欄」が非公開になったのは2024年6月。
その背景には、ユーザーのプライバシー保護や、不要な炎上リスクを減らす意図がありました。
1年近く経っている中での再公開は、方針転換としても不自然です。
つまり、この噂は事実とは異なり、ネット上で生まれた“ノイズ”である可能性が極めて高いということです。
では、なぜここまで信じられてしまったのでしょうか。
火種となったのは、「AHOOニュース」と称するフェイク投稿。
見た目がまるで“Yahoo!ニュース”のようだったためか、ジョークやフェイク投稿の可能性が高いにもかかわらず、誤って信じた人も多かったようです。
その投稿には「明日のアップデートで“いいね欄”が見られるようになる」といった文言が書かれており、X上で1500万以上のインプレッションを記録。
SNSでの“情報拡散力”のすさまじさを改めて思い知らされる出来事でした。
また、ちょうど同じ時期に一部のユーザーが「“非公開”ラベルが消えた」と感じたことで、混乱に拍車がかかりました。
これも誤解やバグに過ぎなかった可能性が高いのですが、ユーザー心理としては「やっぱり何かあるのでは?」と疑念が膨らんでしまったのかもしれません。
こうした背景には、SNSという場の特性、つまり“ちょっとした違和感や勘違い”が一気に拡散される構造があるといえます。
たとえば、過去にも仕様変更に関する根拠のない噂が広まったことがあります。
それに乗じて、冗談やネタ投稿が“事実”のように一人歩きするのは、もはや定番の流れになりつつあります。
「もし本当に復活したら、過去の“いいね”が見られて恥ずかしいかも…」
こんなふうに、不安を感じた人も少なくないでしょう。
でも、安心してください。2025年5月現在、Xでは“いいね欄”は非公開です。
他人のプロフィールにアクセスしても、どの投稿に「いいね」したかは分からない仕組みになっています。
それでも不安が拭えないという方に向けて、今からでもできる備えをご紹介します。
過去の「いいね」を整理する
→ 自分のプロフィール→「いいね」タブで一覧表示。不要な「いいね」はタップで取り消し。
公開されたくない投稿は“ブックマーク”に保存
→ 「いいね」と違い、他人には見えない非公開機能です。
鍵アカウントに切り替える
→ 自分の投稿や「いいね」がフォロワー以外に見えなくなるため、炎上リスクも軽減。
SNSを安心して使うためには、“見られて困る”前提で動いておくことも重要です。
特に仕事関係や親しい人に誤解を与えたくない場合、「自分のオンライン上の振る舞いがどう見えるか?」を定期的に見直すことが効果的です。
「今は大丈夫でも、将来的に公開されるかもしれないじゃないか」
たしかに、仕様変更が100%起きないとは言い切れません。
ただし、Xのような大規模プラットフォームにおいて、ユーザー体験に大きな影響を与える変更には、必ず公式なアナウンスがあります。
それがない状態で「復活するらしい」と断言されているのは、あまりにも根拠に乏しいと言わざるを得ません。
また、仮に再公開される場合でも、今後は「公開/非公開をユーザーが選べるようになる」形が濃厚だと考えられます。
実際、他のSNSでもそのようなプライバシー設定の自由度を重視する流れが加速しています。
そして実際に、過去には仕様変更やバグで、意図せず情報が公開された事例もあります。
そのため、万が一の公開リスクに備える意味でも、「見られて困る“いいね”は控える」などのセルフガードをしておくと安心です。
SNSを日常的に使う私たちにとって、“情報との付き合い方”は避けて通れないテーマです。
今回の「いいね欄復活」騒動をきっかけに、フェイクニュースや噂に惑わされない“情報リテラシー”の重要性が改めて浮き彫りになりました。
そして何より、「それ、ソース見た?」と冷静に言える存在になれます。
ネットの波に飲まれないためにも、自分の中に“情報フィルター”を持つこと。
それが、SNS時代の必須スキルといえるでしょう。
「結局、いいね欄って復活するの?しないの?」
その答えは、現時点では“復活しない”が圧倒的に有力です。
けれど、この一件を通じてわかるのは、“いいね欄の公開/非公開”という表層の話だけではありません。
こうしたスキルや感覚が、私たちの“ネットでの安心感”を守ってくれます。
そして何より、正確な情報を見極め、自分らしいXとの付き合い方を見つけてみてください。
This website uses cookies.