土俵に立つ姿が印象的だった三田関に、思わぬ形で注目が集まりました。
場所中に起きた右膝の負傷、そして休場という展開に心配や疑問の声が広がっています。
命に関わる重傷なのか?
古傷との関係は?
九州場所で何があったのか、その背景を追います。
2025年11月10日、大相撲九州場所の2日目。
十両の土俵で、場内が一瞬にして凍りつくようなシーンがありました。
注目の若手ホープ・三田関が、取組中に右ひざを痛めて動けなくなってしまったのです。
相手は東十両4枚目の輝(かがやき)。
体格差は歴然。
192センチの大型力士に対し、三田は173センチと小柄。
それでも懸命に食らいつき、土俵際で左すくい投げでうっちゃり返しを狙う、見せ場十分の展開でした。
ところが次の瞬間、輝の巨体が三田の右ひざにのしかかり、関節が外側にグニャリと開くような形に。
そのまま土俵下へ倒れ込み、両手で顔を覆うようにして動けなくなってしまいました。
NHKの中継にも映ったその姿は、見ている側まで息をのむほど。
観客席からも「大丈夫なの!?」というどよめきが広がり、空気が一変しました。
そして、審判団の判断でストレッチャー(担架)で医務室へ運ばれることに。
力士が土俵上で担架に乗せられるのは、相撲界でもめったにない光景です。
それだけに、「ただのケガじゃないかもしれない」と心配する声が相次ぎました。
医務室での応急処置を受けたあと、三田はゆっくりと自力歩行で車へ向かう姿が確認されています。
完全に動けないほどの重症ではなかったようですが、その表情は苦しげで、ひざをかばう足取りが痛々しいものでした。
SNSではすぐに動画が拡散。
「泣けた」「あの表情が忘れられない」「幕内目前だったのに…」といったコメントがあふれました。
また、「あの体勢はひざに相当きたはず」「立てただけでもすごい」と、力士としての根性をたたえる声も。
さらに心配なのが、二子山部屋での“ひざケガ連鎖”。
最近では生田目関、許田関もひざの負傷で休場しており、「部屋全体でひざに不安を抱えているのでは」と話題になっています。
そして、翌日発表された3日目の取組表から三田の名前が消失。
幕内昇進をかけて挑んだ九州場所でのまさかの負傷。
ファンのあいだでは、「あの担架の光景が頭から離れない」と、今も心配の声が止みません。
2025年11月10日、三田関が土俵で倒れ込んだあの場面。
見ていた誰もが、ただごとじゃないと感じたはずです。
でもご安心を。
命にかかわる兆候は一切なく、頭や内臓を打った形跡もなし。
あくまで右ひざの負傷であって、命に直結するような事態ではないことがわかっています。
もちろん、ひざのケガとはいえ相撲取りにとっては大問題。
体重を支えるのも、踏ん張るのも、すべて“ひざ”が基本。
この部位をやってしまうと、復帰までにかなりの時間がかかることもあります。
今回も、ひざが外側に開くような形(外反強制)で体重が乗ってしまったとされており、よくあるねんざとはレベルが違います。
前十字靭帯や半月板といった重要な組織を傷めている可能性もあるため、慎重な判断が必要になります。
実は三田関、大学時代にも右ひざを手術しており、これが“古傷”となっていたことはファンのあいだでも知られていました。
そんな中で今回のアクシデント。
X(旧Twitter)では「やっぱりあの古傷が…」「また右ひざなの?」といった心配の声があふれています。
しかも、今回の件で見逃せないのが“二子山部屋の膝トラブル”の多さ。
すでに生田目関と許田関も今年に入ってひざの負傷で休場しており、三田で3人目。
ネット上では「二子山部屋の膝が呪われてるのでは」「膝崩壊部屋」といった極端なワードも飛び交うほどです。
体格や稽古の負荷、力士ごとのクセなど複数の要因が重なっている可能性はありますが、部屋全体のケア体制にまで注目が集まっているのは間違いありません。
そして先ほど、ついに動きがありました。
※11月11日8時50分、日本相撲協会公式サイトに「三田関 休場」の届け出が正式掲載。
これにより、九州場所3日目からの全休が決定しました。
本人としては、なんとか出場したい気持ちもあったかもしれません。
しかし、ここで無理をして悪化させれば、相撲人生にも影響しかねない。
英断と受け止めるべきでしょう。
いま大切なのは、焦らず治療に専念すること。
十両優勝歴もある実力者だけに、体さえ戻れば幕内入りのチャンスはまだまだあります。
あの担架の光景で不安になった方も多いかもしれませんが、命の心配がないこと、そして正式に休場が決まったことで、まずは一安心といったところです。
復帰の時を信じて、今は静かにエールを送りたいですね。
2025年11月11日朝、日本相撲協会の公式サイトに「三田大生 休場(二子山部屋)」の届け出が掲載されました。
診断名は右膝前十字靭帯損傷。
九州場所3日目以降の全休が正式決定となりました。
あの土俵際の痛ましい倒れ込みを見た人たちの間では、最悪のケースも想像されていましたが、命にかかわるような重傷ではなく、ひとまず安心といったところです。
右膝関節捻挫という診断は、前十字靭帯断裂などと比べて保存療法で回復が期待できる範囲とされています。
X(旧Twitter)では「これなら復帰できそう」「まずはゆっくり休んで」と、明るい反応も少しずつ増えてきました。
ただし問題は、その膝が“古傷”だったということ。
学生時代に手術を受けた部位であり、入門後もその右膝にテーピングを巻いて土俵に立つ姿が中継でも確認されていました。
いわば“爆弾を抱えた状態”だったわけです。
さらに今回の休場で、二子山部屋の“膝問題”が改めてクローズアップされています。
一部では「稽古が激しすぎるのでは」「ケア体制に問題があるのでは」といった声も上がっているようです。
そして今朝、8時55分更新の取組表PDFにも、三田関の対戦欄にははっきりと「休場」の2文字が表示されていました。
協会としても素早く対応していることが伺えます。
さらに、二子山親方(元雅山)もコメントを発表。
「まだ診断の詳細はわからないが、まずは休んでしっかり治させます」
そして、「部屋としても膝のケアを見直す」と、再発防止に取り組む姿勢も示しました。
三田関は今、土俵から一歩離れた場所で“治す”という新たな勝負に挑むことになります。
幕内昇進が見えていただけに悔しさはあるでしょうが、それでも23歳という若さが彼の強みです。
時間を味方にできる年齢です。
SNSでは「焦らないで」「待ってるよ」「ひと回り強くなって戻ってきて」といった声が次々と寄せられています。
土俵での雄姿を知っているファンだからこそ、再起を信じて応援し続けています。
三田関の九州場所での右膝関節捻挫と休場は、相撲ファンにとっても忘れられない出来事になりました。
けれど、命に関わる重傷ではなかったという事実は、何よりの朗報です。
これをきっかけにしっかり体を整え、また元気に土俵へ戻ってくる日を、心から待ちたいと思います。
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