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王楚欽がWTT香港を棄権した理由!本当は以前から体調に異変が?

 

2025年12月14日、WTTファイナルズ香港での衝撃的な出来事が。

世界ランク1位の王楚欽選手が、準決勝のコートに立つことなく棄権を発表し、会場は騒然となりました。

公式発表は「背中の負傷」ですが、その背景には過密日程や中国卓球界が抱える構造的な闇が見え隠れしています。

この記事では、王選手を追い詰めた本当の理由と、トップ選手たちに今何が起きているのか、その深刻な実態に迫っていきますね。

 

王楚欽が発表した棄権の理由

 

王楚欽選手が棄権を発表したのって、2025年12月14日、WTTファイナルズ香港の男子シングルス準決勝でのことだったんですよね。

対戦相手は、世界ランク4位の強豪、トルルス・モーレゴード選手(スウェーデン)だったんです。

公式発表では、棄権の理由は「背中の負傷」だったそうですよ。

卓球という競技は、激しい腰の回転運動でボールに威力を伝えるスポーツですから、背中の故障は致命的。

ラケットを振ることすらままならない状態だったのかもしれません。

当日朝の練習中に発症して、状態がかなり深刻だったみたいなんです。

 

試合前の最終調整で、気合を入れてドライブを打とうとした瞬間、電撃のような痛みが背中を走り、その場にうずくまって動けなくなったのかもしれません。

トレーナーが慌てて駆け寄る姿が目に浮かぶようです。

WTT CEOのSteve Daintonさんも、「朝から身体に不調を感じていて、練習後も改善しなかったから、背部の傷患が確定した」ってコメントしているの。

実はこれ、ただの筋肉痛レベルではなく、炎症が神経に触れているような危険な状態を示唆しているんですよ。

対戦相手だったモーレゴード選手も、「試合の40分前に棄権の可能性を聞かされたし、ウォームアップの時から王選手が背中にすごく痛みを抱えているのを見ていた。自分の経験からも、あれは続けられない状態だったと思う」って証言しているんですよね。

トップアスリート同士だからこそ分かる、「これ以上やったら選手生命に関わる」という限界点を感じ取っていたのでしょう。

 

現場では、王選手がコートに登場はしたみたいなんです。

でも、ユニフォーム姿ではなく、分厚い外套を着たままラケットを持って現れました。

モーレゴード選手と短い会話を交わした後にハグをして、互いの健闘を称え合うような一幕もあったんです。

審判に棄権を伝えて、すぐに退場してしまったそうですよ。

観客席のファンが息をのんで見守る中、世界王者が背中を丸めて去っていく……。

想像するだけでも、胸が締め付けられるような切ない光景ですよね。

 

王楚欽の体調不良はいつから?

 

王楚欽選手の体調不良って、棄権した当日朝に急に悪化したって言われてるけど、実は以前から明らかな予兆はあったみたいなんです。

 

16強戦(vs松島輝空選手、4-3で勝利)の後のインタビューで、王選手本人が「準備不足で、身体・精神・技術的に限界を感じている。情熱や勝ちたい気持ちがボトルネックになっている」って語っていたんですよね。

 

技術的な不調なら練習で修正できますが、「情熱」が枯渇しているというのは、メンタルが完全に燃え尽きている証拠かもしれません。

これって、もう休養が必要だってことを必死に訴えていたんだと思いますよ。

しかも、今シーズンは本当に人間離れした過酷なスケジュールだったみたい。

 

11月には全中国運動会という国内で最もプレッシャーのかかる大会があり、12月初旬には混合団体W杯(成都)、そして息つく暇もなくWTT香港と連戦が続いていたんです。

移動距離だけじゃなく、気候や環境の変化に適応するだけでも、体には相当なストレスがかかっていたはずですよね。

WTT香港では、混合ダブルス決勝(孫穎莎選手とペア)で韓国ペアに0-3で負けちゃったし、シングルス準決勝までの27時間で5試合以上も戦うっていう、ありえないような過密日程だったみたいですよ。

