全国で教員不足が浮き彫りになる中、全国の教育委員会が
教員免許を持たない=無免許教員
の採用を始める、というニュースがあった。
人手不足という観点から、採用の方法を広げたいという気持ちは分かる。
でも、個人的にはちょっと違うんじゃないかと思った。
というのも、資格を持つ人が少ないから、教員になりたい人が確保できないのではないんですよ。
待遇が悪すぎて仕事量が多く、資格を持っていても希望する人が少ないこと、これが本来の理由。
文部省も教育委員会も、ここを改善するべきだ。
無免許教員の採用が始まる
広島県、島根県、鳥取県が教員不足を解消するために、免許を持たない社会人の採用を拡大することが分かりました。
具体的には、特別免許状を出して、介護福祉士や看護師の資格を持つ社会人などが、高校の工業科や看護科、福祉科などの教員として採用されるそうです。
また、山口県では教員免許を持たない人向けに、教職チャレンジサポート特別選考を設けるとのこと。
合格者には、学費の補助がされる。
ただ、無免許の人が教員になることには、反対の意見が多い。
ただでさえ教師という仕事は、休憩さえ取れないくらい忙しいんですよね…
そこへ全く使い物にならない、無免許教員が現場に増えたら?
まったく教育現場を知らない人を採用するより、経験者を採用した方が絶対良いと思う。
大学へ行って、お金と時間と労力を費やして、何の為に教員免許を取ったのか…
それを無免許でもいい、としたら今までの努力は何だったのか…
たくさんいますよ、資格持っている人
活かせていないだけ!
10年に1度、3万円と数日の研修を得て更新までさせていた教員免許。
いとも簡単にルールを変えちゃうなんて…無免許教員に反対する人が多いと思います。
教員不足を解決するために必要なこと
人を増やすだけでは、何も解決しないと思う。
文科省がすぐにできることは、文科省が現場教師に押し付ける余計な事務や研修、出張を減らすこと。
教師が忙しすぎて本来の仕事ができないのだから、無免許の大卒の人を補助として何人か採用して、採点や雑用を手伝う秘書みたいな制度があれば良いと思う。
そうすれば教師の負担が減り、教師になりたいと思う人が増える。
- 労働環境の改善
- 潜在教員の発掘
- 勤務体制を根本的に変える
- 給与アップ
- 部活の廃止
私が文科省にいて、政策を行う権利があるなら…まず業務の削減をします。
教員がやらなくて良い仕事を明確にし、家庭の責任を増やす。
家庭で出来る教育は、家庭でしてもらいたい。
そして一番は給与アップ
優秀な人が教員になりたがるくらいの給与でなければ、人は集まりません。
部活も思い切って、外部にお願いすればいい。
教師は定時で帰れる体制を作る。
こうやって思い切った策を出さないと現状は変えられないし、根本的な解決は難しい。
教員が働きやすい環境を
教員の希望者が減ってきたことで、能力の低い教員、やる気のない教員が増えてきているそうです。
本当は教師になりたくても労働環境がブラックすぎて、結局教職を選択することができない人がけっこういると思う。
潜在教師、けっこう多いんですよ…みんな無職ってわけじゃなくて、民間企業で働いているんですよね。
そういう人たちが教師に戻りたい、と思えるような環境を整えれば、無免許教員なんて制度を作る必要はない。
一般企業と同じ労働環境と給料。
やっぱり働くからには、条件のいい企業で仕事をしたいと思う。
今なんか、週休3日制の企業も出てきていることを考えると、教師という職業は条件が悪すぎる。
教員が働きやすい環境を!
最後まで読んでくれてありがとうございました。