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+425発信の正体は?検索に出ない国際番号は詐欺?

 

突然、スマホにかかってきた見覚えのない電話番号。

しかも「+425」という見慣れない国番号で始まり、桁数が10桁の電話番号。

この段階で、警戒心がグッと高まった方も多いのではないでしょうか。

思わずネットで検索してみたけれど──

「ヒットなし」

「情報ゼロ」

「掲示板にも話題がない」

そんな“手がかりゼロ”の状態が、さらに不安をかき立てます。

これは詐欺?それとも何かの重要な連絡?

誰にも相談できないまま、着信履歴だけがモヤモヤと残り続ける…。

こうした状況は近年急増しており、特に「正体不明な海外番号」からの着信は、放置してよいのか迷うケースがほとんどです。

本記事では疑問を、できるだけ平易な言葉で整理します。

「知らない番号には出ない」が最適解とはいえ、状況を理解しておけば、もっと安心して判断できるはずです。

海外番号なのに「国名が出てこない」理由

 

結論から言うと、+425は国際的に標準的な国番号として割り当てられておらず、正式な国や地域に結びつきません

国際電話の番号体系は、ITU(国際電気通信連合)が管理しており、各国には明確な国番号が設定されています。

  • +1はアメリカやカナダ
  • +44はイギリス
  • +81は日本

といった具合です。

ところが、+425という番号帯は、その一覧には存在していないのです。

とはいえ、VoIP(インターネットを使った通話)や電話番号の偽装技術によって、非標準の番号が“見せかけ”として利用されることは可能です。

この点が、今回のような「正体不明の着信」が起こる背景となっています。

発信者番号は“偽装”できる時代に

現在の電話発信は、インターネット回線を使ったVoIP技術が広く利用されており、発信者側が表示される番号を“任意に設定できる”仕組みが存在します。

これは「番号スプーフィング(spoofing)」と呼ばれる技術です。

たとえば、発信者が本当はアジアやアフリカから電話をかけていても、受信者のスマホには「+425」のような、存在しないが“もっともらしく見える”番号が表示されることがあります。

こうした技術は本来、正当な目的でも使われていますが、迷惑業者や詐欺グループが悪用することで、“架空の発信元”が現れてしまうのです。

なぜ検索に引っかからないのか?

 

迷惑電話や詐欺電話の多くは、複数の人が受信し、ネット上で共有されることで情報が拡散されます。

電話帳ナビやWhoscallなどのアプリや掲示板に番号が登録され、一定数の報告があれば「危険」や「営業」などのラベルも付けられます。

ところが、+425のような番号は、以下の理由から情報が出回りにくいのです。

  • 発信元が一度きりの“使い捨て番号”を利用している
  • 被害報告がネットに上がる前に番号が変更されている
  • 不審に思った人が出ていない・無視しているケースが多い

つまり、「検索に出ない=安全」ではなく、「検索に出ない=情報が足りないだけ」の可能性が高いということです。

出てしまったら何が起こる?

ここで多くの方が心配するのが、「着信に出ただけで課金されたらどうしよう…」という点です。

結論として、通常、着信に出るだけでは課金されません

通話料金が発生するのは、ユーザー側が“発信”した場合──つまり折り返したときです。

とはいえ、ここで油断は禁物。

着信に応答したことをきっかけに、以下のようなリスクに発展する可能性があります。

  • 通話を長引かせる手口で、高額課金に誘導される
  • 音声案内で個人情報を求められる
  • 「Yes」「No」などの発言を録音され、後に同意の証拠として悪用される

一見、無害そうな会話でも、相手は通話のすべてを“材料”として活用する意図がある可能性があるのです。

安心して対処するための3ステップ

 

不審な着信が一度だけであれば、無視するのが最も安全ですが、何度も続くとさすがに不安になりますよね。

そうした場合は、以下の3ステップで対処を進めてみましょう。

① 番号の記録を残しておく

スマホのスクリーンショットなどで、着信日時・番号を記録しておくと、後で何かあったときに役立ちます。

② 迷惑電話ブロックアプリを導入する

「Whoscall」「電話帳ナビ」「迷惑電話ストッパー」など、無料で使えるアプリが多数あります。中には着信時に自動で“迷惑度”を判定してくれるものも。

③ 携帯キャリアの国際電話着信制限を利用する

NTTドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアでは、「国際電話の着信を制限する」オプションが提供されている場合があります(設定はマイページやショップで対応可)。

「出るべきか出ないべきか」の判断ポイント

もちろん、+425のような“見慣れない番号”だからといって、すべてが詐欺とは限りません。

たとえば、正当なケースもあり得ます。

  • 海外旅行中の家族からの連絡
  • 海外在住の知人からの連絡
  • 国際配送に関する通知

ただし、検索しても出てこず、番号帯も標準外、しかも心当たりが一切ない──

そんな場合は、「出ない」「かけ直さない」がもっとも安全で合理的な判断と言えます。

まとめ

 

+425のように、見慣れない国番号からの着信があったとき、検索しても情報が出てこない場合、多くの人が「何か大事な用件だったらどうしよう?」と迷うものです。

ですが、今の時代、正体がわからない番号には出ないという判断は、決して間違いではありません。

不安を煽るわけではなく、「番号を隠すことが可能な時代だからこそ、自衛の判断が必要になる」というのが、現実的なスタンスなのです。

連絡手段が限定されている相手(海外旅行中の家族、海外の知人など)からの可能性がある場合は、SMSやメールといった他の手段をチェックするのも手です。

「出なかったことで大きなトラブルになる可能性」

「出たことで巻き込まれる可能性」

この2つを天秤にかけたとき、今のあなたの判断が、もっとも冷静で賢明な選択になるように──この記事が、その一助になれば幸いです。

konami

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