400年以上の歴史を持つ京都の保津川下りで、3月28日転覆事故が起き1人が亡くなり1人が行方不明になっています。
乗客が全員無事だったことは、過去の教訓が活かされ良かったと思うけどその反面、船頭の操船ミスは防げなかったんだろうか…と考えてしまう。
過去には転覆事故を含め、死者が出ている保津川下り。
流れが速くて複雑、自然が相手の保津川下りだから迫力もあるけど、危険もつきものなんですよね。
今回は京都・保津川下り転覆事故について書いてみたいと思います。
京都・保津川下りで転覆事故
画像引用元 @tokotoko4000のツイッターより
事後があったのは28日午前11時半ごろ。
京都の観光名物『保津川下り』で29人が乗った舟が転覆し、船頭の男性(51)1人が死亡、船頭の男性(40)1人が行方不明となっています。
保津川下りは、亀岡市から京都・嵐山まで約16キロを船で約2時間かけて下る、ちょっとスリルのある川下り、京都の伝統のひとつです。
午前10時40分に出航した船が約15分後、大高瀬という急流のところで“カラ舵”という操船のミスがあり、舵を持っていた船頭が船の外に落ちてしまったそうです。
なんとか他の船頭らが大勢を立て直そうとしたものの、船はバランスを崩して岩に衝突し転覆。
乗客ら全員が川に投げ出されたとのこと。
乗客が無事だったのが、最期までプロとして仕事をした証だと思う。
冷静に「ぶつけて止めろ」って的確な指示を出して、その結果乗客には死傷者が出ていない。
自動車のブレーキフェードして、下りでスピードを落とせなくなったときは壁に当てて減速するって知識では分かってるけど、実際に冷静にその操作をできる人はそうはいないと思う。
ましてや同僚が川に落ちて急流に飲まれ溺れてる状況下で、パニックにならずに対処できるのは凄い。
本当に船頭の操船ミスなんだろうか…
画像引用元 https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20230329-OYT1I50067/
組合の代表理事(57)は「舵を空振りしたミスが原因と思われる」と言っています。
でもこの転覆事故、ありえない操船ミスとも言われているんですよね。
船の後ろで舵(かじ)をとっていた船頭が操船を誤って川に落ち、バランスを崩したそうです。
でもね、自然って365日違うと思うんです。
- 水の量
- 水の流れ
感覚的に全ての船頭さんは『ここが危ない』とか『ここが緩やか』というのを全て分かっていると思うけど、ミスだと攻めるのは簡単ですが、キャリア18年のベテラン船頭さん。
ひょっとしたら、連日の雨でいつもと違う川の流れになってたのかもしれない。
組合によると、この日の水位は運航を取りやめる安全規定(85センチ)を下回る69センチだったそうです。
通常より高いけど、船頭を通常の3人から4人に増やして運航したとのこと。
個人的にはベテランの船頭さんのミスというより、体調が急変したのではないかと考えてしまいます。
乗客が全員無事だったのは不幸中の幸い。
船頭さんのご冥福をお祈りいたします。
川下りにはライフジャケットの着用を
今回、乗客は全員ライフジャケットを着ていたから助かった。
テレビのニュースでは動きやすさを優先して、船頭さんは腰に巻くタイプのライフジャケットをしていたそうです。
この腰に巻くタイプのライフジャケットは手動なんですよね。
だから、ライフジャケットを作動させたければ、自分で紐を引っぱらなければなりません。
海ならまだしも激流の川では、腰タイプの浮きを自力で作動させるのは難しかったのかも…心が痛みます。
命をかけてる船頭さんたち、これからはライフジャケットの見直しをしてはどうでしょうか。
まだ、1人の船頭さんが行方不明のままです。
行方不明の船頭さんが発見されることを祈ります。
最後まで読んでくれてありがとうございました。