TOKIOの国分太一さんが2025年11月26日に行った記者会見。
涙を流しながら謝罪する姿に「かわいそう」という声があった一方、「なんか言い訳っぽい」「けっきょく何が言いたかったの?」と首をかしげる人も続出しています。
問題の発端は、ロケ先での女性スタッフへのわいせつ行為。
日本テレビの番組を降板することになり、約5ヶ月後にようやく開かれた会見でした。
でも、この会見がなんとも「モヤモヤする」内容だったんです。
「心からおわび申し上げます」と深々と頭を下げたかと思えば、「答え合わせがしたい」と日テレに詳細の説明を求める場面も。
Xでは「謝ってるのか文句言ってるのかわかんない」「どっちつかずでスッキリしない」といった投稿があふれました。
いったい何が視聴者を混乱させたのでしょうか。
会見の中身を詳しく見ていきましょう。
目次
国分太一の会見の内容は謝罪と要求が同居する不思議
会見の冒頭、国分さんは約7秒間も頭を下げ続けました。
これ、けっこう長いですよね。
そして「自ら取った行動により傷つけてしまった当事者の方に心からおわび申し上げます」としっかり謝罪。
ここまでは「ちゃんと反省してるんだな」と思えました。
ところが話が進むと、がらりと雰囲気が変わります。
「何がコンプライアンス違反なのか説明されず、混乱していた」
「活動休止で全てを失った感覚だった」
と、自分のつらさを切々と語り始めたんです。
さらに日テレに対して「3つのお願い」まで提示。
- くわしい内容を教えてほしい
- 復帰の可能性はあるのか
- 関係を修復したい
これを聞いた視聴者は「え、謝罪会見だよね?」「なんで被害者みたいな言い方してるの?」と困惑。
謝罪のはずが、いつの間にか日テレへの要求会見みたいになっちゃったんです。
ちなみに日テレ側は会見後、「関係者の保護を第一に考えて、答え合わせはむずかしい」とコメント。
この対立が、会見をますます「わかりにくいもの」にしてしまいました。
ボディランゲージのズレが「形だけ感」をうんだ?
会見での国分さんのお辞儀は深く、涙も流れていました。
でも、なぜか「心がこもってない」と感じた人が多かったようです。
その理由のひとつが声のトーンと表情のギャップ。
ときどき棒読みっぽくなったり、視線がカメラからそれる瞬間があったり。
心理学的にいうと、謝罪で大切なのは「感情を共有すること」。
そこがうまく伝わらなかったみたいですね。
日本の文化では、お辞儀の深さや長さが誠意のバロメーター。
国分さんのお辞儀自体は合格点だったけど、言葉と態度のちぐはぐさが「機械的」「マニュアルどおり」という印象を与えてしまったのです。
Xでは「やつれた顔には同情するけど、なんかモヤモヤする」「謝ってるのに謝ってない感じ」といった声が目立ちました。
「自分もつらいアピール」が裏目に
謝罪会見で一番やってはいけないのが「自分も被害者」アピール。
でも国分さん、けっこうやっちゃったんです。
「短期間で全てを失った」
「ネガティブな感情に押しつぶされそうだった」
といった発言が、視聴者には「反省より自分の心配?」「被害者の気持ちはどこいった?」と聞こえてしまいました。
心理学でいう「認知的不協和」ってやつですね。
つまり、頭では「謝らなきゃ」と分かってるけど、心が「でも自分もつらいんだよ」と叫んでる状態。
そのギャップが言葉ににじみ出てしまったのでしょう。
さらに、被害者である女性スタッフの気持ちに具体的に触れることがほとんどなかったのも問題でした。
「心からおわび」と言いながら、被害者へのメッセージが薄っぺらいと感じた人は少なくありません。
過去の企業不祥事の謝罪会見でも、社長が自社の損失ばかり語って「反省してない」と批判されたケースがありましたが、それに近い印象を与えてしまったようです。
言葉のはしばしに見える「プライド」と「甘え」
会見での国分さんの発言を注意深く聞くと、ところどころにプライドの高さや甘えが顔を出しています。
たとえば、「TOKIOのメンバーを誇りに思う」という発言。
これ自体は悪くないんですが、文脈的に「自分は被害者でメンバーには迷惑かけてない」みたいなニュアンスに聞こえた人もいました。
また、「答え合わせがしたい」という言い方も微妙。
もっと謙虚に「ご説明いただけないでしょうか」とか言えばよかったのに、どこか「教えてもらう権利がある」的な上から目線を感じさせました。
Xでは「甘えがあふれ出てる」「好感度高かったのに残念」といった厳しい意見も。
過去の好青年イメージが強かっただけに、落差にがっかりした人が多かったみたいです。
特に『男子ごはん』の司会として長年親しまれてきただけに、「あの国分さんが…」というショックは大きかったのではないでしょうか。
周囲の反応は? 擁護と批判が入り混じる状況
事務所(SMILE-UP.)は公式コメントを控えていますが、溝口勇児さんは「悪口なんて聞いたことない」と国分さんを擁護。
今まで書かなかったけれど、株式会社TOKIOの創業前から、ビジョン、戦略、組織づくり、その全部を太一さんと何度も何度も議論してきた。マネージャーやスタッフのみんなもよく知っているし、彼がどれほど人から信頼され、愛されているかも肌で感じてきた。…
— 溝口勇児 | 連続起業家 (@mizoguchi_yuji) November 26, 2025
業界内でも「日テレの対応が厳しすぎる」という声がささやかれています。
一方でXを見てみると、ファンの擁護コメントが目立ちます。
「復活してほしい」「男子ごはんロス」「人間だれでも間違いはある」といった温かい声も少なくありません。
ただし問題は、スポンサーやメディアがどう判断するか。
視聴者の反応が割れている以上、企業側は慎重にならざるを得ません。
日テレとの関係修復がうまくいかなければ、復帰のみちは険しいでしょう。
まとめ:結局、謝罪だったの? それとも弁明?
国分太一さんの会見は、涙の謝罪と「答え合わせ」要求が同居した、なんともいえない内容でした。
視聴者が「よくわからない」と感じたのは、謝罪と自己弁護のバランスがとれていなかったからかもしれません。
本人としては「ちゃんと謝りたい」「でも自分の立場も理解してほしい」という両方の気持ちがあったのでしょう。
それが中途半端に混ざってしまい、どっちつかずの印象を与えてしまったんです。
真の信頼回復には、具体的な再発防止策と被害者への誠実な対応が不可欠。
今回の会見は、その第一歩としては不十分だったかもしれません。
ただし、これで終わりではありません。
今後の行動次第で、評価は大きく変わるはず。
国分さんがどんな道を選ぶのか、見守っていきたいですね。




