元皇族でも対応が違う理由
さて、「眞子さんの出産、なぜ報道されないの?」というモヤモヤが残る中で、
ふと浮かぶもう一つの疑問。
「でも、守谷絢子さんのときは普通に報道されてたよね?」
そうなんですよね。
そこ、鋭いです。
同じく「元皇族」である守谷絢子さんは、これまでに3回出産されています。
- 2019年11月
- 2022年9月
- 2024年5月10日
いずれの出産も、きちんと宮内庁からの発表があり、大手メディアでもニュースとして取り上げられました。
「いやいや、ちょっと待って。同じ“元皇族”じゃん?」
とX(旧Twitter)でも驚きの声が上がっていました。
「絢子さんはOKで、眞子さんはダメって、なんの違い?」
「制度とか、立場に差があるの?」
そのあたり、実はかなり繊細な違いがあります。
絢子さんは高円宮家の三女で、2018年に守谷慧さんと結婚し、皇籍を離れました。
形式としては眞子さんと同じ“皇籍離脱”ですが、当時から報道の熱量がやや控えめで、比較的穏やかに伝えられていた印象があります。
つまり、絢子さんのご出産は、注目度や過去の騒動の少なさも手伝って、「公表しやすかった」という側面があるわけです。
また、宮内庁が発表した背景として、本人の意向が反映されている可能性も高いです。
「ご報告しても大丈夫です」
といった、非公式な了承があった上で発表されたと考えるのが自然でしょう。
一方で、眞子さんはというと……みなさんご存知のとおり、もうすごかったですよね。
結婚前後のあの報道ラッシュ、記者会見、ネットでの大論争。
しかも、2021年には複雑性PTSDを患っていることが公表され、「そっとしておいてあげて」という空気が社会全体に広がりました。
実際、Xでも
「もう報道しないであげて」
「静かに暮らしてるんだからいいじゃん」という投稿が大多数。
今回の出産に関しても、「発表しなかった」というよりは、「そもそも発表しない選択をした」と見たほうが自然かもしれません。
そして大きな違いがもう一つあります。
それは居住地と公的関わりの違いです。
絢子さんは今も日本在住で、皇室行事などとの距離もある程度近い位置にいます。
一方の眞子さん夫妻は、アメリカ・ニューヨークに在住。
公的な行事には基本的に関わっておらず、プライベートを最優先とした生活を送っています。
そのため、宮内庁としても「把握していない」「承知しておりません」という対応になるわけです。
「そりゃあ距離が物理的に遠ければ、発表どころじゃないよな…」と、思わず納得してしまう部分もありますよね。
また、情報の伝達ルートも違います。
日本にいれば、医療機関や関係者を通じて宮内庁に情報が届きやすいですが、海外となるとそうはいきません。
しかも、今回のように女性セブンが「現地での目撃情報」を元に報道したケースでは、
公的な裏付けが取れない限り、大手メディアは簡単には報じません。
「スクープだけど、裏取りムズすぎ問題」。
これ、記者の間でも“あるある”です。
一部のXユーザーからは「眞子さんの報道が少ないのは不公平?」という声も見られますが、その一方で、「プライバシーを尊重すべき」という意見のほうが多数派。
つまり、制度上の違いよりも、本人の意向+世間の空気+情報の入りやすさの差が、対応の違いとして表れている、というわけなんです。
そして忘れてはならないのが、“報道されやすい空気感”の存在。
絢子さんの出産は、基本的にポジティブな話題として歓迎されました。
いっぽう眞子さんの話題は、どんなトピックであっても「一部が荒れる」ことが多く、
メディアにとっても「扱いが難しいニュース」になってしまっているのが現実です。
祝うニュースなのに、報じると批判を招く恐れがあり、メディアが慎重になる空気があります。
ある意味、それはメディア側の“やさしさ”でもあるのかもしれません。
小室眞子さんの出産は極秘扱いなのか
「もしかして、これって極秘出産だったの……?」
そんな声がX(旧Twitter)でポツポツ出始めたのは、女性セブンのスクープが話題になった直後のことでした。
でも、「極秘」と聞くと、なんだかスパイ映画とか、秘密組織の活動みたいな響きがありますよね。
もちろん、眞子さんが暗号名で出産していたわけではありません。
たしかに今回は、宮内庁からの発表も、大手メディアの大々的な報道もありませんでした。
一部の人にとっては「隠されてる」と感じられたかもしれませんが、そこにはちょっと違った事情があるようです。
まず確認しておきたいのは、小室眞子さんが2021年10月に小室圭さんと結婚し、皇籍を離れたという事実です。
この時点で、眞子さんは“皇室の一員”ではなくなりました。
そのため、出産や私生活に関する情報は、宮内庁の管理・発表の対象外になります。
つまり、「眞子さんの出産は宮内庁の管轄外」なんです。
実際、今回の報道に対して宮内庁は「承知しておりません」とだけコメントしています。
これは否定でも肯定でもなく、あくまで「うちの所管ではありません」という姿勢を示したにすぎません。
また、報じたのは主に女性セブンで、その根拠も「ニューヨークでベビーカーを押す姿が目撃された」といったもの。
公式な発表もなく、現地のメディアでも特に話題にはなっていません。
こうなると、大手メディアも「報道するに足る確証がない」と判断し、静観する形になるのも仕方のないところです。
では、なぜこうした“静かな出産”が選ばれたのでしょうか?
背景には、これまでの経緯があります。
とくに眞子さんと小室圭さんに関しては、結婚を巡る金銭問題や報道の過熱など、さまざまな議論と批判が巻き起こりました。
さらに眞子さんは、複雑性PTSDを患っていることも公表されています。
こうした状況を踏まえれば、本人が「公にしたくない」と考えるのは当然とも言えます。
実際、Xでは
「そっとしておくのが一番いい」
「報じられたらまた疲れちゃうよね」
といった共感の声が多く見られました。
「子どもまで騒がれたらかわいそう」という意見にも、深くうなずいてしまいます。
それならいっそ、静かに祝ってあげる方が、配慮ある対応と言えるかもしれません。
ただし、だからといって「全く報道が不要」というわけではありません。
誰だって、“元皇族”の出産という事実には関心があるものです。
でもその一方で、今は誰もが発信者になれる時代。
一つの報道が、本人や家族にとって過大なストレスになる可能性もあることを、私たちは忘れてはいけません。
かつては、元皇族の結婚や出産が公式に発表されるケースも多かったかもしれません。
しかし今は、“報じない自由”や“発表しない選択”も認められる時代。
もしかすると、これもまた「新しい元皇族のかたち」なのかもしれません。
今回のケースでは、結果的に「極秘出産」という形に見えましたが、それは意図的に隠したわけではなく、本人の意思と報道側の配慮が合致した自然な流れだったと考えられます。
また、ニューヨークという土地も、静かな生活を実現させるための最適な環境だったのかもしれません。
そもそも、遠く離れた地で家族3人が新しいスタートを切っている姿を想像するだけで、ちょっとほっこりしますよね。
最後に、改めて眞子さんの出産が報道されない理由は、制度的な差ではなく、
報道されなかったことが、彼女たちの選んだ“静かな幸せ”を守るための、ひとつの形だったのかもしれません。