愛知県江南市の病院に勤める20代の女性研修医が救急車で駅まで送ってもらい、途中下車していたというニュースがあった。
途中下車の理由について女性研修医は、救急隊員に対し「プライベートで友人と食事に行くため」と話したそう。
これには正直びっくりした。
救急車をタクシーがわりに使うということが許されていいのだろうか。
今日は救急車について考えたいと思う。
女性研修医が救急車で駅に送らせ下車【愛知】
2022年12月16日、午後5時20分ごろ江南厚生病院から患者の病院間搬送の要請が入り、救急隊計3人が出動。
患者と20代の女性研修医を救急車に乗せ、愛知医科大病院(長久手市)へ搬送。
女性研修医が務める江南厚生病院がこちら。
愛知県江南市高屋町大松原137
そこから愛知医科大学病院までは30kmほどで1時間近くかかるようです。
女性研修医は患者を長久手市の愛知医科大学病院に搬送した後の午後6時40分ごろ、救急隊員に「名古屋駅か伏見駅で降ろしてほしい」と伝えたそうです。
救急隊員は「困難です」と拒否。
しかし研修医は「(帰路近くの)藤が丘駅ならばどうか。上長(上司に当たる医師)から許可は得ている」とさらに求めたとのこと。
病院への帰路から数百メートルしか離れていないこともあり、救急隊員は渋々送り届けたそうです。
病院側の聞き取りに、プライベートで友人と食事に行く予定で「救急隊には快諾してもらった」と話している研修医。
上司に当たる医師は事前に研修医に対し、勤務時間外だったことも考慮し、途中下車について「可能な範囲で途中下車できるかどうか救急隊に聞いてみては」と話したそうです。
研修医は勤務時間外に病院間搬送を手伝ったようですが、本来医師が同乗して患者さんを搬送した後は、タクシーを呼んで帰ることが多いそうなんですよ。
病院の前なら普通タクシーも待機してるし、すぐ帰れる。
研修医がこんな発想をするということは、日常から先輩たちがそうしてるのでしょうか。
それより個人的に気になるのは、患者搬送時に後で食事に行けるように私服や財布など私物を持って救急車に乗ったんだろうか?
信じられない…
女性研修医が救急車をタクシーがわりに使った理由に驚き
最近は当然の指導でもパワハラに受け止められやすい世の中なので、研修医、特に相手の性別が女性となると、上司は著しく非常識と心の中で思っていても中々それを言えなかったのかもしれない。
記事の通りなら拒否したあとに上長の許可を盾に更に迫ったみたいですよね。
上長の許可を得ていると書いてあるけど、実際は途中下車できるかどうか聞いてみては?という許可を取ったとは言えないレベルの話だと思うんですよ。
上長の言葉も先頭に多分無理だと思うけど…という言葉が省略されてるのがわかる言い方だと思う。
そもそも研修医の上司が許可したのは途中下車。
つまり「ルートを変えずに自分だけ降りる」ことだと思うんですよね。
これに対して研修医は「ルートを変えて駅まで送らせる」ことを許可されていると救急隊員に伝えています。
この違いは大きいんじゃないかな…
意図的なら嘘をついていることになるし、そうでないならこの程度の指示の内容すら全く理解できていなかったことになる。
それに、最初に要求した名古屋駅は藤が丘駅から10㎞以上も離れています。
時間にすれば往復で軽く1時間を超えるでしょう。
公用のそれも緊急車両をこんな長時間私用で占有することの重大性、悪質性を全く理解していないとしか思えない。
悪いけど私には理解できない。
救急車の役目は?
救急車は1分1秒でも早く搬送するのが役目ではないでしょうか。
だから搬送中以外は消防署に待機か、巡回ルートを回るのが鉄則。
搬送後であっても少しでも寄り道をするのはやはり駄目だと思う。
その寄り道中に救急手配があり、到着に遅れたら大変ですよね。
人命が掛かっているわけですから…
このニュースを軽視している人は、自分が救急車を待っている立場で遅れてきた理由が
寄り道
だったとしても同じ事が言えるだろうか?
「救急車をタクシーがわりに使わないで」と連呼していた医療従事者がこれじゃあ本末転倒。
注意する側は絶対に起こしちゃいけない事なんですよね。
例え1度でも起こしたらもう終わり。
病院の中には「救急車はタクシーではありません」というポスターを見かける。
もう二度と救急車をタクシーがわりに使わないでって言わないで、となってしまうと思う。
最後まで読んでくれてありがとうございました。