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永野芽郁の不倫報道でも『キャスター』が打ち切られない本当の理由

 

芸能スキャンダルとテレビドラマの関係は、いつの時代も人々の好奇心をくすぐるテーマです。

特に“日曜劇場”というブランドを背負う作品であれば、なおさら。

2025年春、『キャスター』がまさにその渦中に立たされています。

主演は阿部寛、共演には永野芽郁、そして道枝駿佑—。

名の通った顔ぶれにふさわしく、視聴者の注目度も高いですよね。

ところが放送直後、永野芽郁に“二股不倫疑惑”が浮上。

SNSでは即座に賛否が飛び交い、

「なぜ降板しないのか?」

「これでもドラマは続くのか?」

と波紋が広がりました。

一方、現場は冷静です。

“キャスターはなぜ打ち切られないのか”という問いの裏には、単なる好奇心以上の構造的な理由が潜んでいるのです。

その鍵を握るのは、意外にも「数字」や「立場」ではないのかもしれません——。

『キャスター』が打ち切られない本当の理由

なぜ「キャスター」は続いているのか?

スキャンダルで即打ち切りとは限らないのが、テレビ業界の現実です。

2025年4月、週刊文春が報じた永野芽郁の「二股不倫疑惑」。

相手は田中圭と韓国俳優キム・ムジュン。

世間がざわつくには十分な内容で、SNSでは一部視聴者から

「降板させるべき」

「ドラマに集中できない」

といった声も上がりました。

しかし、TBSの日曜劇場『キャスター』は、何事もなかったかのように放送を継続中。

一体なぜでしょうか。

答えはシンプル。

打ち切るデメリットの方がはるかに大きいからです。

実際、『キャスター』は第3話の時点で視聴率10.9%を維持し、4月期のドラマではトップ。

話題性もあり、TVerの再生数は第1話だけで300万回を突破しました。

たとえ下落傾向にあるとはいえ、今なお“勝ち組枠”。

これを途中で降ろすのは、制作側からすれば“自爆”に等しい判断です。

しかもこのスキャンダル、事務所は否定し永野自身もラジオで謝罪済み。

決定的な証拠はなく、CM契約の一部に影響が出たものの、ドラマへの波及は限定的です。

 

視聴者の間でも、「たかが不倫で?」という声が実は少なくありません。

X(旧Twitter)では、

「犯罪じゃないのに打ち切りしろって、なに様?」

「主演じゃないし、編集でなんとかなるでしょ」

という投稿がバズっていました。

確かに、現代のテレビ業界では“作品に罪はない”という風潮が強まっています。

過去にもジャニーズの性被害問題(2023年)などで番組継続のケースが多く、ドラマが止まるのはまれです。

それはつまり、ドラマという作品に関わる膨大な人数とコストを、たったひとつのスキャンダルで無にするリスクを局側が取りたくないという判断です。

視聴率、スポンサー、撮影スケジュール——すべてが絡み合った複雑な“作品経済”。

スキャンダルの処理は、戦略的かつ現実的に決められています。

スキャンダル即打ち切りではない理由

「スキャンダル=打ち切り」は、実は視聴者側の幻想に過ぎません。

制作サイドにとって最も重要なのは、“損か得か”という一点だけなんですよね。

永野芽郁の件でも、すでに撮影は複数話進行しており、彼女を降板させるには大規模な再編集が必要。

それに伴うコストと時間は、決して小さくありません。

加えて、スポンサーも「不倫=即降板」を望んでいるわけではない。

不確かな報道で出演者を切るほうが、むしろ炎上リスクが高まる時代だからです。

このあたり、テレビ局は非常に敏感です。

むしろTBSは、永野とキム・ムジュンの出番を削減し、阿部寛や道枝駿佑のシーンを増やすことで“火消し”を狙っているように見えます。

 

実際、永野の出番は第4話では減少したように感じませんでした。

これも、打ち切りではなく“乗り切る”という判断の表れなんだと思います。

現場レベルでも、出演者のギャラ調整や編集方針の転換などで折り合いがつけられているのかもしれません。

ある意味で、これが“大人の対応”。

一部の視聴者が求める“断罪”よりも、冷静な損得計算が優先される。

それが今のテレビ業界のリアルなのです。

阿部寛とジャニーズの影響力とは

 

この話題において、欠かせないのが“キャスティングの格”です。

特に主演の阿部寛は、日曜劇場の常連。

  • 下町ロケット
  • ドラゴン桜
  • VIVANT

と、ヒットを連発してきた実績があります。

今回も“破天荒キャスター”という難役をこなし、視聴者の支持は圧倒的。

彼が主演である限り、ドラマの軸はブレません!

 

また、現場では毎日差し入れを欠かさず、キャスト・スタッフからの信頼も厚いとか。

その現場リーダーシップも、混乱を抑える大きな力になっているようです。

さらに、ジャニーズの道枝駿佑の存在も見逃せません。

なにわ男子の人気メンバーで、若年層からの支持が厚い。

“視聴率のコア層”(13~49歳)に直撃する影響力は絶大です。

道枝が演じるADの本橋は、阿部と永野をつなぐ重要キャラ。

初回放送後には、Xで

「道枝くん可愛い!」

「演技うまくなってる!」

といった投稿が多数見られました。

この二人の安定感と話題性があれば、多少のスキャンダルは飲み込めてしまう。

むしろ、彼らの出番を増やすことで視聴率維持を狙う戦略は理にかなっています。

視聴率という“数字の説得力”が、ここでも強く働いているのです。

テレビ局の損得勘定はどこにある?

テレビ局がどう判断するか。

それは結局、「打ち切った場合に誰がどれだけ損をするか」にかかってると思うんですよね。

ドラマは芸能人だけで作られるものではありません。

  • 脚本家
  • 演出家
  • プロデューサー
  • AD
  • 編集マン
  • 照明や音響
  • メイク

何十人、何百人という人が日々の仕事として関わっています。

そして、作品には数千万〜数億円の制作費がかかっている。

放送枠の代替案もないなかで、いきなり打ち切ることが“現実的”でないのは明らかです。

 

第3話時点で『キャスター』は視聴率三冠王(世帯、個人、コア)を獲得。

「スキャンダルがあっても見たい」という層が一定数いる証拠です。

だからこそTBSは、永野の出演を完全に否定するわけでもなく、柔軟に“削る”方向で進めている。

一方で、世間には「打ち切りにしろ!」と声を荒げる人もいます。

でも、それって本当にドラマ全体にとって正しい選択でしょうか。

“誰かを切ることでしか納得できない”という空気に、どこか違和感を覚える人も多いはず。

今回の件は、タレントの不倫スキャンダルが、どれだけ“作品”と“視聴者”に影響を与えるのかを問う試金石とも言えます。

テレビの在り方が、変わりつつある——そんな予感がします。

konami

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