単純計算しても、数時間に1回は試合をしていることになります。

試合が終わって、メディア対応をして、シャワーを浴びて、少し食事をとったらもう次のウォーミングアップ……。

これでは筋肉を修復する時間なんて、1秒もなかったのではないでしょうか。

解説者の方によると、2025年シーズンでシングルス9大会に出場して6回の優勝と1回の準優勝を獲得しているんだけど、「消耗が回復を上回っていた」って指摘されているんですよね。

一般的には「勝っているから好調」と見られがちですが、実はここにとんでもない落とし穴があります。

勝ち進むということは、それだけ「試合数が増える」ということ。

つまり、強い選手ほど休む時間が削られ、身体を壊すリスクが高まるというジレンマに陥ってしまうんです。

そりゃあ、無理もないと思いますよ。

  • 体調不良は以前から兆候があった
  • 過密日程による疲労の蓄積が原因?
  • 「情熱がボトルネック」と発言

 

中国卓球界に何が起きている?

 

王楚欽選手の棄権は、単なる個人の怪我ではなく、中国卓球界全体の課題を浮き彫りにした象徴的な出来事だったと言えると思うんです。

WTT香港では、男子シングルス決勝に中国選手が一人も進出できなかったんですよね。

これは2021年以降では初めてのことで、現地メディアの『捜狐』は「卓球王国の危機」だって大々的に報じたんです。

「中国が勝って当たり前」という神話が、音を立てて崩れ始めているのかもしれません。

 

さらに、混合ダブルスでも王選手とペアを組んでいる孫穎莎選手が、左足首の負傷でシングルス準々決勝を途中で棄権しちゃったの。

男女の世界ランク1位が揃ってリタイアするなんて、異常事態としか言いようがありません。

主力選手の相次ぐ負傷は、組織的なマネジメントの欠如を疑わざるを得ない深刻な問題ですよね。

背景にはやっぱり、WTT(World Table Tennis)が推進する商業的な過密日程があると思うんです。

大会数を増やして収益を上げたい運営側と、身体が悲鳴を上げている選手たち。

中国選手が国内外の大会で酷使されているっていうのは、もう周知の事実で、批判もたくさん出ていますよね。

 

SNSでは、「試合が多すぎる」「選手生命を縮めるスケジュールだ」っていう声が多数上がっていて、WTTの運営方針に対するファンの不満が爆発しているような状態なんです。

王楚欽選手の棄権の裏には、単なる負傷以上の深刻な構造的問題が隠されているんですよ。

多くのファンが気づいていないことの一つに、中国卓球選手が抱える「代表としての重圧」と「ポイントシステムの呪縛」があると思います。

 

WTTの大会に出ないと世界ランキングのポイントが稼げず、五輪などのシード権に関わるため、痛みを堪えてでも出場せざるを得ない仕組みになっているんです。

中国代表選手は、国際大会だけじゃなくて、国内の全中国運動会みたいな過酷な大会にも強制的に出場させられるケースが多いみたいで、休養を取るタイミングがほとんどないんですよね。

それに、WTTの過密日程は、選手のフィジカルだけじゃなくてメンタルにも大きな負担をかけているはず。

 

常に「勝たなければならない」というプレッシャーの中で、ホテルと会場を往復するだけの日々。

王選手本人が16強戦後のインタビューで「情熱がボトルネック」って言ったのは、こういう人間味のない環境下での疲弊を象徴する、心の叫びだったんだと思いますよ。

「王選手の棄権は突然だった」って思われがちですが、実は限界を示す発言や兆候はずっと前から発信されていたんです。

私たちはそのSOSにもっと早く気づくべきだったのかもしれません。

今回のことは、選手の健康とパフォーマンスを最優先にするスポーツ運営のあり方を、もう一度世界レベルで考え直す大きなきっかけになるんじゃないかなって思います。

  • 中国卓球界の危機が表面化
  • 過密日程による選手の酷使問題
  • 背景に代表のプレッシャー
konami

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